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イタリア語の単語

イタリア語学習の裏話
イタリア語の不思議

イタリア語の単語の話42 tiramisu`

2012-08-16 | 日記
42.tiramisu` (ティラミスー):これはご存知のかたも多いかと思いますが、tira-mi-su`という文章である。もちろんお菓子の名前だが、最後のsu`にアクセントをおかないと意味が伝わらない。tirareは引っ張る、miは私を、そしてsu`は上へである。つまり、tiraはtirareの2人称の命令形ゆえ、私を上へ引っ張れ!となる。そういう意味で使っても良いのだが、このお菓子の名前に含まれている意味は勿論違います。失恋をした女性が、私を元気づけて、誰か!と、こう言っている場面を想像しておいたほうがよい。つまり、tiramisu`は、「誰か私を元気にしてくれる人がいないかな、どうか誘って」「誰か私を元気づけて!」という、誘いの菓子言葉なのですよ。イタリアでもし、一人でこのお菓子をしょんぼりと食べていたら、きっと誰か声をかけてくれるでしょう。??

イタリア語の単語の話41 bravura

2012-08-15 | 日記
41.bravura(ブラブーラ):これはどんな意味なのか絶対に興味が湧く単語でしょうね。ぶらぶらしている、のではありません。これは名詞で、意味は器用とか熟練という意味。英語で言えば、skillに当たる。使うときは、La mia bravura e` cucinare. 私は料理がうまい。のように使う。一般的な能力というよりも、熟練に近い。日本語のブラブーラと重なり合うと、どうしても良い意味には取りたくな気もするが、この単語を使うときは日本語は忘れましょう。

イタリア語の単語の話40 soprano

2012-08-10 | 日記
40.soprano (ソプラーノ):イタリア語の単語には、男性女性単数複数形が常にあって、日本人の感覚だとその感覚を身につけるのがひとつの勉強である。物の性別はそのもの自体とは関係なく、名詞に対して性別が決められていると覚えておいたほうがよい。しかし、性がある人や動物はどうするのか?となると基本的には、性に合わせるはずだ。figlioは息子、figliaは娘のように。ここまでは良いが、実はあまりそう思わないほうが良いかも知れない。sopranoという単語は、ソプラノ歌手を表し、これはoで終わるので、男性名詞である。しかし、ちょっと待ったんさいと。ソプラノ歌手は女性ではないか。同じくmezzosopranoも男性名詞だが、対象は女性である。どうしてだろう?昔は舞台に上がれるのは男性だけであったので、ソプラノは男性が(castrato)が歌っていたのでは。castratoは16-19世紀の風習だということだから、そうだったのかも知れない。これについては実はまだ確証がないので、得られたときにここに付記することにします。実際には現在では、sopranoやmezzosopranoを女性名詞としても扱います。しかし、もしこんなことにこだわったら、ministro(大臣)、notaio(公証人)、giudice(裁判官)は本人が女性であっても、全て男性名詞として扱うことなども全部昔の風習なんだろうか。一方でspia(スパイ)、guida(ガイド)などは、対象が男性でも女性名詞である。もっとも不可解なのは、persona(人=英語のperson)が女性名詞であること。やはり、そのもの自体の性別とは関係なく決められていると思うのが最もあっていそうである。花はil fiore (男性)だけど、バラはla rosa(女性)だといえばわかりやすいでしょうか。

イタリア語の単語の話39 energia

2012-08-10 | 日記
39.energia (エネルジーア):英語ではenergyのこと。つまり活力、エネルギー。このコラムの15に日本のコーヒー店の名前には、速いイメージのものが多いと述べているが、イタリアのジーンズを中心としたカジュアルブランドには、energie, gas, diesel などとエネルギーを主体にした名前が多い。これは一体どういうわけだろうと、以前から気にはなっている。勿論これら以外にもreplay などもイタリアブランドで全てがエネルギー絡みと言うわけではないが。さて、面白いのはイタリアでgasolio というと、これは軽油(ディーゼル)のことで、ガソリンのことはbenzina(ベンズィーナ)という。給油するときはくれぐれも間違えないように。尚、Benzinaは”Benz"という人の名前からとったもの。もちろん、あの、Mercedez BenzのBenzであるが、Mercedezさんではなさそうだ。このBenz一族のなかで、車用のガソリンを発明した人がいて、そこから名前をとっている。従い、イタリアだけかもしれないが、ガソリンのことを、benzinaと呼ぶ。

イタリア語の単語の話38 terremoto と maremoto

2012-08-10 | 日記
38.terremoto(テッレモート) と maremoto(マーレモート):terremotoはその名の通り、地の揺れで「地震」、maremotoは海の揺れで、「津波」のことである。しかし、日本の津波はすでに有名でtunamiで十分通じる。日本は、地震国であるが、より怖いのはmaremotoのことだと、何度も学んだ。
日本人の名前で、寺本さんが來たら、terramoto(terreが単数になっているだけだから地震の意味になる)となって、地震が来たことになる。他にも日本人特有の名前で、イタリア人が喜ぶのは、東さん(Azuma)。東さんの息子が喘息で病院へ行った。医者が言うには名前が悪いと。イタリア語でアズマは喘息の意味(ただし、スペルはasma). 他に、岡さんも話題にはなる。ocaはガチョウのこと。

