久しぶりにものづくり補助金の支援に自らかかわってみました。採択率が高かったとはいえ、2件中、2件採択というのは気持ちがいいですね。というよりほっとしました。
■ものづくり補助金採択結果(第11次)
https://portal.monodukuri-hojo.jp/saitaku.html
いずれも秩父商工会議所が認定支援機関になっています。
どうもkurogenkokuです。
先日、明治大学の「地域創造総合講座」を担当させていただいたというエントリーをしました。
■明治大学政治経済学部「地域創造総合講座」でお話しさせていただきました
https://onl.tw/W93jH4R
この講座は日頃お世話になっている森下正教授が企画されているのですが、その森下先生が学生にこんなアンケートを実施し、昨日その結果を送ってくださいました。
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設問1
黒澤先生の講義を受講する前に思っていた地域産業や中小企業に対する支援を行うプレイヤーに対するイメージと、受講後に改めて感じているプレイヤーに対するイメージについて、200字程度でまとめて下さい。
設問2
本日の講義を担当された黒澤先生への応援メッセージを、100字程度でお願いします。
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そのうち「設問1」ではこんな声が多かったです。受講者が多かったので、ごく一部のみ取り上げます。
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・黒澤先生の講義を受講する前は、商工会議所のイメージとして、地域振興の為にお祭りや講演会などのイベントを主に開催していると考えていた。しかし、講義を受講して、経営支援や政策提言、国際支援など幅広い業務があることを知り驚いた。その中でも特に印象に残ったのが、地域産業支援体制で、地域の名産物と何かをかけ合わせたり、そこから街づくりをしたりするなどとても魅力的な業務がたくさんあり、とても勉強になった。
・受講前に感じていたこととして、プレイヤーの選択肢は限られているのではないのかなというものがあった。ある程度の資金の制限がある中で、なにか劇的な方針を立てることは難しく、よってプレイヤーが出来ることも少ないのかなと思っていた。しかし、受講後自分のそのイメージは覆された。限られた資源の中でも発想の転換からその企業の新たな道を作り出す存在であるという風に思うようになった
・講義受講前はなんとなく企業にアドバイスをするだけで、深く入り込まないイメージであったが。黒澤先生のお話を聞き、そういったプレイヤーは相談先の企業や地域と密なコミュニケーションをとり、支援を行っていると感じた。特に印象に残ったものとして家族経営の企業を支援する際、その家族の問題も解決するように取り組んだ話がある。なんとなく支援するのではなく、いろんな問題の解決策を一緒に考えていくのがプレイヤーの役割だと感じた。
・そもそも、講義を受ける前に中小企業や地域産業への支援とは何かということを考えた際、私はお金や物を与えるということだけが支援だと思っていた。それに伴い支援を行うプレイヤーに対し、考えもなくとりあえずお金の工面をする人というイメージがあった。しかし、今回の講義を受け、街の特性、店の特性、人の特性といった細々とした部分まで分析し、地域産業や中小企業にアドバイスする姿、ましてや、親子関係の修復をするというだけでも結果として支援につながることを知り、上部だけでなく内面から、そして根本的に問題を解決し地域の活性化につなげるのが、支援を行うプレイヤーの役割であることを感じた。
・支援を行うということでコンサル業のようなものをイメージしておりそれはイメージ通りだったのですが、具体的にあんなに細かく分析しており、且つ再現性が高いとは思いませんでした。強みと弱み、機会と脅威を組み合わせてそれぞれの策を考えるのは非常にわかりやすくためになりました。それと普通のコンサル業もですが相手との信頼関係が非常に大切なので、それに対してのアプローチも話してくださったのが非常に勉強になりました。
・講義受講前は、中小企業のコンサルティングを行う人というのはどこか高圧的で、「アドバイスをしてあげよう」というスタンスなのかなというイメージがあった。しかし実際に黒澤さんのお話を聞いてみると、中小企業の立場に立って一緒に3C分析を行なったり、何よりもコミュニケーションを大切にされていたりすることがわかり、イメージが好転した。日本を支えているのは中小企業と言っても過言ではないと思うので、非常に重要な仕事だと感じた。
