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モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

常に挑戦者であることでkurogenkokuは成長を続けるとともに、人の痛みのわかる診断士を目指します。

個人事業主の経営革新計画は難しい?

2021-02-23 07:06:00 | 中小企業診断士


花粉が酷くてくしゃみが止まりません。


どうもkurogenkokuです。



今日のエントリーは、経営革新計画支援をしている方でないとわからないと思いますが、関心のある方はお読みください。
中小企業成長促進法が施行され、経営革新計画の定義が変わったことは以前、記事にしました。



【中小企業成長促進法の施行による経営革新計画の定義の変更】
https://blue.ap.teacup.com/motokuni/6405.html


給与支給総額の伸び率という新しい定義が追加され、「人件費」と「給与支給総額」に分けて計算することになります。
「人件費」というのは「福利厚生費等や退職金を含むあらゆる人件費」、「給与支給総額」というのは「福利厚生費等や退職金を含まない人件費」と覚えておけばいいでしょう。



さてここで悩ましいのは、個人事業主の「人件費」の考え方です。個人事業主の場合、役員報酬という概念はなく「利益=所得」になります。


ここで見たことない方もいるので、別表3の一部を紹介します。







別表3「⑤営業利益」は「個人事業主の人件費」とイコールになります。

⑤営業利益= 個人事業主の人件費





ところで「⑫付加価値額」の算出は以下の式のとおりになっています。

⑫付加価値額 = ⑤営業利益 + ⑧人件費 + ⑪減価償却費




ここで、営業利益と個人事業主の人件費はイコールですから、営業利益を個人事業主の人件費に置き換え、さらに⑧人件費に、個人事業主の人件費を含めてしまうと

⑫付加価値額 = ⑤個人事業主の人件費 + ⑧(個人事業主の人件費 + 従業員の人件費) + ⑪減価償却費


となり、個人事業主の人件費が二重に計上されていることになります。




そのため、個人事業主の場合、「⑦給与支給総額には個人事業主の人件費を含む」、「⑧人件費には個人事業主の人件費は含まない」という扱いにするのが正解になります。法人の役員報酬は⑦と⑧のいずれにも含まれるのに対し、個人事業主の考え方は異なるので注意が必要です。

なお個人事業主の場合、所得がマイナスというケースが多々ありますので、従業員を雇用していない個人事業主の給与支給総額はマイナスになっていることがあります。計画最終年度には所得がプラスになっていないといけないのも忘れないでください。


p.s
ちなみにkurogenkoku、上記計算のトラップに引っ掛かりました(笑)


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【予告】2/26放送 黒澤元国の飲みに行こうよ!

2021-02-22 05:50:00 | ちちぶエフエム

いまのうちにやっておかなきゃいけないことが山積みです。


どうもkurogenkokuです。


放送まで1週間を切りましたので、そろそろご案内させていただきます。今月の「黒澤元国の飲みに行こうよ!」のゲストは、株式会社トウ・プラス 常務取締役 浅賀隆之(あさか たかゆき)さんです。
同社は、金型の設計製作・射出成形・表面処理加工から電磁波シールドや薄膜成膜まで幅広い技術を持ち、グローバルに活躍されている企業です。

【株式会社トウ・プラス】
http://www.toplas.co.jp/

過去にもものづくり補助金や経営革新計画支援をさせていただきました。ゲストは年齢の若い常務。社長はほとんど中国にいるので、国内拠点は常務が切り回しています。

先月同様、ラジオメッセージにより、番組が大変な方向に向かわないか、一抹の不安はありますが、今回も楽しくやりたいと思います。なお緊急事態宣言中につき、今回の番組のタイトルも「黒澤元国の飲みに行けない!」になりそうです(笑)


■放送日
2/26(金) 20時~


■視聴方法
秩父エリアの方は「FM79.0」
秩父エリア以外の方はアプリで視聴できます。(※ちちぶエフエムを選択してください)
https://fmplapla.com/

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【1130~1132冊目】顧客の経営課題解決を支援する コンサルティング営業力強化コース

2021-02-21 15:45:00 | 読書部

kurogenkokuです。
1130~1132冊目冊目は・・・。



顧客の経営課題解決を支援する コンサルティング営業力強化コース(全3冊)
経済法令研究会

【購入はこちらから】
https://www.khk.co.jp/course/course_detail.php?pid=53753


本書の一部をkurogenkokuが執筆していることもあり、出版社からいただきました。他の先生方のお書きになられた部分を勉強する良い機会と思い、先週からさらり流し読みしておりました。
コンサルティングに関する基本的知識を体系的に学べる入門書といったところですね。金融機関にお勤めの方はもちろん、支援機関の方が勉強されてもよいのではないでしょうか。



