おはよう!
みんな、よくねむれた?
私、今夜はとっても楽しい夢を見たよ…!
スヌ太はおぼえてるよね…カイツブリさんの住んでた、ぉ池の近くのアパート!
あのころ友だちだったわんちゃんと、スヌ太と、ぁのころいなかったはずのスヌ助やメイやうさこと一緒に、摩耶山のマヤーちゃんに会いにピクニックに出かけるんだ!
ホテルは漫画がたくさんぁりました…
『ドラえもん』読みたいなぁ…
わが家では、6巻までの初期作品の、ときにシュールでドタバタギャグが人気です…
でも、ピー助くんもフー子ちゃんも大好きです…はぃ
父がはじめて自分のお小遣いでひとりで観に行った映画が、『のび太の恐竜』なんです…
私は吉村昭さん原作の『漂流』とばかり思っていました…
小学生のころの父は、寺山修司さんや澁澤龍彦さんを愛読するかたわら、三島由紀夫さんを敬愛し、『孫子』や『戦争論』を研究してぃたんだそうです…
父がいちばんよく読んだ本は、「東京都ポケット地図」だといぃます…自衛隊に入って、三島さんに代わって今度こそクーデターを成功させるのが、小学生のころの夢だったとぃうのです…
当時の父はまだ小学生でしたが、こういうのも「中二病」とぃうのでしょうか…私のぉ友だちの水樹塁ちゃんにやさしかったのも、自分もそうだったからかもしれません…
三島さんを敬愛し、吉村昭さんを愛読した父ですが、実は『ドラえもん』も大好きという、小学生らしい一面もありました…
父は、『ドラえもん』に出てくる、雪の精ちゃんが好きだったようです…
のび太くんと楽しく雪のなかで遊びまくって、のび太くんに風邪を引かせてしまって、最後は、高熱を出したのび太くんのために「雪の役割は溶けることなんだから」とやさしく笑って、最後は溶けて消えてしまった、あの雪の精ちゃんです…!
父の人生は、雪の精ちゃんの尊い自己犠牲の精神を悪用しようとする人たちとのたたかいの連続だったといえるかもしれません…
すき家さんで朝ごはんです…
ベーコンエッグ朝定食をぃただいて、出発です…!
はむはむ…おいしい!
目玉焼きの半熟の黄身は、白ごはんの上にのっけて、おしょうゆを少しだけたらして、海苔で巻いたごはんといっしょにいただきます!
すき家のモーニングで喜ぶなんて、おかしいですか…?
父は、食べものの「うまい」「まずい」をいいません…
いちごジャムパン一個だけで、機動隊さん相手に暴れまわった壮絶な「青春時代」を過ごしています…
今も、醤油かけスパゲティでそくさくと食事を済ませています…
そんな父ですが、料理上手の祖母に育てられたため、実は超絶グルメなのです…
父は気に入ったお店でしか食事しません…お店の新規開拓に余念のない母と、この点は大きく違うところです…
京阪沿線で、母が見つけたおいしい洋食店に行ったときのことです…
デザートを食べ終わり、お茶をいただいているときに、母がいいました…
「れん、おいしかった? また来たい?」
うん!と私は答えました…
「お父さんも、今日のお店は80点といったところかな。合格でいい?」
「うん。おいしかったね。それに、れんちゃんが好きなら、米帝マクドナルドでも米帝ディズニーランドでも米帝ユニットバススタジオでも、どこでも付き合うよ。でも、80点って?」
「今日は眉間に2回しかシワが寄らなかった」
父はいつどんなときも、どんな業種の人にも、やさしくおだやかな人です。丸◯や日◯岩井のような一流企業のOBの方とも、工事現場のおじさんとも、楽しそうに会話をしています。
しかし、唯一例外があります。飲食業の方々です。若いころは、気に入らないことがあると、怒鳴り散らし、お金を投げつけ席を立つことも多々あったそうですが、最近はさすがに自制しているようですが……。
味つけ、調理法、温度、配膳のタイミング、スタッフの対応、お店の雰囲気、衛生状態、事細かなチェック項目があるようで、少しでも気に入らないことがあると、眉間に一瞬だけシワが寄るのです…
父を溺愛したという曾祖父は、料理が気に入らないと日本刀を振り回したそうです…
祖母が料理上手になったのは、このDV祖父から、母親である祖母を守り抜くためでした…
今日の父は眉間に一度もシワは寄りませんでした…
ね、お父さん、今日の朝ごはんは、100点?
