私のホームグラウンドである、@nifty(旧ニフティサーブ)の宝塚ファンのフォーラムである「すみれ組」(FKAGEKI)では、毎年、その年中に公演された宝塚作品を対象に、フォーラム会員の投票による年間ベストテンが開催されています。私も毎年投票しているのですが、今年も先日投票しましたので、それをここにも公表したいと思います。
投票できるのは、自分が実際に劇場で観劇した作品に限られます。また、今年(1999年)公演のあった作品でも、昨年中(1998年)にのみ観劇した作品は対照とはなりません。尚、コメント部分はすみれ組に投票したものとは書き換えてあります。
去年は、大劇場を中心に1000daysをはじめ、他の劇場の公演にも、沢山足を向けることができました。基本的に大劇場公演の演目では、中国公演の日本物ショー「夢幻花絵巻」以外は全て観劇することができました。中国公演の洋物ショー「ブラボー!タカラヅカ」は、全国ツアーとは同じ演目でありながら、メンバー内容等には変更がありますが、作品としては同一とみなします。また、雪組、月組で続演となった「ノバ・ボサ・ノバ」、宙組、花組で続演となった「ザ・レビュー'99」も、作品としては同一と考えます。バウ公演口には、ドラマシティ、神戸国際会館、日本青年館、愛知厚生年金会館で公演されたものも含めますが、1998年公演の再演で関西で公演の無かった「心中・恋の大和路」「エンドレス・ラブ」「イカロス」は見逃しておりますので私の投票では対象外となります。
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▽作品部門
(作品に対する総合評価、一本物「WSS」は芝居部門での評価対象)
(大劇場 芝居)
1位,螺旋オルフェ
2位,うたかたの恋
3位,我が愛は山の彼方に
(大劇場 ショー)
1位,ノバ・ボサ・ノバ
2位,グレート・センチュリー
3位,ザ・レビュー'99
(バウホール)
1位,ブエノスアイレスの風
2位,十ニ夜
3位,セイ・イット・アゲイン
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【対象作品】
芝 居:全作品
ショー:「夢幻花絵巻」以外の全作品
バ ウ:「心中・恋の大和路」「エンドレス・ラブ」「イカロス」以外の全作品
芝居では「黒い瞳」を一度は挙げたのですが、去年も投票していたし、月組の作品ばかりになってしまうので、別の作品にしました。反対にバウ作品では、 去年涙を呑んで選外とした「ブエノ」を入れることができました(^^)。バウ作 品のシェークスピア・シリーズはどれも秀作で、選ぶのに苦労しました。
ショーは、とくに目立って良かったものも、悪かったものもなく、順位がつけがたかったのですが、結果は単に私が観た回数の順かもしれません(^^;;。
雪ノバの役替わりが全て観られなかったのは残念!
▽配役部門
(演技に対する評価、新人は研7までが対象。)
□男役□ (一般)
1位,我が愛は山の彼方に,秀民,稔幸
2位,うたかたの恋,ルドルフ,真琴つばさ
3位,プロヴァンスの碧い空,アンドレ,紫吹淳
4位,から騒ぎ,ロッキー,初風緑
5位,セイ・イット・アゲイン,ピエール,成瀬こうき
□男役□ (新人)
1位,我が愛は山の彼方に,秀民(新公),真飛聖
2位,ロミオ&ジュリエット,マーキューシオ,彩吹真央
3位,ロミオ&ジュリエット,アンジェロ,花央レミ
4位,セイ・イット・アゲイン,フロアマネージァャー,すがた香
5位,夢・シェークスピア,ブレント,水瀬あお
□男役□ (キラ星)
1位,我が愛は山の彼方に,ブルテ,久城彬
2位,螺旋オルフェ,ベルジェス,汐美真帆
3位,ブエノスアイレスの風,リカルド,嘉月絵理
4位,クロスロード,デュシャン,樹里咲穂
5位,エピファニー,入谷,司ゆうき
□娘役□ (一般)
1位,再会,サンドリーヌ,月影瞳
2位,冬物語,十六夜,春野寿美礼
3位,うたかたの恋,マリンカ,千紘れいか
4位,ウエストサイド・ストーリー,アニタ,羽純るい
5位,ノバ・ボサ・ノバ,エストレーラ,月影瞳
□娘役□ (新人)
1位,我が愛は山の彼方に,王妃ブルテ(新公),美椰エリカ
2位,クロスロード,シモオン,久路あかり
3位,ブエノスアイレスの風,イザベラ,西條三恵
4位,から騒び,ルージュ,叶千佳
5位,夢・シェークスピア,セリー,琴まりえ
□娘役□ (キラ星)
1位,ノバ・ボサ・ノバ,メール,汐美真帆
2位,から騒ぎ,パール,星野瞳
3位,ブエノスアイレスの風,イザベラの姉,三杉千佳
4位,うたかたの恋,ラリッシュ夫人,穂波亜莉亜
