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モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

常に挑戦者であることでkurogenkokuは成長を続けるとともに、人の痛みのわかる診断士を目指します。

【327冊目】「反原発」の不都合な真実

2012-07-16 06:47:00 | 読書部

kurogenkokuです。
327冊目は



「反原発」の不都合な真実
藤沢 数希 著 新潮新書

原発反対の著書が大半を占める中、原発を肯定した数少ない本です。
いきなり原発が起こした負のデータが登場します。参考になるものが多いのでそれはそれで良いのですが、「火力発電所がもたらす大気汚染の影響と比べれば原発の方が小さい(極端な話ですが)」みたいな比較はやや乱暴かなという印象を受けました。

一方で、「経済と命はトレードオフの関係に無い」と書いてありましたがそのあたりは賛成です。むしろ経済と命(安全性)を如何に両立すべきかということを考えていかないと、日本の国力を失うことになりかねません。最終的には原発依存から脱却すべきという方向性に私も賛成しますが、冷静に考えるとそこに到達するまでの課題は並大抵のことではないのは新聞や本を読めば読むほど実感します。

計画停電。昨年度我が地域で経験しました。我々は、例えば暑いのを我慢すれば良い、とか充分に統制可能なものでした。しかし製造業はそうはいきません。1日1時間くらいだからいいだろうと安易に考えがちですが、一度ラインを止めてしまうと復旧までに相当な時間がかかります。ある会社では、結局、計画停電の日は稼動できませんでした。
自然エネルギーについても発電の規模という点では、原発に取ってかわるには相当な時間を必要とするでしょう。本書では自然エネルギーのリスクにも触れていますので、そのあたりは一読の価値があるかもしれません。


【目次】
第1章 原子力で命を守りたい
第2章 放射線のリスクとは?
第3章 自然エネルギーの不都合な真実
第4章 化石燃料と地球環境問題
第5章 救える命の数は経済の豊かさに比例する
第6章 原子力を理解する
第7章 エネルギーの未来


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2012.07.14 経営革新研究会を開催しました

2012-07-15 21:03:00 | 中小企業診断士

kurogenkokuです。
標記のとおり、昨日は都内某所で経営革新計画作成サポート研究会を開催しました。
この研究会も発足して3年目に入ります。まず冒頭、会員各位に内閣の信任or不信任を問いましたが、満場一致で留任が決まりました。総理大臣の職責を全うするとともに引き続き大臣各位には会の運営にご協力賜りたくお願い申し上げます。


さて昨日の研究会は、以下の3部構成としました。

第1部  発表者 T中会員
「日本のODAによるベトナム都市鉄道ビジネスの現状」

第2部  発表者 kurogenkoku
「製造業の経営革新支援事例」

第3部  発表者 S田官房長官 
「(仮)5月研修会報告 ~二次元な研究会員による上海“珍”探訪の舞台裏~」
⇒結局はK総理大臣の中国訪問報告にタイトルが変更になりました。


まずT中会員の発表ですが、ご自身がベトナム都市鉄道ビジネスにかかわった経験を踏まえ、現地ニーズや支援上の留意点、その他、◎×※▲▽な話などをご発表いただきました。いま海外展開は国策としてホットな話題です。T中会員の発表は鉄道業界にとどまらず幅広い分野に応用が利く内容でした。診断士がどうかかわるべきか非常に参考になりました。

私の発表は省略するとして、第3部はS田官房長官の発表。
私が公安に拘留されかかった話を含め、その時のエピソードを面白おかしく纏めてくださいました。それでいて感心すべきは随所に含まれる歴史やデータを踏まえたを診断士ならではの鋭い考察が含まれている点です。当研究会の中でも親中派の代表人物だけあってその中国通なプレゼン資料には驚きました。また今回研究会に参加できませんでしたが、我々をご案内いただいたM井大使には感謝申し上げます。



