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sumire日記

宝塚歌劇の観劇を中心とした、観劇日記です。

「アンナ・カレーニナ」:シアター・ドラマシティ

2006年03月04日 | ミュージカル
一路さん、井上くんの「アンナ・カレーニナ」観てきました(^^)。
友人に譲ってもらったチケットが9列目の良いお席で、オペラなしでもよく見えたし、なにより原作がしっかりしてますし、海外ミュージカルみたいですが、日本版の脚色は小池先生だし(^^;;、
主役はもちろん、脇を固める人もよくて、いいお芝居観たな~と、感動して帰ってきました。

「アンナ・カレーニナ」はロシアの文豪トルストイが原作で、何度も映画化されてますし、宝塚でも2001年雪組でコムちゃん(朝海ひかる:ヴィロンスキー)、まひるちゃん(紺野まひる:アンナ)でバウ公演がありました。

今回は一路真輝さんのアンナ、その恋人役ヴィロンスキーが井上芳雄くんで、東宝「エリザベート」では親子の二人が、果たして恋人同士に見えるのかそうか?というのが問題ですが、う~ん、やはりちょっと無理有りますか(^^;;
二人単独では、ホント役にも合っていていいんですよ(^^)。ヴィジュアルもいいし!でも並ぶとちょっとね…。今の日本のミュージカル界にはなかなかこの中間地点にいい役者さんがいないのよね(ーー;)。

アンナの兄役スティーバが小市慢太郎さんで、TVドラマでは時々みかけるのですが、舞台を観たのは初めてでした。今回の役はお笑い担当でTVで見るイメージとは違ったのだけど、重い題材のお芝居に清涼剤のような役目を果たしていてとっても良かったです(^^)。
そして、その友人レイヴィン役が葛山信吾さんで、アンナ&ヴィロンスキーと対比されるカップルとして、キティ(新谷真弓さん)&レイヴィンが描かれています。葛山さんもTVドラマでしか見たことなかったのですが、歌も上手でビックリしました。小市さんも葛山さんも案外舞台の方が似合ってるのかも?というか、もしかしたら、二人とも元々舞台の人だったのかしら?全然わかりませんが(^^;;
宝塚では、スティーバは美郷真也さん、レイヴィンは立樹遥さんでした。

そして、アンナの夫カレーニン役の山路和弘さん、私がこの方の舞台を観るのは初めてかな?とも思うのですが、宝塚では、かしちゃん(貴城けい)がやった役で、とっても良かったのですが、第一幕では、あまり出番もなくて、印象が薄かったのですが、最後の方はとてもよくて、「うん、このお話って、やっぱりカレーニンの方がいい男だよね!」と思ってしまいました(^^;;

実は「アンナ・カレーニナ」の原作は読んだことなくて、映画の方はグレタ・ガルボ主演、ヴィヴィアン・リー主演のと両方見ていますが、どちらも良かったし、好きな映画として印象に残ってます。宝塚の舞台を観た時は、映画と似た展開だったので、原作もそうなのかな?と思っていましたが、今回の舞台は、ちょっと違う感じというか、アンナとヴィロンスキーの不倫の話よりも、アンナの息子に対する気持ち…、つまり恋する女性の気持ちよりも母としての気持ちの方が強く描かれていたように感じました。

宝塚の舞台を観た後には、もう一度映画が観たくなってヴィヴィアン・リーの映画を見直したのですが、今度は原作が読みたくなって今日買ってきました(^^)。でも、分厚い文庫本で(上・中・下)なので、はたして最後まで読破することができるのでしょうか(笑)

最後の、この舞台の演出が鈴木裕美さんだったことも、舞台が気に入った理由のひとつかもしれません。鈴木裕美さんはのんちゃん(久世星佳)が主演された「OUT」の演出をされた方で、また鈴木裕美さんの演出の舞台が観たいな~と思っていたら、こうして「アンナ・カレーニナ」の舞台で巡りあえて嬉しかったです。どちらかというと小劇場系の演出が多い方だと思うので、この舞台も小劇場風な感じで、ドラマシティという劇場にも合っていたように思いました。あと舞台のライティングがとても綺麗で、スポットのあたり方が印象的でした。

劇団四季「クレージー・フォー・ユー」:ひこね文化プラザ

2006年01月27日 | ミュージカル
地元で四季の「クレージー・フォー・ユー」の公演があったので、観に行ってきました。

この公演は四季の演目の中でも最も好きな作品なので、関西、中部圏で公演がある度に観ていますが、ほのぼのしてて、楽しくて、ミュージカルコメディとしては、オーソドックスな作品ですが、何度観ても飽きないです(^^)。
幸せな気分で劇場を後に出来る公演です!

