あは

たった一日サボっただけで、こうも死にたくなるとは。

電車がホームに入って来るのを見てドキドキ。

何本見送れば気が済むのか。


これは、なみだ？
わたし、ないてるの？


でましたいつもの死ぬ死ぬ詐欺。

どーせ死にゃしないのに。

一時間弱寝たらバイトに行かなきゃ…ね。

うふ、楽しいなぁ、楽しいなぁ。


生きてるって楽しいなぁ
くそきたないお空の下にひとりきり。

楽しすなぁ楽しすなぁ。

生きてるって幸せだよね。
うふ。あは。

しょっぱい雨が降ろうとも
タバコの吸い過ぎで胸が苦しくても
名前も知らない他人に謗られようとも

僕が生きてるだけでいいじゃない。

誰にも必要とされてなくたって
悲しいことなんかなにもない。


嘘で固めた自分だってわかってる。
そんな大嫌いな自分の事が好きになれたらいいのに。


違う、良いのにじゃない。なれたらじゃない。

なるんだ。

ならなきゃいけないんだ。


こんなくそったれな社会で生きていくために、好きにならなきゃ。


こうやって自分に言い聞かせて、骨折したココロをギプスで固めたら

後は棺の蓋を閉じてオシマイ。
お別れに少しの思い出を黒の絵の具で塗りたくったスケッチブックをいれてサヨナラ。



ばいばいの涙は流さない。
ここで振り切って、新しい自分にこんにちは。


爪がボロボロになってもいいじゃない。

爪はまた生えてくるよ。

ボロボロの爪が伸びたら切ればいいだけ。

ココロも爪も一緒さ。

うふ。


だめだ。今優しくされたら泣く。

誰からも触られないところに行こうね。うん、君と一緒に。