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sumire日記

宝塚歌劇の観劇を中心とした、観劇日記です。

月組「うたかたの恋/ブラボー!タカラヅカ」(千秋楽):市川文化会館 

1999年12月19日 | 宝塚
 幸運にも19日市川公演のチケットが手に入ったもので、昼夜2回観劇してまいりました。市川は初めて行ったのですが、東京から近いですよね~!朝が早かったもので(夜行バスだったので、6:00前に着いてしまった…)、適当に暇つぶししてから、1000daysで花組さんの入り待ちして、それから市川に行ったのですが、1時間かからないくらいで行けてしまいました(@_@)。こんなに近い全国ツアー公演って有り?チケットが取り難いはずです。

 今回の演目は、芝居は春のツアーと同じ、ショーは秋の中国公演と同じということで、新鮮味はなかったのですが、多少のメンバーの変更も有るので、役替わりの楽しみもありました(^^)。

 幕が開いて、まず最初に思ったのは、ケロちゃん(ジャン:汐美真帆)のお化粧が変わったなーということでした。春のツアーで観たジャンと比べて、目の辺りの化粧が、書きすぎてないし、口紅も薄い感じでした。全体的には落ち着いたような感じで、ルドルフのいとこで親友というイメージには近くなったような気がします。ジャンの性格的には、春のツアーでは雪組時代のイメージのまま、やさしくつつみこむような感じが表にでていたように思いますが、今回は意志の強さというか、力強さを感じました。それが、1番感じられたのは、やはり最後のミリー(花瀬みずか)とのセリフ、「二人の心は…我々は信じている」というとこでした。声が調子が悪いようで、少し聞きづらかったのが残念。
あと、もうひとつ、ひとつひとつの仕草や表情が、やっぱりゆきちゃんに似てる!

 いきなりケロちゃんのことから書いてしまいましたが、『うたかたの恋』のその他の出演者についても少し…。
 (その他にしてしまって申し訳ないですが…)マミさん(真琴つばさ)と檀ちゃん(檀れい)のルドルフとマリーも、間に一作挟んでいるので、以前よりしっくりくるように感じました。とくに、最後のかくれんぼの場面。かくれんぼの場面が楽しければ楽しいほど、その後の場面の悲しさが増して、2回観たうち、2回とも泣いてしまいました。あまりアドリブとかは入らないものと思って見ていた『うたかた』ですが、マミちゃんですからね~、私が観た2回とも、ジャンとの公園での場面でアドリブを言ってました。千秋楽では、「真剣に恋をしている…」と告白するルドルフを笑うジャンに「笑いたいだけ笑え!」と返して、ジャンモ負けずにさらに笑い声を高くしていました(^^;;。
 新メンバーではモーリスのきりやん(霧矢大夢)、ラリッシュ夫人のありあちゃん(穂波亜莉亜)が、ちゃんと役所を心得た上手さで良かったです。役替りでシュテファニーの三恵ちゃん(西條三恵)が注目でしたね。三恵ちゃんは、もっと違和感が有るかと思っていたのですが、よくお似合いでした。この1年で、最も成長した方ではないでしょうか。あと研3の湖泉きららちゃんがマリーの妹、研2の椎名葵ちゃんがオフィーリアで、北翔海莉ちゃんはいろんな所で、目立ってました(*^^*)。
 
 ショー『ブラボー!タカラヅカ』は、中国公演のBS生中継が有ったので、皆さんご記憶に新しいと思いますが、場面的には、ジプシーとJ-POPがカットになっています。(時間的な都合だと思います。)全体的に、やはり夜公演の方が千秋楽ということもあって、盛り上がりがありました(*^^*)。

 プロローグの場面、階段を降りて生徒さんが客席に来てくれるのも中国と一緒ですが、市川公演では、マミちゃんは上手の階段を降りて最後列まで来てくれて、そのまま下手の通路を通って舞台に戻られました。その後マミちゃん1人の場面になって、「カレンダーガール」「YOU ARE MY DESTINY」を歌いながら客席を廻るのですが、マミちゃんならではの客いじりが観られます(^^)。昼の部では、マミちゃんが舞台に戻ると何故か?バナナが舞台に置いてあって、マミちゃんはそのバナナを拾って食べてました。そしてシッカリその行動を歌詞にしているマミちゃんでした(*^^*)。

