イエス来日公演＠東京ドームシティホール 11.23

今宵はプログレッシヴ・ロックの大御所中の大御所、イエスの来日公演へ、東京ドームシティホールまで。

来日の一報を聞いた時点では、正直ボーカルの人にいまひとつコレジャナイ感があるしどうしようかなあーと思っていたんですけど、「危機」と「こわれもの」完全再現と聞いては行くしかねえべと。

開場の10分くらい前に会場に到着。チケットは完売で当日券(?)として立ち見券が売り出されていた模様。

会場入りしてすぐのところでパンフだけグッズ売り場とは別に売っていたのでそれを購入。次いでグッズ売り場でとりあえずどれか一着は買うかなーと思ってはいたけれど、実物を見たら甲乙付け難くてツアーTと「こわれもの」Tをついつい購入。(ついでに実物を見たら「あ、要らんわこれ」と思ってスルーしたのが「危機」スポーツタオルｗ)

そして定刻少し過ぎくらいにオープニングのクラシック曲(知らん)が壮大に鳴り出してメンバーが舞台に。そこに被ってくる水のせせらぎのような鳥のさえずりのようなSE。というわけでのっけから「危機」(日本で演奏されるのは16年ぶりだそうで)。てっきり「こわれもの」のほうから始まるんだろうと思っていたので少し意表を突かれつつも、何が聴きたかったってこの「危機」なんですよ!というわけでいきなり個人的クライマックス。一切の雑念吹っ飛んで曲に没頭(あ、でもバックのスクリーンに映し出される安いニューエイジみたいな謎映像はどうかと思った)。ヘイ、俺は今あの「危機」を生で聴いているんだぜ、こんなファンタスティックな事ってあるかい？(外タレ風)と本気でちょっと涙ぐむ。懸念していたボーカルも全く違和感無し。もっと聴いていたい、もっとこの音に浸っていたいと思いつつも本当にあっという間に過ぎ去っていく18分(テンポが多少遅いような気もしたからもう少し長かったかも)。

次いで当然アルバムの曲順通りに「同志」「シベリアン・カートゥル」と続けざまに披露。ここでクリス・スクワイアによるMC。「ドーモアリガトー！コンバンハ、トーキョー！」と日本語で語りだしたあとは次は新作から、と曲紹介されて最新作「HEAVEN&EARTH」から「Believe Again」。新作はイエスのアルバムだと言われると華やかさに欠けるものの中々の良作なので、いきなり曲のクオリティが落ちるとかそんなことなく聴ける。

その次にボーカルのジョン・デイヴィソンのMCに続いて新作からもう1曲「The Game」。「Believe～」と併せて新作の中でも特にいいなあと思っていた1、2曲目の披露ということで悪かろうはずもなく。

続いて今度はスティーヴ・ハウのMCに導かれて例の寄せては返すギターのイントロ、というわけで「こわれもの」1曲目「ラウンドアバウト」がスタート。イントロのギターのフレーズがちょこっと違っていたような(同じだけど指使いが違うとかなのかな)。

「こわれもの」完全再現ということで次は「キャンズ・アンド・ブラームス」。ジェフ・ダウンズの見せ場(キーボード・ソロ)だというのにキーボードの配置の関係で演奏中ずっと客席に背中を見せているという（笑）(というか明日以降考えたほうが良くないですか…)。

次は「天国への架け橋」。声質が似ているので違和感無し。特筆することも無し(そういう曲だし)。

続く「南の空」に続いての「無益の5%」。完全再現ですから本当に30秒くらいで終わって会場から少し笑いが漏れる。

次に「遥かなる思い出」。次いでスティーヴ・ハウだけがステージから掃けての「ザ・フィッシュ」。火を噴くようなクリスのベース・ソロ。この音を聴くとやっぱりイエスはクリスのバンドだなあという思いがひしひしと。

次は逆に他のメンバーが完全にステージから掃けてのスティーヴ・ハウひとりでの完全ソロ演奏「ムード・フォー・ア・デイ」。出だしでアンプから音が出ないというハプニングがあって一度仕切り直し。その後はさすがの貫録。時々客席のほうを向いてドヤ顔するハウ師匠（笑）。

そして「こわれもの」最終曲「燃える朝やけ」が披露されて本編が幕。

 

その後わりと早めにアンコールに出て来ての「アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル」。そして続けざまに、今日の趣旨から言ってこのへんはやらないんだろうなあと思っていた「ロンリー・ハート」が飛び出して今日2度目のビックリするやら嬉しいやら。で終演。

 

正味2時間程。

 

いやぁーホント行って良かったなーと心底思える一夜でした。

 

 

あと帰り(ジャイアンツファンフェスタ帰りの人たちと重なってすごいごった返しっぷりだった)の水道橋駅近くの橋のところでバッタ屋が「今日の公演の写真」を売っていて素直にすげえなとか思ってしまった。

 

 

 

 

あとキッスも大宣伝してた。