最近「FSP宣言」ばかりで、つまらないので、久々に記事を書きます。
昨日、当県の商工会連合会が主催する『地域商業活性化シンポジウム』に参加しました。
この分野が専門で中小企業診断士の神田邦夫先生、文京学院大学の櫻澤仁教授、早稲田商店会の安井潤一郎会長より基調講演をいただき、その後3人によるパネルディスカッションという流れで進んでいきました。
3人の先生それぞれ切り口が新鮮で、大変有意義でした。
商店街や商店というと暗い話題ばかりですが、すべてが失敗しているわけではありません。
私なりに「ん、これは・・・」と思うような『気づき』がありましたので何回かに分けて書き綴っていきます。
まずは神田邦夫先生の講演から。
神田先生は、元気がある商店「彩の商人 - あきんど2004」を昨年編集し、今回そのレポートについて発表されました。
その中で特に面白かったのが「元気がある商店に共通する特性」です。
経営者が経営理念をしっかり持っていることや、従業員の接客態度が優れているなどなど、白書的なところは皆さん押さえていらっしゃると思います。
調査レポートの中ですべての業種に関係なく伸びている店の中に存在したもの。
なんだかお分かりですか?
それは・・・。
『茶飲みスペース』だったのです。
これらの商店は顧客ターゲットを高齢者に絞り込み、郊外型の大型店との住み分けを図っています。
この顧客ターゲットをリピートさせるために、元気な商店のすべてが行っている取組だったのです。
安井会長さんも、こういった取組がなされている商店街であれば「駐車場などなくてもお客さんがやってくる」と言い切りました。
言い換えれば「取組がなされていない商店街では、駐車場の整備を行ったところで客はこない」ということなのです。
診断士試験で部門制がなくなってから商店街についての事例はほとんど出題されていませんが、「標的顧客を明確にし、標的顧客に合ったサービスを展開する」という基本軸はすべて一緒です。
あらためて考えさせられました。
その他いろいろ書きたいことがあるので後日アップします。