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行方不明

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荒野さん参り その2

2012-04-26 00:56:25 | 旅行記

P1000438_2   奥の院は残念ながら撮影一切禁止。

 

 

 12:06。

 参道を歩き、奥の院の建物の中に入る。

 

 比較的大きい建物の左側の扉を抜けて時計回りに建物の裏手に回ると、そこに弘法大師御廟が控えている。

 参拝場所から柵で数メートル隔てたさらに杉林の奥の所に御廟はあり、閉ざされた門の中はそっとその存在を感じる事しか出来ない。

 

 四国遍路の終点。

 

 特に重苦しい雰囲気も無いし、一段高い場所とも感じない。しかし、重要な場所なのだなあ、と言う事は肌で感じられる。

 高野山は外人の観光(参拝?)の方々も数多いが、ここでは流石に雰囲気に呑まれて陽気では無かった。

 時計回りにぐるりとお堂を回って参道へと戻ってくる。 

 

P1000440_2

 12:29。

 御廟橋を出ると、青空が覗いた。

 

P1000441  奥の院の横にある護摩堂の並びの建物で御朱印を書いてもらう。

 納経帳をパラパラと見た後、御朱印を頂いた納経所の片に「お疲れ様でした」と、言われた。

 

 これにて、結願。

 

 御供所にてお茶の接待を頂く。

P1000443 P1000442  

 

 

 

 

 

 

 よし。

 悟りの“スタンプラリー”は以上でコンプリート!!!

 

 長い道のりだったのは言うまでも無いが、とりわけ厳しい道のりでは無かった、と思う。

 まあ坂道は厳しかったが・・・。

 

P1000444  13:17。

 帰路。

 

 

P1000445  四国八十八箇所霊場を発見。

 行ってみる。

 

 

P1000447  一番札所・霊山寺から八十八番札所・大窪寺まで如来・菩薩などの各寺の本尊を模した石像が並んでいる。

 メンドクサイ、或いは旅嫌いの人はここで済ませばいいんじゃないすかね。

 コンビニエンスな四国八十八箇所。

 

 行きに気になったが入らなかった建物。

P1000415  

 

 

P1000414  

 ビルマ塔、と言うらしい。

 

 塔の入口横には、

 

P1000413  

 !!!!

 

 

P1000411  

 偉い僧侶の方なんだろうが、

 

 

P1000412  めっちゃ寒そうで・・・

 寒くないですか?

 

 塔の中もビルマ満載だったが、

 おっ、

 

P1000449 

 戒壇めぐり(胎内巡り)だ。

 このアトラクションは仏閣の中でも特にフェイバリットだ。

 中に入る。

 

 ・・・

 

 まあ、特筆することは無し。

 2~3体程の仏様?がいらっしゃる回廊を20メートルほど巡る感じ。

 

 塔から出て、国道沿いの道を行く。

 

P1000453  ここは小田原らしい。

 蒲鉾を想う。

 

 

P1000450 P1000451  

 

 

 小田原近辺の薬屋さん。

 ここに薬を買いに来るときはイチかバチかに賭けてみたくなる程の不治の病の時だな・・・

 

P1000454  どこかの教団の宿坊のようだが、まさか卍マーク込みの「卍教団」さんの宿坊では無いよな。

 だったらコミックぽくてかっこいいネーミングの宿坊だ。

 宿泊者の失踪事件が起きている事は間違いない。

 

 14:25。

 そんなこんなブラブラと歩いて、女人堂の所まで戻ってきた。

 

P1000455 P1000456  帰りは極楽橋駅まで徒歩で帰ろうと思っていたので、左の道はバス専用道だから右の道を下っていく。

 

 

 ここへ来る途中に商店に寄ってパンとコーヒーを買ったので、食いながら下山開始。

 

P1000457  車の轍は在るが、当然ながら人気無し。

 高尾山の参道を閉山後に歩いている気分。

 

 下山し始めて雪が降ってきた。

P1000458  特に気にしてなかったが、みるみる降る勢いが増して来た。

 

 

P1000459  行きに乗ったケーブルカーの軌道をくぐって後少しで極楽橋と言う辺りでは、バシバシ積もる程のペースで降っている。

 

P1000460_2  14:56。

 極楽橋駅の駅名の由来・極楽橋を渡る。

 

