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モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

常に挑戦者であることでkurogenkokuは成長を続けるとともに、人の痛みのわかる診断士を目指します。

この仕事についてから最も働いた一年間

2014-03-31 06:31:00 | 中小企業診断士

今日は平成25年度最終日。この1年はほんと働いたなぁ。。。


どうもkurogenkokuです。


民間企業に務めていたころと違い、この業界に入ってからこれまではかなりゆったりした生活を送っていましたが、今年度だけは違いました。珍しく「心が折れかけた時期」もありました。
kurogenkokuの仕事の場合、上からあれこれ言われることはまずないのでそこにストレスは感じません。企業から依頼された仕事に忙殺されているだけです。

今後の“思い出”のためにも書き留めておくと、比較的労力を要する仕事だけピックアップしてもこれだけありました。

●経営革新計画支援 12社
●経営診断報告書作成 1社
●経営改善計画書作成支援 5社
●ものづくり補助金採択件数 8件
●創業補助金採択件数 10件(うち第二創業3件)
●小規模事業者活性化補助金採択件数 1件
●地域資源活用事業採択件数 1件
●地域商店街活性化事業 2件
●講演・セミナー14回(計画経営3回、金融セミナー2回、ものづくり支援2回、創業2回、従業員教育5回)


その他、上記にない細々とした支援は年間100社くらいはあると思いますし、年度をまたいで支援しているものには下記があります。

●経営革新計画支援 6件
●ものづくり補助金支援 9件
●創業補助金支援 4件
●6次産業化支援 1件



ただいま公募中の持続化補助金をはじめマル経融資など、比較的小規模なものは部下の経営指導員に任せ、他の職員で対応困難な案件はkurogenkokuがこなしています。こういう案件にはフォローアップもついて回ります。
そんな時に限って仕事以外の様々な要因が積み重なり、「やっぱり厄年なんだなぁ」と考え込んだこともありました。

年度初めには経営革新承認件数30件目標に上げていたのですが、その他の仕事が飛び込みすぎて断念せざるを得ませんでした。ある場所で「敗戦の弁」を述べました(笑)



この状況がいつまで続くかわかりませんが、どこか区切りがついたら一週間くらい家族と旅行に行きたいなぁなんて思ったりしています。


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【493冊目】日本人のための「集団的自衛権」入門

2014-03-30 19:35:00 | 読書部

kurogenkokuです。
493冊目は・・・。



日本人のための「集団的自衛権」入門
石波 茂 著 新潮新書



まず本書を元に自衛という考え方について簡単に整理してみると。。。

①まず国連憲章第二条第四項で戦争は実質的に禁止されている
②国連には集団安全保障という、侵略国家や乱暴な国に国際社会が一致協力して対応し平和を取り戻そうという概念がある。
③とはいえ、国連安全保障理事会がちゃんと対応してくれるまで時間がかかるので、国連憲章第五十一条では個別に自衛権を行使して戦ってもよいし、仲間の国で協力して自衛権を行使してもよい。前者が個別的自衛権、後者が集団的自衛権。
④国連憲章第五十一条には「固有の権利」という論点がある。諸外国ではこれを自然権として受け入れているが、日本では「固有の権利」とみなすことに今なお強い難色を示す国際法学者が少なくない。



そもそもなぜ日本に自衛権があるのか。
⇒ごくおおざっぱに言えば、戦後すぐに自分たちで国を守るということすら否定していたものの、少しずつ自衛権を持つという立場になっていった。その合間で、米軍の駐留を集団的自衛権の行使と捉える時代を挟み、個別的自衛権の保有や行使は認めるが、集団的自衛権に関しては「持ってはいても使えない」という立場に行き着いたということである。

現在、憲法第九条の下において認められる自衛権の発動としての武力の行使のための要件は。
①我が国に対する急迫不正の侵害があること
②この場合にこれを排除するために他に適当な手段がないこと
③必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと


集団的自衛権について、現在の日本の解釈。
⇒集団的自衛権の行使は憲法に定められた自衛の範囲を超えるので全く使えない。我が国は国際法上集団的自衛権を保有するが、憲法上その行使は許されない。


世界において集団的自衛権を発動する要件は。
①国連加盟国に対して武力攻撃が加えられたこと
②安全保障理事会が必要な措置を取るまでの間であること
③自衛権行使の措置を遅滞なく安全保障理事会に報告すること
④不法な武力攻撃の存在を被害国が宣言すること
⑤被害国が支援を要請すること
⑥必要性、均衡性を有すること
⑦危害を避けるためにやむを得ないものであること


その他のポイントと感じたところ。
⇒一口に集団的自衛権といっても、それが持つ意味ないし価値は、その主体が大国であるか小国であるかでまるで違ってくる。それを濫用することのできる立場にない小国の場合には、集団的自衛権は自国の安全にとり重要な命綱となり得るが、同時に下手をすると大国による濫用に泣かされることにもなる。大国はその大国的な「国益」計算のゆえに、集団的自衛権の行使について抑制的であるよりは濫用ぎみ、過剰ぎみに走りやすい。この望ましくない傾向を抑えるには、結局、集団的自衛権の概念およびこれに関連するいくつもの事項をより精密に説明し、なにが「濫用」であるかを判定する基準を明確にしてゆくほかない(佐瀬昌盛氏)




現在、集団的自衛権について新聞・メディア等で取り上げない日はないというくらい注目されています。その中で特に興味深かったのが、集団的自衛権の行使を行なうためには憲法解説が必要という立場と、憲法を変えなくても解釈により行使が可能という2つの立場があり、政党関係なく意見が分かれています。著者の考え方は後者です。実は本書を読んでいてこのあたりがしっくりきませんでした。解釈できるのであればそもそもなぜこれだけ意見が分かれているのかということ。
集団的自衛権の必要性は第二章を読めばなんとなくわかります。ただ現在の状況で行使となると。。。