【目次】
第1分冊 コンサルティングの基本知識
1.持続可能なビジネスモデルの構築
 金融庁の方針と政策/金融仲介機能の発揮/金融機関のビジネスモデル構築とコンサルティング/事業性評価融資と営業
2.コンサルティングの目的
 顧客が金融機関に求めるコンサルティング/地域・業界が抱える課題・ニーズの把握/金融機関がコンサルティングを行う目的/インサイト営業
3.コンサルティングの手法
 コンサルティングに求められる基本姿勢/コンサルティング手法/企業分析手法/コンサルティングの基本的なフロー

第2分冊 コンサルティングの実務-経営管理・生産性向上 編
1.経営管理のコンサルティング(事例付)
 経営計画の策定・遂行/経営改善の策定・遂行/コーポレートガバナンス/BCP計画策定
2.生産性向上のコンサルティング(事例付)
 生産性向上とは/BPR(業務効率化、ファシリティ-)/ICT・IoT技術等の活用/採用/人事制度/人材育成

第3分冊 コンサルティングの実務-売上拡大とその他 編
1.売上拡大のコンサルティング(事例付)
 売上向上とは/マーケティング/HP作成・SEO対策/販路開拓/新商品・サービス開発および新市場/海外進出支援Ⅰ(進出計画、M&A、インシュアランス、貿易実務)/海外進出支援Ⅱ(会計・税務、法務)
2.その他のコンサルティング(事例付)
 事業承継(概要)/事業承継(法務・税務)/新型コロナウイルス状況下における成長戦略/資金の多様化

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自分の成果より他人の成果がうれしい件

2021-02-20 08:36:00 | 中小企業診断士

今日で〇〇歳になりました。


どうもkurogenkokuです。



先日、うちの経営指導員の「渾身の支援」に対し、会員企業様から私宛に感謝のメールをいただきました。全国展開プロジェクトのフォローアップで、バイヤーとのマッチングの機会をつくり、見事、商談が成立したからです。
コロナの影響で苦しむ会員企業にとって、このタイミングで新たな販路を開拓できたのは起死回生ともいえることです。感謝のメールに、その喜びの大きさがあらわれていました。



そのことを彼に伝え、全力で褒めました。彼もうれしそうでした。



もちろん今回、彼が行ったフォローアップにkurogenkokuは関与していません。だからなおさらうれしかったんです。「1人だけが目立つ組織をつくっちゃいけない。誰が支援にあたってもそれなりのパフォーマンスが出せる組織にしないと」ということは、いまの職場に入所してからずっと考えていたことです。
最近、自分よりも部下の成果に喜びを感じるようになったのは歳のせいなのかもしれませんが、こんな想いが裏にはあったりします。


部下の成果を上司に報告してくれる社長の対応も素晴らしいですね。
本人にお礼をいう以上の効果があります。この対応にも感謝したいです。

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ものづくり補助金の採択結果とご報告

2021-02-19 06:08:00 | 中小企業診断士

昨日はうれしい出来事がいくつか。後ほど時機を見て報告します。



どうもkurogenkokuです。


ものづくり補助金の採択結果、今回も厳しかったですね。
https://portal.monodukuri-hojo.jp/saitaku.html

一般型の全体での採択率は31.2%(3,132/10,041)


ところが角度を変えてみると・・・。

通常枠の採択率は18.0%(528/2,938)

特別枠の採択率は36.7%(2,604/7,103)



特別枠での申請が断然有利だと言えます。今後もこの傾向は続くと思われるので、戦略の練り直しが必要ですね。



kurogenkokuが直接ご支援させていただいた先は、すべて「通常枠」での申請で、3打数2安打という結果でした。落選した企業がもう一回申請するかどうか、申請されるとしたら忙しい2日間になりそうです。




もうひとつご報告が。
以前、このブログで紹介した企業ですが、無事採択されていました。

【だったら年商3倍にしましょう】
https://blue.ap.teacup.com/motokuni/6416.html


有言実行の第1章のスタートです。ここから本当に年商3倍にします。ちなみに同社からいただいた採択結果の感想は「びっくりして腰を抜かしそうになった」でした(笑)


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