くまきちの「音楽と観劇の日々」

ライブハウス通いと観劇が趣味の“くまきち”がお送りする、とりとめもない日記形式の自己主張。

『クロノス』大千秋楽@横浜BLITZ

2006年01月15日 23時48分27秒 | キャラメルボックスのこと
11月から続いた、演劇集団キャラメルボックスのタイムトラベルシアター『クロノス』が横浜BLITZで大千秋楽を迎えた。
そこで、脚本面での感想は「原作モノの難しさ」と題してすでに書いたので、別の側面から書いてみたいと思う。

今回の演目に関して言えば、感動できるかどうかはすべて「主役である吹原 和彦と蕗 来美子に対してどこまで感情移入できるか」にかかっている。

吹原への感情移入に関してはすでに述べているので、その点はそちらに譲るが、来美子に対しては私は最初感情移入できなかった。元も子もない話ではあるが、岡内美喜子という女優が実はあまり好きではないのだ。
しかもそれはどこかで成井さんが書いていたことにも通じるのだが、役者としてあまりにも真面目すぎてそれがすべて悪いほうに出てしまうということだ。「いい意味ではじける」ことができない真面目すぎる役者なのだ。ある意味「感情解放」がうまくいっていないとも言えるかもしれない。

個人的な趣味の問題として、私は岡内さんを「美人」だとか「一目ぼれの対象」としては見ることができない。それに加えて「天性の生真面目さ」から出たのかはわからないが、役作りの一環として選んだあの髪色がまた自分としては「一目ぼれの対象」としては見ることができないものだったのだ。

ただそんな評価をしていたとしても、何度も見ていくうちに徐々にではあるがそんな来美子に感情移入ができるようになる。悪く言えば「洗脳」に近い状態になるということだ(一つの公演を複数回見ることのメリットであると同時にデメリットかもしれない)。よく言えば、自分の感情よりも「脚本家の意図に即した見方」ができるようになったとも言えるが、これが自分にとって結果的によかったのか悪かったのか... 今はまだ判断がつきかねてはいる。


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2 コメント

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髪色。 (risky)
2006-01-16 20:48:54
親分は黒髪好き?(笑)



個人的には、岡内さんはとっても「美人」であると思いまする。

願わくば、もっと「声」美人になって戴けると嬉しい。

艶のある声が好き~~。
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黒髪好きというよりも・・・ (くまきち)
2006-01-27 02:55:47
どう書こうか、ず~~っと迷っていたんだけど…。



どちらかというと、黒髪好きというより、役作りで髪を染めるのはどうだろう?っていう方が正解ですな。

っていうか、高校時代の回想シーンがあるのにあの髪色はどうなんだよ、あれで惚れる吹原ってどうなんだよ、ってのが強い(笑い)。



# 原作読んだときにあの髪色はまるっきり考えなかったぞ。
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