12:06。
参道を歩き、奥の院の建物の中に入る。
比較的大きい建物の左側の扉を抜けて時計回りに建物の裏手に回ると、そこに弘法大師御廟が控えている。
参拝場所から柵で数メートル隔てたさらに杉林の奥の所に御廟はあり、閉ざされた門の中はそっとその存在を感じる事しか出来ない。
四国遍路の終点。
特に重苦しい雰囲気も無いし、一段高い場所とも感じない。しかし、重要な場所なのだなあ、と言う事は肌で感じられる。
高野山は外人の観光(参拝?)の方々も数多いが、ここでは流石に雰囲気に呑まれて陽気では無かった。
時計回りにぐるりとお堂を回って参道へと戻ってくる。
12:29。
御廟橋を出ると、青空が覗いた。
納経帳をパラパラと見た後、御朱印を頂いた納経所の片に「お疲れ様でした」と、言われた。
これにて、結願。
御供所にてお茶の接待を頂く。
よし。
悟りの“スタンプラリー”は以上でコンプリート!!!
長い道のりだったのは言うまでも無いが、とりわけ厳しい道のりでは無かった、と思う。
まあ坂道は厳しかったが・・・。
帰路。
行ってみる。
一番札所・霊山寺から八十八番札所・大窪寺まで如来・菩薩などの各寺の本尊を模した石像が並んでいる。
メンドクサイ、或いは旅嫌いの人はここで済ませばいいんじゃないすかね。
コンビニエンスな四国八十八箇所。
行きに気になったが入らなかった建物。
ビルマ塔、と言うらしい。
塔の入口横には、
!!!!
偉い僧侶の方なんだろうが、
寒くないですか?
塔の中もビルマ満載だったが、
おっ、
戒壇めぐり(胎内巡り)だ。
このアトラクションは仏閣の中でも特にフェイバリットだ。
中に入る。
・・・
まあ、特筆することは無し。
2~3体程の仏様?がいらっしゃる回廊を20メートルほど巡る感じ。
塔から出て、国道沿いの道を行く。
蒲鉾を想う。
小田原近辺の薬屋さん。
ここに薬を買いに来るときはイチかバチかに賭けてみたくなる程の不治の病の時だな・・・
どこかの教団の宿坊のようだが、まさか卍マーク込みの「卍教団」さんの宿坊では無いよな。
だったらコミックぽくてかっこいいネーミングの宿坊だ。
宿泊者の失踪事件が起きている事は間違いない。
14:25。
そんなこんなブラブラと歩いて、女人堂の所まで戻ってきた。
帰りは極楽橋駅まで徒歩で帰ろうと思っていたので、左の道はバス専用道だから右の道を下っていく。
ここへ来る途中に商店に寄ってパンとコーヒーを買ったので、食いながら下山開始。
高尾山の参道を閉山後に歩いている気分。
下山し始めて雪が降ってきた。
行きに乗ったケーブルカーの軌道をくぐって後少しで極楽橋と言う辺りでは、バシバシ積もる程のペースで降っている。
極楽橋駅の駅名の由来・極楽橋を渡る。
気付けば辺りは雪がバシバシ。
ああ、寒かった。
極楽橋駅には電車が来ていたので、屋根があるとはいえ、寒い中に駅でポツンと待つ事は回避できた。
帰路、電車から途中駅の学文路(かむろ)駅の看板を見る。
そそられる・・・。
これ以外にもこの辺りは古風な景色や古い鉄道橋がひしめいていたり、と気になるモノが多かった。
あ、そー言えば、大阪に入ったらあのPL教団のPLの塔も見えていた。
南海電鉄、
アツいかも・・・。