・私は黒澤さんのお話を聞く前は、地域産業支援のプレイヤーというものを知らなかった。黒澤さんの持っていた資格の一つである中小企業診断士などの存在は知っていたが、何となく事務所で話を聞いてアドバイスをしていくのかと思った。しかし、実際にお話を聞くと、全く異なることに気づいた。相談者の話を親身になって聞き、場合によってはお酒の席で本音を聞き出す。様々な工夫を行って成功に尽力していることに気づいた。
・講義を受ける前には、地域産業や中小企業に支援を行うプレイヤーは課題にぶつかった際に頼ると的確なアドバイスやコミュニティーを広げてくれる存在というイメージがありました。今回の講義を受け、支援は企業を理解し経営者との信頼関係の元に行われることを知りました。思っていたよりも支援は受けやすくなおかつ長期的に行われるもので、各企業の特徴、抱えている課題などに合わせた支援が行われていることを知りました。企業にとって近い存在に位置するプレイヤーというイメージに変わりました。、
・受講前は単に金銭的な支援や商工会議所へ訪れてきた人の相談を聞き、アドバイスをする程度だと思っていました。しかし、受講後はプレイヤーは業種も異なり複雑多岐にわたる企業の要望に応えるべく企業経営を体系的に理解するための環境、顧客、経営資源等の様々な分析力、またアイデア力を兼ね備えながら、その場のアドバイスにとどまらず、足を運び、会社のみならず事業者を深く理解し、信頼関係を構築しながら、伴走支援を行なっているというイメージに変わりました。
・"受講前には、中小企業支援は公共性の高い分野であるため、プレイヤーも良くも悪くも役人的な方でいわゆる「お役所仕事」のように融通が利かず必要最低限の仕事を機械的に行っている方だと思っていた。しかし講義を受講すると、実際には経営者の方から信頼を得て人間力で働く仕事で、経営者の方々に心から寄り添い、臨機応変に仕事をされる方だとわかった。また、様々な経営者同士を結び付けるような仕事もされていることは全く知らなかったので驚きだった。"
・以前は地域産業、中小企業支援というと行政主体で行われているというイメージがありました。しかし現在では現状を正確にとらえ、的確な支援を行うサポーター育成が行われているということを初めて知りました。地域振興、地方創生といった活動を促進するためには現状把握、ピンポイント且つオーダーメイドな支援が重要になると感じました。来年から地方行政に携わるので今回の講義で学んだことを活かしていきたいと思います。
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「設問2」ではこんな声が寄せられました。このも一部のみ掲載します。
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・今回の講義の中で、「受け身の姿勢からは成果は出ない。とにかくチャレンジすること」という言葉が印象に残り、とても勉強になりました。この度は貴重なお時間をありがとうございました。今後も地域振興・支援活動等、さらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。
・自分に企業の運命がかかっているというプレッシャーの中で常に戦っているのはとても体力が消耗されると思いますが、黒沢先生のおかげで助けられた方も多くいるのでこれからも頑張ってください。
・私は将来父の事業を継いで、地域に貢献できる経営者になりたいと思っています。今回の講義はとても参考になり、中小企業を支援してくれる存在を知ってとても頼もしく思いました。貴重な体験になりました。ありがとうございました。
・私は今回の黒澤先生の「講義」さえも地域活性化だと思いました。というのも学生に頭の体操と称しマーケティングの手法を教えてくださることで、地域に貢献する学生を増やすという効果があり、個人的には自分自身のスキルアップにも、地域活性化にもつながり、黒澤先生の存在自体が地域活性化の源であるように感じました。そして今回の有意義な時間を提供してくださり誠にありがとうございました。
・この度は、貴重なお時間をいただきありがとうございました。公認会計士となりコンサルタント業務に携わりたいと考えている私にとって、中小企業支援のイメージを膨らませることができ、非常に勉強になるお話でした。黒澤先生のさらなるご活躍を祈念いたします。
・黒澤先生の真っ直ぐかつ学生に寄り添った講義が印象的でした。挑戦してみることは、今の学生の多くが避けてしまうけれどとても大切なことだと私は感じています。その中で、ご自身の体験と共に説得力のある学生へのメッセージか印象的でした。ありがとうございました。
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学生が書いてくれたアンケートのすべてに丁寧に目を通しました。明日への活力をいただいた気がします。
またこのようなアンケートを水面下で行い、取りまとめてくださった森下先生には感謝しかありません。