イタリア語の単語の話37 mancia

2012-08-10 | 日記
37.mancia(マンチャ):チップのこと。イタリアのバールには、客が払うチップは従業員共通のものになっていて、個人個人で懐に入れないところもある。そういったバールの中にチップを置くと、店主が大きな声で「MANCIA!」と叫び、籠の中に入れているところがある。そうすると従業員全員が自分にも分け前があると思って喜んでくれる。なかなかいいシステムだと思った。ドンキホーテのことを、ラマンチャの男というが、これは地名で関係はなさそうだ。尚、manciaは manica(袖)から来た言葉であるが、日本語でもいう袖の下と同じような語源なのだろうか。

イタリア語の単語の話36 emorroidi ちょっと痛い痔の話

2012-08-10 | 日記
36.emorroidi (エモッロイディ):「痔」のこと。友人のイタリア人にイタリアには良い痔の薬があるとの話を聞いて、是非その薬をくれと頼んだところ、作ってくれた。これはシチリアに伝わる療法だそうで、やけに塩のいい匂いがすると思ったら、何と貝の殻を粉々に砕いたものだ。かなり細かい粒状にしたものを、患部に当てると効くという。匂いを嗅ぐ限りなんだか効きそうな気もするが、是非試してみてはいかが。関係のない人はここは跳ばしても良いが、ちょっとでも関係のある人は、せっかくだからこの単語を覚えておこう。

イタリア語の単語の話35 padre

2012-08-10 | 日記
35:padre(パードレ):父親または神父、神などの意味。この言葉で驚いたのは、昔日本でキリスト教の神父もしくは、キリスト教徒のことを、キリシタン伴天連(バテレン)といっていたのは、PADREから来たということだ。パードレが、パーデレ→パーデレン→パデレン→バテレンとなったと思えばまぁ解らないでもないが。ただ、この場合のpadreはイタリア語と同じだが、ポルトガル語だったのだろう。

イタリア語単語の話34 scatenato

2012-08-09 | 日記
34. scatenato (スカテナート):catena とは鎖のこと。catenareはその動詞で「鎖をかける、鎖につなぐ」の意味である(あまり使われない)。イタリア語は単語の前にsをつけて反対の意味を表すことがある。例えば、coprire「カバーする」「隠す」とscoprire「顕わにする」「(秘密など)暴く」「発見する」やqualificato「資格のある」とsqualificato「失格の」(ちなみに、オリンピックなどで、予選を通過することを、qualificato、失格すればsqualificatoとなる。予選のことは、eliminatoriaと呼び、予選落ちはeliminato(またはsqualificato)となる)。他にはfortunato「幸運な」とsfortunato「不運な」なども。ちょっと意味が変るが、vendita「販売」とsvendita「大安売り、バーゲンセール」、conto「勘定」とsconto「割引」などもこの部類であろう。さて、catenareが上記の意味だとすると、scatenareは「鎖をはずす」という意味になり、その過去分詞は当然「鎖をはずした」という意味になる。ところが、この単語の意味はそれから派生して、鎖をはずして「手がつけられない」「正気の沙汰でない」というところまで意味が飛躍する。日本語なら羽目(馬銜)をはずすといったところか。馬銜(ハメ=馬のくつわ)であれば表現としては似ているのではないだろうか。
尚、英語ではこの s に当たるものが dis になることが多いようだ。 cover - discover, dontinue - discontinue, count-discount. 但し、fortunate - unfortunate のようにイタリア語とは同調しないものも多い。面白いのは、英語のsale はそのままでバーゲンの意味にもなっている。

イタリア語単語の話33 cane

2012-08-08 | 日記
33.cane(カーネ):日本語の響きだとカネだが、これは「犬」の意味。イタリアにも犬好きは多く犬をあちこちで見かけるのだが、cane という言葉はあまり良い意味では使われないようだ。例えば、freddo cane「ものすごく寒い」, vita da cane「極貧の生活」、figlio di un cane(=犬の息子)=「人でなし」、mestiere da cani「嫌な仕事」、roba da cane 「粗悪品」、Mondo cane !「なんてひどい世の中だ!」などである。
筆者も犬はかって飼っていたことがある。Avevo un cane, ma adesso non ho "cane".(かつて、犬は持って(飼っていた)が、今は「金」がない)Ero un bimbo prima, ma sono "bimbo" adesso. (以前は、子供だったが、今は「貧乏」である)いずれも、イタリア語と日本語の「駄じゃれ」ですが、わかりますか?
また、犬の種類もbarbone(バルボーネ)=大ひげ⇒「プードル」、bassotto(バソット)=かなり背が低い事⇒「ダックスフンド」、cane lupo(カーネルーポ)=狼犬⇒シェパードなどその外見的な特徴から名前がつけられているものもあるので、一緒に覚えてみよう。一時犬は金持ちのアクセサリーだといわれている時期もあったがいまはどうだろう。ミラノのスピーガ通りでは、高級ファッションに身を包んだ女性が、またとてもファッションコンシャスがあるような犬と一緒に散歩していた様子がいまだに記憶に残っています。