kurogenkokuです。
昨日は当地域の『魅力アッププロジェクト会議』というものがありました。
目的は
地域の持つ自然、風土、歴史、文化などの地域資源を活用し、交通拠点等から観光地へのアクセスルートを中心に、景観づくり、環境づくり、観光振興、情報発信等に取組むことにより、地域全体の魅力度の向上を図り、「訪れる人」と「迎える地域」の豊かな交流を促進することです。
国土交通省、地方自治体(県、市)、産業関係、NPOなどが一体となって行う非常に幅の広い事業です。
いわゆる行政の縦割りの弊害をなくし、それぞれのセクションが上記目的を達成するために協力していきましょうという約束があります。
内容はともかくとして。
会議終了後、立教大学観光学部の安島教授の講演がありました。
ポイントは『景観・環境形成とまちづくり ~観光地の魅力とは~』ということだったのですが。
なかなか面白かったです。
安島先生は日経新聞と過去に行った「現代の温泉地評価」というものを引き合いに「観光地の魅力喪失の要因」を発表されました。
参考までに「現代の温泉地評価」で高評価を得た温泉は
1.乳頭温泉郷(秋田)
2.草津(群馬)
3.湯布院(大分)
4.城崎(兵庫)
5.四万(群馬)
6.白骨(長野)
7.黒川(熊本)
8.野沢(長野)
9.銀山(山形)
10.新穂高
あまり評価が高くなかった温泉は・・・。
名誉のために止めておきます。。。
あまり評価が高くなかった温泉名を挙げると納得なのですが「観光地の魅力喪失の要因」として安島先生は次の点を指摘していました。
1.交通の便が良くなりすぎた(特に新幹線の停車駅)
2.ゴルフ、スキーなどスポーツ系に走りすぎる
3.オルゴール館やトリックアートなどで地域個性が失われた
4.古臭い、時代遅れのイメージが強い
では安島先生が考える『景観・環境形成とまちづくり』とは。
2つのキーワードで表現されていました。
『身体』
環境的な快適さを大事にするために ⇒ 健康で美しいまち
『精神』
歴史や文化を大切にするまちに ⇒ 地域の個性を大事にする
事例をもとに語られると納得です。。。
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【観光地の魅力とは】
○フランスの学者 J・ポードリアール
消費社会においては、欲望の対象になるのはモノではなく記号である。モノは記号になってはじめて消費される。
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(観光地の場合)
『観光地の魅力とは差別化された記号である』
・日本に1つしかない ・流行中、話題性がある
・自分しか知らない ・選ばれた人しか行けない
・ここにしかない
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