この公演に、元花組の未宙星沙さんが出ていました。
彼女が四季に入ってたとは全然知らなかったのですが、今月号の四季の会会報「ア・アルプ」に彼女の記事が載っていて、本名で有永美奈子の名前なので、「元宝塚の男役」という記事の中身を読むまでは写真を見ても気がつきませんでした(^^;;

今回の役は、お芝居の中では2番手娘役の役所で、ちょっと前の公演では同じく元宝塚の大平敦子さん(千紘れいか)もやっていたテスでした。
ダンスはもちろん、セリフも歌もあるのですが、宝塚の本公演はもちろん、バウや新公でも、こんなにセリフ言ってる彼女は観たことなかったわ(^^;;

男役としては可愛い顔立ちだったので、女優さんとしても笑顔が可愛くて素敵でした(^^)。
こんなにいろいろ出来るのに、宝塚ではあまり使ってもらえなくて残念でしたね。

会報の記事によると元々四季志望だったみたいなので、夢が叶ったのかな?
これからの活躍も楽しみです!

「モーツァルト!」:中日劇場

2005年10月09日 | ミュージカル
昨日は中日劇場に「モーツァルト!」を観に行ってきました(^^)
今回で、3回目だったのですが、前回の大阪とは主要キャストが3人も違うこともあって、いろいろ印象が違ったのですが、3回観た内では、一番しっくりしたキャストかも?

モーツァルト役は、前2回が井上芳雄君だったので、今回は中川晃教君を選びました。
歌も演技も、井上君と甲乙付けがたい感じでした。顔で好みは分かれるかな?

妻のコンスタンチェ役は大塚ちひろさん。大塚ちひろさんは初めて観たのですが、1回目が松たかこさん、2回目が西田ひかるさんと観てきて、一番しっくり役にはまっていた気がします。
松さんは確かに上手いし、印象的だったけど、ある意味主役を食ってしまってるとこがありました。
大塚さんはそんなに目立つタイプではないのだけど、若くてひたむきな感じが良かったです(^^)。
2回目に西田さんのを観て、モーツァルトとの年齢的なバランスが悪く感じていたので、よけいに若さが目についたってのもあるかも?
大塚ちひろさんは、最近は舞台でも大きな役で活躍してるみたいなので、どういう方かと検索してみたら、第5回東宝シンデレラのオーディション出身なんですね。ちなみにこの回のグランプリがTVや映画で活躍されている長澤まさみさんです。

モーツァルトのパトロンの男爵夫人は一路さん。一路さんはこの名古屋からの参加なんですが、他のキャストが「エリザベート」のキャストと半分くらい被ってるから、なんか違和感ないですね。
前2人がノンちゃん、タータンなので、ドレス姿にも違和感なく(^^;;、美しかったです(^^)。
タータンの歌も良かったけど、女役の美しい声としては、一路さんに軍配!
先月「エリザベート」観て、孤独感が表に出てるエリザベートは観ていて痛々しくと感じていたところだったので、こういう役だったら、一路さんものびのびと演じているようで、良かったのかもしれません(^^)。

「エリザベート」:帝国劇場

2005年09月10日 | ミュージカル
東宝版エリザを観たのは1年ぶりなのですが、その間に月エリザを観たせいか、やっぱり私は宝塚のエリザが好きだな~って思いました。
小池先生も宝塚で出来ない演出を東宝でしたいるのかな?と思いますが、変わらない宝塚が好きです(^^)。
宝塚のエリザでは、雪組版がベストキャストと思っている私ですが、宝塚は組が変わり、生徒も変わるからこそ良いのかもしれません。
そろそろ、キャストを変えるべきか…。
もちろん東宝には東宝の良さがあるし、男性が居て、大人な舞台が観れるのは魅力なので、これからも機会があれば観ていきたいと思います(^^)。

そして、今回の2つのお目当てがあったのですが、ひとつはいーちゃん(寿ひずる)のゾフィー。初風さんが病気休演ということでエリザには初参加です。初演からの初風さんのゾフィーの印象が強かったのですが、いーちゃんのゾフィーも良かったです。
元男役ということで、女優としては低い歌声も、ゾフィーには合っていたと思いました。見た目も貫禄あるしね(*^^*)。

そしてもうひとつは、初演に観て以来の内野さんのトート。
歌は、上手くなりましたね~。とはいえ歌が得意の山口トートとはまだまだ比べ物にはなりませんが、声もすごく出ていたし、音程の乱れとかもほとんど無かったです!