「100点?」
父はふしぎそうな顔をしました。
「うん、100点だよ。逆に、100点でないごはんなんかあるかな? 外食は、据え膳上げ膳とぃうだけで、ありがたいものだね」
長い流浪の生活で、父のなかで、何かが変わったようです…
ご飯を食べ終えた父は、丼にお茶を入れて、濯ぎはじめました…
今は食洗機がありますから、父の行為は無意味かもしれませんが、この習慣を変える気はないようです…
でも、すき家さん、今は食器がポリ容器に変わってしまったのですか…?
今は国道6号線に沿って歩いてぃます…
このまままっすぐ行くと、言問橋(ことといばし)、そして、おじさんの住んでぃる柏に行くようです…
言問橋は、きのう行ったスカイツリーの近くにぁる橋です…浅草側の西詰が、スカイツリーの撮影スポットなんだとか…
「名にし負はば いざこととはむ みやこ鳥 わが思ふ人は ありやなしやと」
とぃう、在原業平さんの詠んだ歌が、橋の名前の由来だそぅです…
国道6号線は、かつての水戸街道で、その先は仙台までつながる浜街道です…
震災の原発事故により、2年前まで福島県内の一部区間が通行どめになってぃました…
春日通りを右に行くと、天神さまで有名な亀戸、左に行くと東大のキャンパスのぁる本郷です…そのさらに先は池袋なんだそうです…春日通りは、父が通勤に使っていた丸の内線に併行しているんだそうです…
ぉ父さんみて!
ペットボトル回収機だって…!
東京、すごいね…環境問題にまじめに取り組んでぃます…はぃ
大阪は、スーパーのぉ店の前に回収箱がぁればぃいほうです…
蔵前駅に着きました…!
昨夜は浅草から歩いてホテルに行こうと思ったのですが、花火大会の人混みでむりでした…
蔵前駅周辺のガイドマップです…!
蔵前も探検したらたのしそうです…
大阪では、こういう無料のガイドマップ、ぁまり見かけませんね…
ぉ父さんが大阪に移り住んだ30年前は、JR沿線にも、阪急沿線にも、たくさんぁったんだ…
東京はぉ金持ちですね…はぃ
地図の裏は、地下鉄の路線図です…
しかし、東京の地下鉄路線図の複雑さは、大阪の地下街も「ラビリンス」「ダンジョン」とぃわれますが、比べものになりません…はぃ!
若いころの父が作った解剖学図鑑の人体の中を走る血管の絵みたいです…!
これは、スマホの小さな画面で見てもわからないですね…
印刷物で見て、なんとかわかるかも、とぃう感じです…
銀座線で上野をめざします…
「れんちゃん、本当に上野でよかったの?」
父がぃいました…
ぅん! パンダさんに会いたいし、15歳のぉ父さんのようにモネさんの『睡蓮』を観てみたいんだ…!
それに、上野って、ぉ父さんの生まれた新潟や東北地方の人が上京するときの「玄関口」だったんでしょ…?
石川啄木さんも、「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにいく」って詠ってぃるよ…
啄木なんかと一緒にするな…?
ふふ…そんな啄木さんも、ほんとは好きなくせに…!
上野に着きました…
松坂屋さんで『リコリス・リコイル』展をやってぃるようです…
観に行く時間はぁるでしょうか…
それでは、上野公園に出発です…!
初出 2024年9月27日12時45分(スウェーデン時間5時46分)
当日の実況ツイート