ちなみに著者は戦争を推進しているわけではありません。平和の手段として集団的自衛権の必要性を論じていますのでここは補足しておきます。


戦争をしないために何が良いのか、我々は真剣に考えなければならないですね。



【目次】
はじめに
第一章 「集団的自衛権」入門編
  1 戦争は禁止されている
  2 第五一条はどう解釈されてきたのか
  3 ベトナム戦争は「自衛戦争」か
  4 日本は「自衛権」をどう考えてきたか
  5 「行使はできない」の根拠を疑う
6 日本政府の解釈は妥当だったのか
7 「行使可能」でどうなるか
第二章 「集団的自衛権」対話編
1 地球の裏側で戦争するつもりでは?
2 ソフトパワーの時代ではないか?
3 卑怯で何が悪いのか?
4 アメリカは本当に望んでいるのか?
5 想定されている事態は非現実的では?
6 個別的自衛権で何とかなるのでは?
7 まずはお前が隊員になれ
8 自衛隊員は嫌がっているのでは?
9 アメリカの巻き添えになるだけでは?
10 テロリスト掃討もやるつもりですか?
11 憲法九条のおかげで平和なのでは?
12 アメリカとの関係は対等になるのか?
13 中国・韓国を刺激しないか?
14 一体、どんな危機があるというのか?
15 徴兵制への布石では?
16 結局、イケイケドンドンになるのでは?
付録 国家安全保障基本法について

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かなり贅沢⇒中小企業論を受講させていただきました

2014-03-29 08:40:00 | 中小企業診断士

年度末続いていた飲み会も今日は一休み。

どうもkurogenkokuです。


酒を飲むというよりも会話を楽しむ。
だから飲みに行くのかなと最近思ったりしています。


昨日は秩父に明治大学の森下教授がいらっしゃって今後kurogenkokuが考えている事業の相談にのっていただきました。
時間が夕方だったということに加え、少なくとも2人はお酒が「嫌いではない」ということで、やわらかい雰囲気の“会議室”に場所を移しました。


本題は「地域資源の活用」だったのですが、その後は経営戦略、人材育成、ものづくり技術 etc
全国の事例を豊富にお持ちの先生からいろいろなヒントをいただくことができました。

勉強になったなぁ・・・。


本当は私が授業料を払わなければならないのに、先生にご馳走になってしまって恐縮しています。
先生の期待に応えるべく企業支援に邁進します。



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やっぱりフォローは大切

2014-03-28 00:20:00 | 中小企業診断士

どうもkurogenkokuです。

いま様々な補助事業が出ています。
補助金なんか頼るべきではないというのが持論ですが、それでも認定支援機関を引き受けている立場上、補助事業の支援も受け入れています。熱心に支援すればするほど採択率は高くなる。それが口コミになって次から次に相談が入ってくる。
ある意味ジレンマです。


という前置きをしておいて。

補助事業で最も大切なのは「フォローアップをすること」です。採択件数をふやすことなんて支援者の自己満足でしかありません。採択件数は目に見えますが、フォローアップのの充実度は目に見えません。
そこで言いたいのは、我々は入口部分の成果だけ追求していないかどうかということ。出口まで責任もって支援できないならば補助金の申請なんて受けないほうがいいと思います。
⇒他の認定支援機関が支援した案件ですが、私にフォローをお願いされるケースがありました。。。



ところで昨日のことです。
ものづくり補助金の支援先から実績報告のレポートを見て欲しいとの依頼がありました。
秀逸です。
その設備を入れたことによって見込まれる付加価値の伸びについて、実証実験を行ないながらまとめてくださいました。



たいせつなのは私が書くのではなく、企業が書くこと。
苦労してそれをすることによって補助金を受ける意味を感じていただけるんだと思っています。

でも。
そうするには相当な労力がかかるというさらなるジレンマ。。。


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門出 ~記念すべき旅立ちの日に~

2014-03-27 01:15:00 | 中小企業診断士

良い出会いであればあるほど、別れの時は寂しいものです。。。


どうもkurogenkokuです。



実はこの半年間、診断士の卵を2人、実務経験を積んでいただくためにkurogenkokuのもとに受け入れてました。彼らは現役の東京大学生です。4月からは日本を代表する大手企業で活躍します(絶対に活躍していただきます)。とにかく可愛くて仕方がない。
彼らには2社の企業支援のお手伝いをしていただいたのですが、学生なりにkurogenkokuの仕事をどう感じただろうか。





kurpgenkokuが彼らに送るメッセージは。。。

①どれだけ忙しくてくじけそうになっても、前向きにチャレンジしようとするお客様のために最大限の成果物を提供しなさい。
②辛い状況下においても、常に明るく笑顔を絶やさないこと。

の2点+αです



+αとは結婚観のことです。

既に家庭をもっている立場から言わせていただければ、家族というのは最も身近で最も小さな組織です。自分にとっては最も大切な・・・。
その小さくても最も大切な組織がうまくコントロールできなくて、果たしてもっともっと大きな組織のマネジメントができるのか。熱いディスカッションを交わしました。

また仕事とは、①その組織のお客様に対して提供する価値を最大限高めること(ドラッカーは顧客価値創造と表現していますが)であって、と同時に②最も大切な組織である家庭を養う手段でもある。
だから仕事と家庭は両立しなさいよ、と自分の考えを伝えさせていただきました。



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