5位,ロミオ&ジュリエット,キャピレット夫人,貴柳みどり
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【対象作品】
芝 居:全作品
ショー:「夢幻花絵巻」以外の全作品
バ ウ:「心中・恋の大和路」「エンドレス・ラブ」「イカロス」以外の全作品
(新人公演は「我が愛は山の彼方に」のみです。)
99年は、西へ東へと、お気に入りの生徒をオッカケしていたおかげで、例年に比べ観劇作品は多くなりました。おかげで対象となる配役も多く、本当に選ぶのに苦労しました。
1人1役と思いながらも、汐美に2役投票してるのはファンゆえ…(^^;;。
「冬物語」の春野は、富五郎でも投票したかったのが、男役一般は競争率が高かったので(私の中では)、娘役の十六夜で投票しました。
▽シーン部門
(ショー作品に対するシーン別の評価、一本物である「WSS」のフィナーレは対象外)
(大劇場 ショー)
1位,グレート・センチュリー,5
2位,グレート・センチュリー(博多座),2
3位,ミリオン・ドリームズ,7
4位,ル・ボレロ・ルージュ,8
5位,ノバ・ボサ・ノバ(月組),10
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【対象作品】
「夢幻花絵巻」以外の全作品(ノバ・ボサ・ノバ雪Aパターン、ノバ・ボサ・ノバ雪月新公は未見)
(すみれ組では、場面毎に振り分けられた番号にて投票)
1位は星「グレート・センチュリー」より「永遠のローマ」。「リベラタンゴ」は圧巻でした。(WSSの体育館のシーンが投票できたなら、同様の評価でした。)
2位も星「グレート・センチュリー」より「ロックの夜明け」。久城さんが出演されていた、博多座公演限定です。
3位は月「ミリオン・ドリームズ」より「ミリオン・ステップス」。
4位は月「ル・ボレロ・ルージュ」の「情熱の翼」。
5位は月「ノバ・ボサ・ノバ」、メール夫人(汐美)の「ベサメ・ムーチョ」のシーンです(^^)。
▽演出家部門
(ミレニアム企画として、ここ10年程に上演された全作品の演出に対する評価)
□芝居□
1位,正塚晴彦
2位,小池修一郎
3位,柴田侑宏
4位,太田哲則
5位,植田景子
□ショー□
1位,小原弘稔
2位,鴨川清作
3位,草野旦
4位,岡田敬二
5位,中村一徳
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【芝居】
正塚先生の作品は、私の趣味に合っている…としか言い様が無いのですが、オリジナルでありながら、私的にはハズレが殆ど無くて大好きな演出家です。「BLUFF」「WANTED」等、特に久世星佳主演のものを評価しています。小池先生は「エリザベート」の演出もですが、オリジナル演出としては「華麗なるギャッツビー」「ヴァレンチノ」等、杜けあき主演のもの、「PUCK」等、涼風真世主演のもののを評価しています。柴田先生は日本物(特に山本周五郎原作のもの)、太田先生は「Elegy」等シリアス路線を評価しています。1位の正塚先生以外は、原作の有るものの脚本・演出への評価にかたよってしまいました。最後は植田景子先生か、荻田先生かを迷ったのですが、一般受けする(^^;;植田先生に致しました。
【ショー】
故人となってしまわれたのが本当に残念なのですが、小原先生の「ザ・フラッシュ!」は、ここ10年間程の作品の中では、一番好きなショー作品です。それ以上前の作品も入れると「ノバ・ボサ・ノバ」が一番なのですが、99年に再演の草野演出よりも、オリジナル(私が実際に観ているのは再々演花組)の鴨川演出を評価するということで、鴨川先生を2位に、草野先生は、今、一番オリジナル
色が出せる演出家だと思います。反面、岡田先生は最近はリバイバル場面が多すぎて興醒めな時もあるのですが、”ロマンチック・レビュー”路線は大好きな作品ばかりです。新人からは中村B先生。少々ワンパターンなのも気になりところですが、「プレスティージュ」での大劇場デビューは、小原先生亡き後のレビュー作家登場を期待させました(^^)。
▽陰ソロ部門
(すみれ組ベストテンの募集対象ではありませんが、番外として投票させていただきました。)
(大劇場 芝居)
1位,ウエストサイド・ストーリー,秋園美緒
2位,夜明けの序曲,春野寿美礼
3位,うたかたの恋,嘉月絵理,那津乃咲
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配役部門のキラ星に入れるべきか、どうか?迷ったあげく、番外として投票することにしました(^^)。