「エリザベート」:中日劇場

2004年08月01日 | ミュージカル
中日劇場に「エリザベート」を観に行ってきました。
前回の中日公演からだから3年ぶりの「エリザベート」です。
先に帝劇で公演があって、
前回とはキャストの変更があるのは知っていましたが、演出やセットが
大きく変更になってる所や、場面が増えているところがあって、ビックリしました。

まず大きな違いは、エリザベートの登場の仕方でしょう!
宝塚版も、前回の東宝版もエリザベートの登場は肖像画が反転しての登場ですが、
今回のエリザベートは、舞台中央に棺が現れると、その中にいて、最後の場面の衣装です。
シシィが木登りで堕ちる場面も、実演ではなくて、スクリーンに映し出された映像でした。
あのスクリーン、「薔薇の封印」でも使ってた、最近よく見る感じのスクリーンです。

新場面としては、1部のエリザベートの寝室の場面の前に、小ルドルフとゾフィーの場面が
ありましたし、2部のゾフィーが亡くなる前の場面にゾフィーのソロが有りました。

前回の東宝版でエリザが歌っていた「夢とうつつの間に」は無くなっていましたが、
宝塚花組から追加された「私が踊る時」は、東宝版にも追加され、前半にエリザベートの
ソロ部分が追加されてました。(というか、これは「夜のボート」と同じで
宝塚版ではエリザベートのソロ部分がカットされているということです)

ラストシーンは、エリザベートとトートの昇天ではなく、トートがエリザベートを
中央にしつらえた棺に納める…という感じで終わります。(これが冒頭の場面に繋がります)

全体的に、前回の東宝版は宝塚版を踏襲したいたのが、今回は思い切った演出変更を
したというのが見ものですね。「レ・ミゼ」や「オペラ座の怪人」などは、
再演を重ねてもそんなんい変更点はないのですが、「エリザベート」はどんどん進化していくのかしら?

今日のキャストはエリザベート:一路真輝、トート:山口祐一郎、フランツ:鈴木綜馬、
ゾフィー:初風諄、マックス:村井国夫、ルドヴィカ:春風ひとみ…というような
キャストだったのですが、シシィの両親のお二人は初めて観たキャストでしたが、
雰囲気ピッタリで良かったです(^^)。イチロさん、山祐さんは、相変わらず
歌が素晴らしいので、聞き惚れてしまいました(*^^*)。でも、やっぱり
私のベストトートはイチロさんなのよね(^^;;。
他、宝塚OGでは、秋園美緒さん、あゆら華央さんがアンサンブルで活躍されてました。

前回東宝初演の時には、トートダンサー達がとっても印象的だったのですが、
今回はそんなに印象には残らなかったな~(^^;;。
そしてやっぱり内野聖陽さんのトートも、もう一度観てみたいです!

「CLUB SEVEN」:CLUBeX

2003年05月25日 | ミュージカル
品川プリンスホテルのエグゼクティブタワーに有る、クラブeXでのエンターティメントショー「CLUB SEVEN」に行ってきました。
このクラブeXも初めての劇場だったのですが、外国映画に出てくる「クラブ」とはこんな感じなのかしら?という感じの劇場で、中央の舞台を囲むように円形に客席が設えてあって、バルコニー席などもある、オシャレな感じの劇場でした。
出演者は、玉野和紀さん、吉野圭吾さん、NIROさん、西村直人さん、ハラトモヒロさん、たまおさん(楓沙樹)、そしてヒロコさん(久城彬)でした。
ショーは休憩なしで2時間ちょっと…。7人のダンスを中心に、歌ありお芝居ありコントあり?の、中身の濃い2時間でした。

