kurogenkokuです。
391冊目は・・・。
世界の経営学者はいま何を考えているのか
入山章栄 著 英治出版
「アメリカの最前線で活躍するほぼすべての経営学者がドラッカーを読まない」という日本人には信じられないところからはじまります。
理由は「名言であっても科学ではない」から。「世界の経営学者はいま何を考えているのか」のキーワードとして「科学」があげられます。
また現代の経営学者の中ではポーターの競争戦略は通用しなくなってきているとされています。
ポーターの競争戦略は守りの戦略。近年ではハイパーコンペティションが進展し、競争しない戦略では競争優位が持続できない。ゆえに攻めの競争行動が有利になる可能性がある。それをデータに基づき解き明かしていく。
ほんの一部の紹介になりますが、こういう内容の本はこれまで読んだことがなかったので、大変興味深く感じました。
【目次】
PART1 これが世界の経営学
第1章 経営学についての三つの勘違い
第2章 経営学は居酒屋トークと何が違うのか
第3章 なぜ経営学には教科書がないのか
PART2 世界の経営学の知のフロンティア
第4章 ポーターの戦略だけでは、もう通用しない
第5章 組織の記憶力を高めるにはどうすればよいのか
第6章 「見せかけの経営効果」にだまされないためには
第7章 イノベーションに求められる「両利きの経営」とは
第8章 経営学の三つの「ソーシャル」とは何か(1)
第9章 経営学の三つの「ソーシャル」とは何か(2)
第10章 日本人は本当に集団主義なのか、それはビジネスにはプラスなのか
第11章 アントレプレナーシップ活動が国際化しつつあるのはなぜか
第12章 不確実性の時代に事業計画はどう立てるべきか
第13章 なぜ経営者は買収額を払い過ぎてしまうのか
第14章 事業会社のベンチャー投資に求められることは何か
第15章 リソース・ベースト・ビューは経営理論といえるのか
PART3 経営学に未来はあるか
第16章 経営学は本当に役に立つのか
第17章 それでも経営学は進化しつづける
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