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モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

常に挑戦者であることでkurogenkokuは成長を続けるとともに、人の痛みのわかる診断士を目指します。

1次データを加工して考える力

2012-10-31 05:41:00 | 中小企業診断士

kurogenkokuです。
昨日は産学官連携事業の幹事長とサシ飲みしました。




閉塞感が蔓延する中、将来を自ら切り開いていくような有意義な情報交換が出来ました。


その中で面白い話がありまして。
幹事長は中小企業の経営者でもあるのですが、「最近どこかの2次データばかり持ってくる社員が多い。むしろ時間がかかっても1次データを自ら加工して分析し提言してくる社員が増えて欲しいんだけどな」その言葉がやたら記憶に残りました。


「考えるということ。」


すみません。
以下、語弊があるといけないのですが、ご容赦ください。

自分が中小企業支援をしている過程の中で重要だなと思うことは、企業の現状を正しく理解し、その企業にとって最適な支援策を考え提言し、実際の行動に結びつける、そんなコンサルティングだと思っています。
そこには必ず「思考」というプロセスが入ります。
「テクニック」「メソッド」・・・。
合格への近道という点で否定はしないのですが、真の意味で役立つ中小企業診断士になろうと思うのであればテクニカル的な受験勉強のみに頼るのはおススメしません。考えて考えて考え抜くような勉強をしていないとコンサルタントとして通用しないのではないか。そんなことをあらためて感じています。


「1次データを加工して考える力」

コンサルティングのあり方に相通じる部分が多くあります。コンサルティングの現場では与件情報を作るという作業から始まります。すべてはゼロに近い状態から自分で答えを考えていかなければなりません。
答えは画一的ではありませんし、一般論がすべて通じるわけではありません。


幹事長との会話の中で感じるところが大きかったのでエントリーしてみました。

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【354冊目】父・金正日と私 金正男独占告白

2012-10-30 05:19:00 | 読書部

kurogenkokuです。
354冊目は・・・。



父・金正日と私 金正男独占告白
五味洋治 著 文藝春秋

日本への密入国(ディズニーランド見学?)で注目されるようになり、その後、人懐こそうな容姿や物言いから、比較的日本人にも好感を得ている?のが金正男氏。
スイス、モスクワなど海外での留学、生活経験があり、北朝鮮国外からの視点で改革・開放政策の必要性、世襲に対する異議を唱えています。
この人が北朝鮮のトップになることは無いのでしょうが、なんとなく期待感が持てます。



【目次】
はじめに 金正恩体制のカギを握る男
序 章 金正日の「血と骨」
第1章 北京での邂逅「私が金正男です」
第2章 百五十通のメール対話
第3章 マカオでの独占インタビュー
第4章 祖国からの警告
第5章 プリンスはなぜ追放されたのか?
終 章 金正男が平壌に帰る日

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事業承継が出題される理由

2012-10-29 05:21:00 | 中小企業診断士

kurogenkokuです。
先日のエントリー「予想損益計算書が出題される理由」に続いて、今回は「事業承継が出題される理由」について。

「予想損益計算書が出題される理由」
http://blue.ap.teacup.com/motokuni/3517.html

「平成24年度診断士試験事例Ⅳ」
http://www.aas-clover.com/download/aas/aas_m2404.pdf


ここ最近、創業や経営革新に並び我々支援機関でも事業承継支援の実績が大きく問われるようになりました。
マル経融資先に借り換えの斡旋の話をすると「私も年をとったし息子も他で働いているので、この返済が終わったらそろそろ事業をたたもうと思っているんだ」という返事が多くなりました。事業が立ち行かないのではなく、後継者がいないだけです。こういうケースで事業をたたんでしまうのは本当にもったいない。
なるべく廃業しないで事業を続けて欲しい。今回の事例問題も同様の問題に一石を投じているように感じました。



そんな前置きをしつつ事例問題に話をうつしますと。
与件にわざわざ「親族にも経営を任せられる人材がいない」と書いてあるので、「親族外承継の可能性」について問われていると考えるのが無難でしょう。
ところで与件の登場人物で親族外にあたりそうなのは。

・正社員(従業員)
・周辺旅館
・金融機関

の3者くらい。
金融機関への承継(経営陣の派遣)は悩ましいところですが、kurogenkokuが試験を受けていたら正社員と周辺旅館はやはり盛り込んだと思います。

ところが事例の中で上記3者の特徴について記述されている部分はほとんどありません。ですから正社員や周辺旅館の特性を類推しつつ、一般的知識の中で留意点を考えなければなりません。
そんな時、我々にとっておなじみの「中小企業庁:事業承継ガイドライン」が役に立ちます。ここにはそれぞれこのように書いてあります。


①従業員への事業承継
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/shoukei20/q12.htm
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/shoukei20/q13.htm


②周辺旅館への事業承継
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/shoukei20/q15.htm

③金融機関等外部から後継者を雇い入れる事業承継
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/shoukei20/q12.htm
⇒上記URLの(2)の部分


出題者が何を意図して作問したかわかりませんが、おそらく「中小企業庁:事業承継ガイドライン」を参考に解答していれば、大外ししないと思われます。
D社は株主価値が大きいので株式を取得する実現性について疑問符がつかないわけではありませんが、政府系金融機関の融資とか一応制度は整備されているのでそのあたりを書けばいいのかなと思ったりしています。


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【353冊目】社長は労働法をこう使え!

2012-10-28 07:56:00 | 読書部

kurogenkokuです。
353冊目は・・・。



社長は労働法をこう使え!
向井 蘭 著 ダイヤモンド社

もしかして社長視点で労働法の活用法(?)を書いた著書ってめずらしいのかな。
著者は労働法を専門に取り扱う弁護士です。

トラブルが起こった場合、社長にとって起死回生の策があるようなタイトルですが、やはり労働者側が有利です。その前提は崩れません。
第3章以降は実例が中心ですが、kurogenkokuにとって勉強になったのは「第1章 社長のための労働法入門」「第2章 社長なら知っておきたい労働法の新常識」です。ここをしっかり押さえておくことでトラブルの予防は未然に防げるのではないかとそんな感想を持ちました。


【目次】
第1章 社長のための労働法入門
第2章 社長なら知っておきたい労働法の新常識
第3章 「もめる」会社は決まっている
第4章 「もめる」社員も決まっている
第5章 トラブルが起きたらどうするか
第6章 そもそもトラブルをどう防ぐか
第7章 ぶら下がり社員、モンスター社員を解雇する方法

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【352冊目】社長のテスト

2012-10-27 07:20:00 | 読書部

kurogenkokuです。
352冊目は・・・。



社長のテスト
山崎 将志 著 日本経済新聞出版社

非常に面白いフィクションです。
めちゃくちゃ書評を書きたいのですが、ネタバレすると台無しになってしまうのでグッと押さえます。

24のようにストーリーが激変していくので、一度読み出すと止まらなくなります。
著者がコンサル畑を歩んできただけあって、経営者の心理描写も抜群です。

ちなみに400ページ近くありますが、ほぼ1日で読了することができました。


【目次】
西村健一の場合
藤原基彦の場合
阿部常夫の場合
それぞれの展開
西村健一の決断
エピローグ

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