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クマコーの考える時間

日常の中で感じたことを、自分の言葉で、自由に綴ります。今日より明日が良い日であることを願って。

『チロルの挽歌』を観て

2014年11月28日 | 日記

高倉健を偲ぶ前記事で、らぶすけさんから「チロルの挽歌を忘れないで」とのコメントをいただき、僕もそのドラマを観たい観たいと思いつつ日々を送ってきた。
そして数日前にネットで見つけ、あわててダウンロード。
前・後編合わせ3時間を超えるので、なかなか観られずにいたが、昨晩、ついに全編通しで観ることができた。

『チロルの挽歌』
1992年4月にNHKで放映されたドラマで、主演・高倉健、脚本・山田太一。
舞台は北海道納布加野敷(ぬぷかのしけ)市。
北海道にそんな市はない。
架空のマチであるが、モデルとなったのは芦別市である。

関東電鉄の技術部長である立石(高倉健)が、テーマパーク・チロリアンワールドの建設・運営責任者として、東京から北海道へやって来た。
そこで男(杉浦直樹)と駆け落ちした妻(大原麗子)と出会う。
妻は男と洋服店を営んでいる。
芦別市を舞台にそれぞれの心の葛藤を描いたドラマである。

チロリアンワールドとは、芦別市に実存したカナディアンワールド(現・カナディアンワールド公園)をもじったもの。
ドラマではオープンするまでの経緯が描かれている。
市の活性化を目論んで実際に建設されたカナディアンワールドは、華々しくオープンしたものの、ほどなくして経営不振に陥り、やがて破綻した。
芦別市では今なお、借金の返済に四苦八苦している。
破綻してみれば「まったく余計なものを…」との思いが強い。
が、なんとかしてマチを活性化させたい市長の思い、市民の思いがそこにあったのだから、まあ、いた仕方ない。


市長役として河原崎長一郎さんが出演していた。
またテーマパーク建設に反対する土地の地権者として岡田英次さんが、市の商工会長として金子信雄さんが出演していた。

杉浦直樹さん、大原麗子さん、河原崎長一郎さん、岡田英次さん、金子信雄さん、そして高倉健さん…。
みんないい役者さんだった。
そして、みんな、この世を去った。


今日も「クマ考」にきてくれてありがとうございます。
『チロルの挽歌』はFC2動画で観ることができます。
http://video.fc2.com/content/20141118aYSm3g9z/
なかなかの名作だと思います。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (らぶすけ)
2014-11-29 10:02:54
再観(?)せずに当時の感想を言うと、わざわざA市まで来たのにロケが少ないなあ…でした。
高倉健が雪の中であたふたしていたような…
まあ、ほとんど覚えておりませんです。

映画といえば、ちょっと前ですが有楽町で大林宣彦監督の「野のなななのか」を観ました。たぶんこの劇場の中の何割かはA市にかかわりのある人なんだろうな、なんて思いました。
3時間超の長尺でセリフもやたら多い作品でしたが、楽団の行進(葬式の列の象徴?)で我がR城小学校も映っていたような。
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なるほど (クマコー)
2014-11-29 14:32:38
らぶすけさん、たしかにロケが少ないかも。
倉本聰が富良野でそうしたように、A市の自然や街をもう少し表現してほしかったですね。
そういえば大林宣彦監督もA市にゆかりの深い人物ですね。彼の映画はあんまり観ていないけど、機会があれば観てみたい。
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