 気付けば辺りは雪がバシバシ。

 ああ、寒かった。

 極楽橋駅には電車が来ていたので、屋根があるとはいえ、寒い中に駅でポツンと待つ事は回避できた。

 

 帰路、電車から途中駅の学文路(かむろ)駅の看板を見る。

 

P1000461_2  

 

 

 

 そそられる・・・。

 

 これ以外にもこの辺りは古風な景色や古い鉄道橋がひしめいていたり、と気になるモノが多かった。

 あ、そー言えば、大阪に入ったらあのPL教団のPLの塔も見えていた。

 南海電鉄、

 アツいかも・・・。

 

1015f270  

 

 

 

 

 


寸又川 その4

2012-04-24 01:27:00 | 旅行記

10:32。

 間もなく谷底。

 

 川上側をふと見上げると、

 

P1000312 

 いい感じに見えて来た。

 

P1000316  

 吊り橋の上からも見えていたでっけえ流木も間近になってきた。

 

P1000329  10:43。

 谷底に到着。

 

 

 上を見上げてみる。

 

 

P1000320 P1000322  見上げた吊り橋も迫力満点だった。

 

 

 谷底に流れる逆河内の流れは冬だからか水量も少なく穏やかだ。

 流石にこの時期魚影は確認出来なかった。

 

P1000335  河原には上から落下したのだろう、横板や番線など朽ち果てていく吊り橋の残骸がそこかしこに落ちていた。

 あれだけ高い位置に架かる橋でもいつかは土に帰るのだと感じた。

 

 

P1000333  

 川下向きに真下から。

 

 

P1000323

  

 川上向きに真下から。

 

 

 80メートル以上の高さに架かる、全長150メートル近い吊り橋。

 

 ここからの眺めは、本当に神々しかった。

 山奥の賞味期限切れのボロい吊り橋がこんなに神掛かって見えるのは、ここまでの道程や無人の環境も相乗効果にあるが、この橋自体の存在感が畏敬の念を抱かずにはいられないたたずまいに思えた。

 こいつ単品でも充分に遺産として残す価値のある風景だ。

 

 どれだけ時間を費やしても見ていたい風景だった。

 願わくばアルコールでも一杯やりながらが良かったが、激斜面を登り返せなくなりそうなので今回は見送った。

 

 いつかはこいつを肴に、或いはこいつの上で一杯引っかけたいもんだ。

 

P1000339  

 

 

P1000347  

 

 

 その時までまだまだ朽ちずに頑張ってもらいい。

 

 11:32。

 林道まで登り名残惜しいが吊り橋を後にした。

 見えなくなる曲がり角で吊り橋を見ながら思った。

 

 ここは、また来よう。

 

 そう思わなければ去れなかった。

 それぐらい魅了されてしまった。

 

 そしてここからこの吊り橋との付き合いがしばらく続くのだ。

 

 しかしそれはまた別の話・・・

 

P1000231  

 

 

 

 


寸又川 その3

2012-04-23 23:52:52 | 旅行記

橋の上に立ってみた。

 

P1000286 天気は快晴。

 が、どこから来たのか、何故かあられが川上の方から川下へと横向きに飛んでいる。

 橋のたもとに立ってしばらく見ていたが、橋のセンター辺りは風に押し流され反動で戻り左右に1m近くは揺らいでいる。

 

 “超”の付く強風。

 

 正直、橋に怒られているような気分だった。

 ・・・だめだ、今日はご機嫌斜めのようだ。

 

 正直、当初は歩いて渡る気は全く無かった。しかし一番最初に橋を見た途端、何か心臓に突き刺さる程の感動を覚えてしまったのだ。

 

 「 少しは渡ってみたい! 」

 

 正直そう思ってしまったのである。

 が、現実問題今日は全く以って自殺行為。只でさえ賞味期限が切れているのがあからさまだ。

 だって、

 

P1000281  

 さびさび。

 

 

 こうだし、

 

P1000282  

 ボロボロ。

 

 吊り線も切れているが、それよりも何よりもこの橋・・・

 

P1000280  ワイヤーじゃなくてただの番線で吊ってある!!

 しかも、番線はどこもきっと手で曲げて結束してある程度。

 まるで小劇場の舞台の仕込みのような作業。

 

 こんだけの大規模な構造物がキャパ50人程度の劇場の舞台セットと同じ仕込み方はまずいんじゃないか?