 カンカンの場面は、中国ではケロちゃんは出てなかったのですが、今回は出演しているので注目です(*^^*)。昼は髪型が上手く決まらなかったようで、気になって集中出来てない感じでしたが、楽は思うようにできたのか、ニコニコで、両耳を立てたような髪型をアピールしてました(*^^*)。カンカン女Sのきりやんも、中国の時よりぐっと自然で可愛かったです(*^^*)。

 アンダーグラウンドは、ケロちゃんは春ツアー、中国と同じなので余裕ですね(^^)。「レボリューション」の声が録音なのが残念…。最初はゆりちゃん(天海祐希)のレッドベレーSで観たこの場面でしたが、ロンドン、春ツアー、中国、そして今回ときて、すっかりマミちゃんのイメージになってしまいました(*^^*)。

 ジャズの中心はタニちゃん(大和悠河)でした。このツアーの2番手として、中国ではリカちゃん(紫吹淳)の場面だったところは、ほとんどタニちゃんがされてます。娘役はみえちゃん、あーちゃん(花瀬)、男役はきりやん、みっちゃん(北翔)です。みっちゃんの歌をしっかり聞いたのは初めてのような気がするのですが、とってもお上手で、タニちゃんもこの2人に随分助けられていると思いました。続いてタニちゃんとゆらちゃん(夏河)のデュエットダンスでした。

 ロマネスクでは、ケロちゃんのマミちゃんとの妖しい雰囲気がいろいろ騒がれていましが、昼はマミち
ゃんのマントに入れてもらってキスしてもらってました(*^^*)。なんかケロちゃんがマミちゃんを誘ってますよね。それでいて、キスをおねだりしてる感じ(^^;;。夜も期待していたのですが、普通に終ってました(^^;;。アンダーグラウンドでもキッズを誘ってる風だし、ケロちゃんって誘うそぶりがお上手です(*^^*)。

 ラテンの「アチチ」はタニちゃん中心でした。お相手はみえちゃんで、その他のメンバーも良基天音、北翔、湖泉、雪菜つぐみといって、超若手メンバーで、中国公演のリカ、ゆらコンビの妖しい色気には敵いませんが、なかなかさわやかな色気が感じられて良かったです。
続くマンボは、唯一中国公演でリカさんがされていた場面をケロちゃんがしているところです。春のツアーでもやってますので、危なげないですね(^^)。客席にもいっぱいウインクとばしてはアピールしてました。はい!25列でしたが、ちゃんと受けたつもりです(*^^*)。

 フィナーレのロケットのエンターティナーはきりやんでした(^^)。全国ツアーならでは、ゆらちゃん、なっちゃん(那津乃咲)達、上級生もロケットメンバーです(*^^*)。

 このショーで1番好きな場面は、やっぱり「情熱の翼」でしょうか…。「妖しさ」では「アンダーグラウンド」。「笑顔」では「情熱の翼」だと思うのですが(ケロちゃんのことよ)、どちらも、エンターティナーマミさんあっての場面です。ケロちゃんは「情熱の翼」には1000daysのみの出演だったわけですが、ここでまた観ることができたので、本当に嬉しいです(*^^*)。

 パレードは、あっちゃん(千紘れいか)のエトワールで、きりちゃん、ケロちゃん、タニちゃん、檀ちゃん、マミちゃんの順に階段を降りてきます。

 千秋楽ということで、夜公演では組長さん、マミちゃんの挨拶もありました。年末の紅白にも出演が決まって、春のツアーの千秋楽でマイクトラブルがあって、(春の)千秋楽の挨拶で「紅白の和田アキコさんのように地声で歌った…」というようなことを話したら、その紅白に出演することになってしまった…というようなことを話されてました。

 春のツアーが大劇場公演としたら、今回のツアーは、組替えで少しメンバーの入れ替わりがあった、1000days公演といったところでしょうか?芝居は深みが増し、とても良い舞台になっていたと思いました。宝塚を代表する名作ということもあって、失敗は無いと思われがちですが、やはりマミちゃんがルドルフを自分のものにしてしまったのが凄いと思います。私には、マミちゃんがトップになってからでは1番の代表作になったのではないかと思います。ビデオが発売されるというのも嬉しいです(*^^*)。