見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

山の恵み

2008-10-25 20:23:11 | 北海道の風景
寒くなり、ようやく周囲にヌカカがいなくなった。
吸血昆虫の中でも、防ぎようのないヌカカは本当に苦手で、なかなか外に出る勇気がわかなかったのだのが、ようやく敵は蚊だけになった。

ヒグマやスズメバチの方がまだ可愛い。
彼等の存在に注意する術があるから、何とかなる。
長靴に軍手、さおの先に鎌を先にくくりつけ、最後にクマ避けの鈴を腰に下げた。



山葡萄のつるは、遠目からはっきりわかるほど茶色に枯れて周囲の木に巻きついていた。
山葡萄を採集するのは、小学校時代に浅間山の浅間べリーを採ったのが最初で最後だ。そのときの正露丸ほどの小さく分散した山葡萄の印象が全てだったので、家の周辺を歩いてみて本当に驚いた。
人工栽培のデラウエアに近い様相の深い紫色の房が、そこかしこに下がっている。



太い葡萄のつるが、木々の根元から何本も伸びて絡んでまるで、山葡萄農園のようだ。



手を伸ばせばすぐに取れるものもあるが、大きな房の群集は、長いさおを伸ばし、爪先立ちしてひっかけて引き寄せる高さに下がっている。
あまりに立派な山葡萄ばかりに驚嘆し、しばし呆然と房の輝きを見ていた。

夢中になること2時間余り。
気づいたら大きなビニール袋に4つが一杯になっていた。

ひとつぶ口に入れると、身が引き締まるほどすっぱい味がした。
動物たちの貴重なビタミン源なのかもしれない。
お先に失礼。
まだまだたくさんある中から、ちょっとだけいただきました。





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1 コメント

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Unknown (アザァ)
2008-11-12 16:40:51
このぶどうをジャムにして、焼きたての手作りパンで、前庭の景色を見ながらの朝食・・いいな
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