 そう思ったらますます立っていられなくなった。

 

 そして何より、一番最初に見た遠景で、

P1000255  

 何も足場無いっス。の場所

 

 これがモロ見えている。

 ↓ ↓ ↓ ↓

 

P1000123  

 

 

 

 

 

 

 

 このビジュアルを現地で間近と見ていると、それだけでインポになる位恐ろしくなる。

 この橋のビジュアルと止まない強い風の体感が渡橋の気持ちを全て吹き飛ばしてしまった。

 せめて風が弱まるのでも待ってみようとしばらくたもとに居たが、風の止まる気配なし。

 おまけにあられが舞う程寒い。

 

 まあ、今日はこんなものだろう。

 とりあえず素直に退散する事にした。

 

 只、全く成果無しも寂しいので、

 

 

P1000296  林道に登り返して道をこのくらい橋が遠景になるところまで少し戻って来た。

 

 

P1000295  眼前の谷にワイヤー(きっと番線だろうが)の束が渡してあるのが見える。

 ここにはあの橋の架かる以前に林業の作業路としてもう一つ架かっていた橋があったらしく、ワイヤーはその残骸だ。

 まだ全然時間に余裕があるのであのワイヤーの束のたもとに行く事にする。

 

 まずは、

 

P1000294  この谷筋を降りる。

 

 

 画像で見るより急斜面で石や岩がゴロゴロしていて足元と落石が心配だが、冬で枯れているが草が生えているので、わりと崩れにくいと判断。

 しかもここにもちゃっかりカモシカか鹿の糞がパラパラ落ちているのでそれが少しの安心材料になる。

 こいつらの通り道を見失わないように歩けば間違いない。

 獣道と言えども、動物が複数回歩いた道筋はある程度踏み固められており、また彼らはルートファインディングが上手なので極めて歩きやすい(登り下りし易い)ルートを通っている。

 谷の傾斜にちゃんと足がかりし易い箇所を選んで歩いているのだ。

 山で獣道を見つけるととにかく歩きやすい。

 

 谷底に向かって獣道を降りる。

 しばらく降りて左の方へと獣道から外れて小さな尾根筋に取り付いた。

P1000298  

 ここをしばらく降りていくと、

 

P1000299   

人口物のコンクリ発見。

  

P1000300  

 橋の主塔と思しき太い丸太の木組みにワイヤー(番線)がたくさん巻いてある。

 

 どうやらここが旧吊橋のたもとだ。

 生えている木を掻き分けて奥を見ると、

 

P1000302  

 先程、上から見下ろしていた番線の束が谷を渡っているのが見えた。(一応、主索のワイヤーも2本見えている)

 

P1000303  

 当然、ここからも先程の吊橋が見える。

 

 

P1000305   こんなものが落ちていた。木に立てかける。

 安全・・・、真ん中は錆と風化でで読めない。

 下には営林署と山の名前?が読める。

 

 「安全第一」的な看板か?

 

 

 

 無事に旧橋のたもとにも着けたが、目標地点はここでは無いので尾根を登り返して再度けもの道に戻る。

 

 そして下降再開。

 

P1000310  

 

 

目標は、

 

 勿論、先程の吊橋の真下。

 

 

その4へ・・・http://blog.goo.ne.jp/kuroken9610/d/20120424

 

 

 


荒野さん参り その1

2012-04-17 23:22:14 | 旅行記

昨年末の話。

 四国も一周したので、所用で大阪に行ったついでに和歌山の高野山も行ってみた。

 金剛峰寺と言う、弘法大師こと空海が開祖の世界遺産指定の真言宗総本山。

 山深い土地にひっそりと、かつては在った様だが、今では国道が横切り南海が乗り入れている。

 ここの「奥の院」と言うこちらも世界遺産にも指定されている大師の霊廟を参詣にて遍路周り真の結願を迎える、とされている。

P1000397 12月26日

 10:34。

 高野山の基点、極楽橋駅。

 

P1000399  なんとガッツリ雪景色。

 ずーーっと晴天続きの年末でここと行きの新幹線で観た関が原だけは銀世界だった。

 まさかとは思ったが、いやはや車で来なくて正解だった。交通の便には困らなかったが、流石に山深い場所に来た、と実感。

 