ダンサー揃いの、それも男性のダンサーに混じってのヒロコちゃんは、ちょっと辛い部分もあったけど(^^;;、それはとてもハイレベルな問題かとも思うし、舞台のヒロコちゃんは、とってもイキイキと、楽しそうに舞台を駆け回っていました(*^^*)。
お遊び的に、たまおさんと「ベルばら」風の寸劇を演じてみたり、ホストクラブのホスト役などで、宝塚の男役っぽい演技を披露していました。
やはり男性に混じっての公演なので、受け持つパートが女性の部分を生かした役的な作りになっていて、少しセクシーだったり、可愛かったりと、女らしい部分もいっぱい見せていただきました。歌もいっぱい歌ってくれて、ヒロコちゃんの歌声は、聞きなれているせいもあるけれど、男役の声よりは少し高いかな?って感じただけだったのですが、たまおさんの声は「女の声だ~」って(^^;;思ってしまいました。
内容的にコメディの部分が多くて、たくさん笑ってきましたが、それぞれの実力あるダンスや歌に裏づけられた芝居になっていたので、とっても見ごたえありました。
圧巻は最後の「50音順メドレー」。耳馴染みのあるたくさんの曲を(いったい何曲あったのでしょう?最低でも100曲以上はあったはず!)歌とダンスとコント?で綴っていたことでした(*^^*)

このエンターティメントショーのトータルクリエーターでもある玉野さんは、日本にいけるタップダンスの第一人者ということで、舞台にはタップダンスもたくさん盛り込まれていたのですが、前の日に見た「雨に唄えば」といい、タップダンスの舞台を2日続けて観るということは、そう経験できることではないでしょう


「エリザベート」:帝国劇場

2000年06月10日 | ミュージカル
 半年前に前売りがあって、待ちに待った公演だったわけですが、まず第一幕を観終わった時の感想は、宝塚バージョンと殆ど同じだったので、「これなら雪組の方が絶対良いし、上手い!!」と思ったのですが、第二幕は宝塚とは随分違った印象で、場面的に前後しているところ、宝塚ではカットされていただろう部分などが有り、この作品を宝塚とは別の東宝『エリザベート』として受け止めることが出来ました。
 東宝の『エリザベート』は大人の芝居というか、宝塚では概ねタブーとされている政治的なこと性的なことも書いてあって、宝塚では上手く場面を繋げてあったけど、「実はこんな意味だったの?」的な場面もいくつか有りました。二幕で約2時間半という上演時間は宝塚とほとんど変わらないのですが、フィナーレ部分を加える為に宝塚ではカットされた部分が有るわけです。でも、この『エリザベート』が本来の『エリザベート』で有るとしたら、初めてこの作品の本質に触れたような気になったし、宝塚の『エリザベート』を作り上げた小池先生の脚色力の凄さも改めて感じました。

 宝塚の(主に雪組ですが)『エリザベート』は、舞台は何回も見てるし、ビデオは本当に数えきれないくらい観てるので、私から、その先入観を拭い去るのは無理なのだけど、私が東京人だったら、通いたいです!!

 エリザベートの一路真輝さんは、高い声も綺麗に出ていて気品も有って良かったですが、最初の絵画がひっくり返って登場のする少女の場面や、一幕最後の鏡の間のシーンなどのインパクトは、宝塚の花總まりさんには勝てないかな?って思いました。トートはダブルキャストですが、私は2回観て、2回とも内野聖陽さんのトートで、ビジョアル的にはまあまあイケてし、雰囲気は良かったのですが、歌はやっぱり山口祐一郎さんで聞いてみたいですね。

 フランツの鈴木綜馬さん、ルドヴィカ阿知波悟美さん、リヒテンシュタイン伊東弘美さん、マダムヴォルフ、シルビア・クラブさんは、宝塚のキャストと比べても引けを取らないというか、それ以上の出来でした。山口さんと鈴木さんは元劇団四季の方で、四季時代の舞台も観ているのですが、共演している舞台はたぶん(?)観てないと思うので、クライマックスのトートとフランツの掛け合いの歌は、さぞや聞き応えが有るのではないか?と思うので、じっくり聞いてみたい気がします。ルドヴィカの阿知波さんは普段テレビで見ていても芝居の上手い方ですが、歌もとってもお上手だし、ミルクのアンサンブル場面も良かったです。伊東さんは「レ・ミゼラブル」のファンテーヌで知った方ですが、歌も芝居もキッチリこなしてました。シルビア・クラブさんは初めてだったのですが、二役の家庭教師(東宝版ではマックスの愛人でもある)もあったのですが、どちらも素敵でした(^^)。

