『千の扉』 柴崎友香
¥1,600+税 中央公論新社 2017/10/10発行
ISBN978-4-12-005011-4
広大な都営団地の一室に移り住んだ39歳の千歳。
それまでさほど親しいわけでもなかった取引先の一俊に突然プロポーズされ、結婚した。一俊の祖父が住んでいた部屋に、祖父の入院中、仮住まいすることになったのだ。
都営団地の、過去の住人、今の住人。
いろんな人の人生と思いが交錯する。
千歳が思わず家出するほど、一俊のいうことってひどいかなあ。
隠す必要もないくらい、ぜんぜん無問題な気がするのは、たぶん私の価値観が普通じゃないからなんだろうな。