イタリア語の単語

イタリア語学習の裏話
イタリア語の不思議

イタリア語の単語の話20 tedesco

2012-08-04 | 日記
20.Tedesco(テデスコ):これも発音が変っていて面白い言葉だが、他の意味でも興味深い言葉でもある。意味は「ドイツ語」または「ドイツ人」。普通の国と国民(又は言語)の関係は、Italia(イターリア)がitaliano(イタリアーノ)、Francia(フランチャ「フランス」)がfrancese(フランチェーゼ)、Giappone(ジャッポーネ「日本」)がgiapponese(ジャッポネーゼ)の様に国名から国語(又は国民)を連想できるものが殆どである。一方、ドイツのことはGermania(ジェルマーニア)というのに、ドイツ人はtedescoと全く異なるのである。Germanico(ジェルマーニコ)ではいけないのか? 実は、germanicoには「ドイツの」「ドイツ人の」という形容詞の意味はあるが、ドイツ語やドイツ人を表す名詞としては使わない。tedesco とは、ドイツが現在の国の形をしていなかった時代に庶民の間で話されていた言葉から派生した言葉である。(当時公用語はラテン語であったが、一般の民衆はゲルマン族の言葉で「国民の言葉」と呼ばれる言語を話していたという)。この国民の言葉がtedescoで、のちにはドイツ人の言葉となり、現在ではドイツ語を意味することとなった。尚、Germania は現在のドイツ連邦共和国を指すと共に、歴史上のゲルマニアという国を指す意味でも使われる。 Lingue germaniche と言えばゲルマン語を意味する。


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