 ゾフィー初風諄さん、ルドルフ井上芳雄さんは、少し期待ハズレでした。初風さんは元宝塚の娘役トップスターで初代マリー・アントワネットとして有名な方です。私は一度だけですが舞台を観たことがあります。もうあれからニ十数年たっているわけですが、そのブランクは拭えなかったように思います。決して不出来では無いのですが、「宮廷でたった一人の男」と言われたゾフィーの圧倒的な迫力みたいなものが感じられないのです。井上さんは芸大の学生さんでこれが初舞台だそうです。プログラムのお写真よりも舞台栄えがしないような気がするし(^^;;、「闇が広がる」のデュエットも相手が内野トートだったからかもしれませんが、全然迫力なかったです。チビルドルフは4人の交代で、私はたまたま2回共同じ子だったのですが、可愛かったですね(^^)。とうこちゃん(安蘭けい)のルドルフを思い出してしまったのですが、こうして子役で観ているのと、とうこちゃんは同じ風に演じていたので、上手かったな~って思います。

 マックスの寺泉憲さんは、あまり印象に残りませんでした。そしてルキーニは高嶋政宏さんですが、ルキーニの性格自体が宝塚のそれとは全く違っていました。 宝塚のルキーニは2枚目男役のする役だから仕方なかったのかもしれませんが、見かけも汚い感じだし、下品な言葉もポンポン出てきます。狂言廻しとしての役所のはずなんだけど、ちょっと違うような…アナーキストとしての狂気みたいなものも感じられませんでした。歌はまだ上手いという所までは行きませんが、声も出ていたし、丁寧には歌っていました。「王様と私」の時よりは進歩したかな?

 何よりも必見は、トートダンサー!!(黒天使)。もう!!生唾モンのカッコ良さです~!!!宝塚の黒天使もカッコ良かったけど、男性ダンサーならではの迫力や色気が有り、振付(トートダンサーの部分の振付は殆ど大島早紀子さん)も良かったです。ネタバレですが、最後のエリザベートとトートの昇天のシーンにトートダンサーも居るのですが、2回目に観た時には、真ん中の二人ではなくて、トートダンサーばかり見ていた私です(^^;;。劇場が近かったら、トートダンサー観る為だけに通ってもOKかも(^_-)。


「ローマの休日」(千秋楽):劇場飛天

1998年11月29日 | ミュージカル
 映画でも有名な『ローマの休日』の初ミュージカル化。主演は大地真央(アン王女)、山口祐一郎(ジョー・ブラッドレイ)。映画自体も大好きで、一度大地真央さんも生で見てみたかったこともあって、観劇を決めたのですが、運良く千秋楽のチケットが取れたので、行ってきました、劇場飛天。その前には月組1000daysの梅田セゾン・チケット並びを済ませてネ(^^)。

 お話は、全くと言ってもいいほど、映画と同じだったので、映画で感動した方なら、同じ感動が味わえると思います。変にアレンジしていないのがかえって良かったと思います。

 普段、宝塚や四季を見る方が多いのですが、東宝ミュージカルは東宝ミュージカル独特の雰囲気がありますね。そして大地真央さん。生の舞台を観るのは初めてだったりするのですが、やはり大スターだな…と思いました。どれが特に上手いという方とは思わなかったのですが、自分の見せ方を良くご存知です(*^^*)。山口祐一郎さんは四季時代よりはちょっとふっくらしたようですが、歌声は相変わらず素敵(*^^*)。でも、ちょっとバルジャン入ってます(^^;;。出番は少なかったけど、有名な髪を切るシーンもある美容師役の井上順さん。すっごく間が良くて、全体的にロマンティックコメディではあるのだけれど、その中でもひときわ光ったコメディアン振りでした。千秋楽ということで、いろいろお遊びもしてくださってました(*^^*)。「レ・ミッズ」や「蜘蛛女のキス」でも重要な役所だった、宮川浩さんは、ジョーの同僚のカメラマン役。パッと目に付くタイプではないけれども、上手さで目を引くタイプの方ですね。今回の公演でも脇を締めていた感じがしました。

 全体的に、歌が弱いかな~と思ったのですが、スターシステムの東宝ミュージカルでは仕方のないことですね。真央さんは、決してヘタではないけど、元男役ということもあるのか?高音が苦しいようです。でもそれを補って余りある魅力の有る方なんですね。とくに難しいダンスとかは無かったけど、動きがすごくいいですね。反対に山口さんは歌は良かったけど、動きに若さがなかった…。

 今回は東宝オリジナルのミュージカルだったけど、他の「サウンド・オブ・ミュージック」とか「マイ・フェア・レディ」とかの真央さんも観て見たいと思いました。