読書とかいろいろ日記

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『ごんたくれ』 西條奈加

2018年02月06日 | 読書日記

『ごんたくれ』 西條奈加
¥1,500+税 光文社 2015/4/20発行
ISBN978-4-334-91021-1

丸山応挙の弟子、吉村胡雪こと彦太郎。そのライバル深山筝白こと豊蔵。
ふたりの絵師の物語。
予備知識なしで読み進んで、三分の一くらいまで来たところでようやく、「これ芦雪だ!」と気がついた。日本画に詳しい人ならすぐにわかるんだろうけど。ていうか、名前だけでピンとくるんだろうけど。もう一人は曾我蕭白だね。こちらも名前で気づけ、という。

昨年11月に芦雪展を見に行った折の、あの作品この作品が思い出されて、臨場感を持って読めました。あの時は作品に対する興味だけで、芦雪個人の生い立ちとか全然興味なかったからなー。
まあ、本書は小説なので、どこまで史実に忠実かはわからないわけですが。それでも、この知識をもとにあの展示会を見ていたら、楽しみ方が変わっていただろうなあ。見て、読んで、もう一度見ることができたら最高だったろう。