 ここから乗り換えでケーブルカーに乗る。

 ケーブルカーで極楽橋から高野山駅へ着くと目の前はバスのロータリー。

 ケーブルカーに乗ると嫌が応にもバスを乗り継がなければ高野山から先には行けない事実を現地で知った。バスに乗らない限りは再度ケーブルカーに乗って極楽橋駅まで下山しなければならない。

 ケーブルカーの終点から高野山の女人堂まではバス専用で車はおろか徒歩もNGらしい。

P1000400  ここも素直にバスに乗車。

 そして女人堂で下車した。

 

他に下車する者無し。

 

 皆さんは一路金剛峰寺や奥の院を目指すのか?女人堂も一応観光名所の筈だが雪のせいか人気無し。

 まではかつては女子禁制の高野山は女人堂迄が女子の入れるギリのラインだったようだ。

 

 女人堂のすぐ先に、

 

P1000402  

 

 

 高野山の参道の入口と思われる灯篭が構えていた。

 

 ここから徒歩で奥の院まで行く。

 

 ここは今では一大観光スポットの筈。

 無人で閑静。

 そして雪のためにアスファルトが見えない。

 

 重ね重ね今日が雪でお足元が悪く観光向きでない日だった事に感謝した。

 おかげで荘厳さを感じる事が出来た、と思う。

 高野山は年末に来るのがベストなのかも知れない。

 

 とりあえず歩いて金剛峰寺へ。

P1000405 前方に一人だけ女の人が歩いていたが、徳川家所縁の何某の方へ曲がってしまった為にポツンと一人歩き。

 雪景色に無人は寂しい演出力抜群。道中が神々しくさえ思える。

 

P1000406  国道沿いのメインストリート。

 やはり人はまばら。

 日本の観光地特有のB級観光感が希薄でいい。

 

P1000407  11:11。

 金剛峰寺。

 中に入って納経。

P1000448P1010454  四国には“遍路くん”なるキャラが各寺に立っていたが、ここ高野山では“こうやくん”なるキャラが各寺に配置され、遍路くんばりに寺を仕切っていた。

 

 金剛峰寺を出てぶらぶらと奥の院へ。

 

P1000416  11:32。

 奥の院・一の橋に到着。

 

P1000417_2  話によると、この橋の向こう側はもうあこの世ではないのだと言う。

 渡橋前に合掌し、この世に別れを告げて入界。

 

 

P1000421  石塔と杉の大木の中を石畳の参道が続く。

 

 

 何やら荘厳な景色が広がる、と思ったのは少しの間で、

 

P1000427  確かに荘厳だが、赤いパイロンがガンガン立っててタイガーバーとトタンの立て看が偏差値を下げちゃってる。

 雪の日だけにレッドが目立つ目立つ。

 

 が、そうこう歩いているうちに、

 中の橋に到着。

P1000431  ここから先は滞り無く荘厳な景色。

 慰霊碑やら墓所が相変わらず続いている。

 そう言えば、戦国武将の大半がここに墓を構えているそうだ。

 中の橋までにも、武田信玄&勝頼やら明智光秀やら石田光成などの墓所が有った。

 中には、

P1000430  市川団十郎も。

 戦国武将と肩を並べて鎮座。

 

 

 中の橋の先にも、

P1000436  豊臣家の墓所。

 

 

 

P1000437 織田信長の墓所。

 

 

 

等々の超メジャー級が軒を連ねる中、

 

 

P1000433  パナソニック!

 

 

 墓碑も新しい事から「松下」から「パナソニック」へ2008年社名変更時にこれもチェンジしたと思われる。

 カタカナがまぶしい。

 流石世界のパナソニック、抜かりが無い。

 

 そして、

 

P1000438  12:06。

 御廟の橋に到着。

 

 この先が奥の院・弘法大師御廟である。

 雪かきが行き届いているのか神通の技か、不思議とこの先の参道には雪がほぼ積もっていない。

 

 勿論、

 

P1000439  

 

 

 ここから先は一切の非礼は許されない。

 

 この橋の向こう側はいよいよあの世となる。

 

 聖域なのだ。

 

 

 ・・・ その2

 


大分県

2012-04-11 02:25:08 | 旅行記

修験者の道がある。

 天念寺から無動寺までの道のりに架かる無明橋。

 まあ道程も橋もトリッキーに攻め込むように行かなければ大した事無し。

 

 少し期待外れだった。

 下から見た景観はインパクトある。

 

P1000483 P1000516 P1000517