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チャレンジャーのコーヒーブレイク

韓国ソウルから発信
~海外開拓のチャレンジャー日誌、徒然の思いや思いがけない情報を綴って見ました。

ハングルとひらがな比較

2006-02-15 | 肌で感じる韓国と日本

ハングルとひらがな比較

◇日本

母音 5個
子音 10個

◇韓国

母音 21個(基本母音 10個、重母音 11個)
子音 19個(基本子音 14個、重子音 5個)
パッチム 27個

ひらがなは日本語を代表する表音文字であるが、もし日本語が“ひらがな”しかなかったらどうなるか想像されたことがあるでしょうか?

とても読みにくいのは言うまでも無く、多分日本の文化もそれほど発展しなかったのではないだろうか?

漢字、カタカナがあるが故にそれでも読みやすい言葉になっているようだ。しかしカタカナ、ひらがなのような同じ目的の表音文字を2種類以上使用している言語は世界を探しても日本語ぐらいだそうだ。

また、漢字においては韓国、中国では一つの漢字に一つの読み方しかないのに日本語では音読み、訓読みがありとても複雑だ。

こういった複雑な言語を使いこなしている日本人の頭は、幼いときから相当鍛えられているといっても過言ではないだろう。(逆に言葉の習得にあまりにも時間をかけすぎているような気がするが...)

ところでひらがなについてもう少し見てみると、ひらがなは古代インドのサンスクリット語の音韻学に基づく文字配列で、だんだん発音が変化しつじつまが合っていないという話を聞いた。

自分は個人的にはひらがなの発明は母音子音の区別を意識しないでよいという利点をもっているが、反対に日本人が英語など他の言語を学ぶのを難しくし、他国の文化を吸収するのを難しくしている最大の要因だと思っている。

なぜかって?

それはハングルをマスターすることにより日本語というものが見えてきたからだ。
それではハングルを詳しく見てみよう。

ハングルは韓国語を形成している表音文字であるが、なんと母音が21、子音が19もあり、表現できる音がひらがなの何倍にもなる。しかもひらがなは46文字なのにくらべるとハングルは子音+母音+子音(パッチム)という組み合わせで表現するので、その文字数も相当な数になる。

したがってひらがなだけで文章を書くと非常に分かりにくいのに比べハングルだけで文章をかいても十分にわかりやすい。

試しに同じ内容の文書をひらがなとハングルで表現してみたところ、ひらがなだと何度も同じ文字が反復出てくるが、ハングルはそれほど反復して表示されなかった。自分でさえハングルの方が文書を見た瞬間意味が読みとりやすい。

従って、韓国語は漢字をわざわざ日本語の様に使用しなくても十分に表現できる素晴らしい言語だ。

しかもいろいろな発音を表現できる為、英語などの他言語をハングルで十分表音表記出来る。したがって日本語のカタカナのように一旦日本語式英語などに変換する必要なく、海外の文化をそのまま取り込めるという点で国際時代にあった言語だといえる。

また、日本語のように漢字、カタカナなどの変換をする必要がないのでキーボードで入力しても相当なスピードで入力できる。まさにコンピュータ時代にも適した言語だといえる。

自分はハングルに接してもう15年以上が経つが、最近ハングルの発明は本当に偉大な発明だったと感じる。

ところで昔は韓国語も中国語も日本語も同じ漢字を使っていたと聞くが、いつからこんなにも言語が違ってしまったのだろうか?
もしタイムマシンでもあれば昔に戻ってどんな言葉で話していたか聞いてみたいものだ。

以前「日本語の悲劇」朴炳植著という本を読んだことがあるが、その本によると昔は日本語も韓国語も同じような母音が8個の言葉を使っていたそうだが、日本語は平安時代頃にひらがなが発明され、それによって母音が5個に減ったそうだ。また、韓国語は15世紀にハングルが発明されそれによって母音が21個に増えたそうだ。

日本語は母音が減ることによって表現が制約され多くの言葉が失われたそうだ。また反対にハングルは母音が増えた為表現が豊かになったそうだ。

どこまでがこの本の主張が正しいか分からないが、最近通訳などをしていても日本語で表現しにくい言葉があるため、おもわずハングルが出てしまうことが良くあるので、この本の主張もなるほどと感じることがある。

この本の著者の朴炳植氏は他にも「日本語のルーツは古代朝鮮語だった」HBJ出版局などの著書があるので関心のある方は一度読まれたらおもしろい。


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