終了後は例によって「飲み会」です。
King of 中央支会の濃い墨会員が仕事のため飲み会をキャンセルされたり、いつも名古屋から駆けつけてくださるK宮会員が欠席されたり、飲み会からの参加率が抜群なO田K治会員の参加が叶わなかったりとトラブルも多くありましたが、そんなアクシデントを感じさせないほど盛りあがりました(笑)




今回の飲み会のテーマは『男気(おとこぎ)』です。
参加されていない方には全く持って意味わからないとは思いますが、人生において最も大切な何かが共有できたような気がします。特に某社KQにお勤めのO谷会員(仮名)には非常に有意義な会となったとを自負しております。


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今日は経営革新研究会。立ち上げてから3年目に入ります。

2012-07-14 01:42:00 | 中小企業診断士
kurogenkokuです。
今日は経営革新計画作成サポート研究会です。
早いものでこの研究会を立ち上げて3年目に入りました。「本物の経営革新支援」を志向する方なら、診断士に限らず誰でも参加できる研究会です。

最初は20人限定で募集をかけていましたが、会場の確保が可能になったことから追加参加ありとしました。いまは登録会員数35名です。アフターの飲み会を楽しみにされる方も多く、人脈形成でも一役かっているのではないでしょうか(笑)

私の役職は総理大臣ですが、優秀な大臣に支えられここまでやってくることができました。明日、内閣不信任案がだされなければ、第三次の組閣もこのメンバーでいきます。

会の運営って大変なんですけど、よくよく考えるとこれだけの方々と知り合えたことで人脈はもちろん様々な情報や各自の持つスキルを学ぶことができる点で、一番得をしているのは実は私ではないかと最近思ったりしています。

今日も三部構成でカリキュラムを組みました。詳しくは明日改めて報告します。
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経営相談には相当体力を使いますが・・・。

2012-07-13 04:53:00 | 中小企業診断士

kurogenkokuです。
一昨日ヨメに言われました。

「最近仕事忙しいの?忙しいか、うまくいっていないかのどちらかと思って」

自分では普通にしているつもりですが、何となく表情から感じられるのだそうです。まあ20年近く一緒にいたわけですから、すべてお見通しのはずです(笑)
仕事はうまくいっていますが、重い経営相談が続くと相当なパワーを使います。肉体的にも精神的にも負担が大きいです。



そういえば先月facebookにこんなことを書きました。

「僕が医者に助けを求めたように、いま僕は社長から助けを求められています。本当に何とかしてあげたい。」

万病に効くような処方ができるわけではありません。相談にのることで表情が和らいでいるのを感じるとほっとします。

p.s
というわけでスタミナを補給してみました。



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『模倣は立派な戦略』のつづき

2012-07-12 04:42:00 | 中小企業診断士

kurogenkokuです。
「模倣は立派な戦略」のつづき。
http://blue.ap.teacup.com/motokuni/3409.html

「模倣は立派な戦略」
大学卒業後、就職した大手スーパーの店長に言われた言葉です。
右も左もわからないまま食品売り場に配属されました。いまでこそ生意気そうに「酒」について語っていますが、大学時代はビールばっかり飲んでいて酒の味などわかりません。当時の店長は、私と同じショップの出身。「お前の売り場は全く魅力がない。少しは勉強しろ。」と毎日酷評されていました。

「センスがない奴は他の店を見ればいい。『模倣は立派な戦略だ』」と。

悔しい反面、言われてみればそうだなと思い、休みがあると百貨店を歩いて酒を買いあさり飲み比べました。
どんな味がして何がどんなお客様に売れているのか。売り場はどう作られているのか。
自分なりに考え、取り扱ってみたい酒をバイヤーと交渉し、自店に導入しました。


すると。
酒の売り場の売上利益が見る見る伸びていったわけです。

自分より優れたものは素直に受け入れてみる。
「模倣戦略」は独自の強みを持ちません。特にいまの厳しい競争社会においては必ずしも推奨されるわけではないと思っています。でも当時を振り返るに、追いかける立場の自分にとって「模倣」は非常に効果的な戦略だったといまでも感じています。


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