くまきちの「音楽と観劇の日々」

ライブハウス通いと観劇が趣味の“くまきち”がお送りする、とりとめもない日記形式の自己主張。

短期集中的「凝り性」

2006年01月26日 02時45分35秒 | 音楽のこと
私は「ある一つのことに短期集中的に凝りまくる」ということをよくやる。

以前にも書いたが、演劇集団キャラメルボックスの『ブリザード・ミュージック』というお芝居にハマったときには、宮沢賢治の童話「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」「ペンネンノルデはいまは居ないよ」「グスコンブドリの伝記」「グスコーブドリの伝記」を一気読みしましたし、『ブラックフラッグブルーズ』というお芝居を観てからは、アンマキャフリーの『歌う船』のシリーズも、神林長平の「敵は海賊」のシリーズも、長編シリーズだけではなく外伝の類まで集めて読みまくりました。

今ハマっているのは、スムルースの「冬色ガール」という曲の別バージョンです。
この曲は1月15日に横浜で大千秋楽を迎えた『クロノス』というお芝居に使われた曲で、お芝居で使われたのは2004年にキングレコードから出たMAXIシングルのバージョンなのですが、キャラメルでおなじみの石田ショーキチさんがプロデュースした関係からか、劇団から配布されている曲目紹介の表には2005年発売の『ドリーミーワームホール事典』というアルバムの名前が書かれています。

しかし、これはもともとはスムルースがMAXIより前にインディーズ時代の2003年にネオプレックスから出した『しとやかイオン』というアルバムに収録されていたものです。つまり、この曲には3種類のバージョンが存在するわけです(宮沢賢治の童話のバージョン違いの原稿に強い興味を示す自分がこれに興味を示さないわけはありません)。

具体的にはこれら3つのバージョンはそれぞれバッキングのアレンジが違っています。
もともとの『しとやかイオン』のバージョンではギター中心のアレンジだったのが、MAXIシングルでストリングスが加わり、石田ショーキチさんがプロデュースした『ドリーミーワームホール事典』で思い切り石田ショーキチ色に加工されたギターの音が入ったり、エフェクターがMAXIシングルバージョンに対してこれでもかというくらい容赦なくかけられて、よく言えばダイナミックレンジがとことんまで拡げられ、悪く言えばちょっといぢり過ぎなんはないの?というくらいガンガンに加工されています(エンディングも追加されてるし)。

興味があって「自分ひとりの判断で使えるお金」に余裕がある方は聴き比べてみてください。『クロノス』のときの音が再現したいというだけの方は、迷わず MAXIシングルをお買い求めください。石田ショーキチLOVEな人は『ドリーミーワームホール事典』ってことになるんでしょうが(笑い)。

まぁ正直、「これって散財じゃないの?」ってくらいお金はかかるんですが、比較していくのは(文学作品でもそうなんですが)結構楽しいんですよね。我慢してお金貯まるより、思い切りよく使って精神的にスッキリ生きていきたいって思うんですよね。そのくせ、生命保険の月々の掛け金については思い切り悩みまくってますけど(笑い)。


最新の画像もっと見る