取越(とりこし)苦労や持越(もちこし)苦労は、容貌(ようぼう)の美にあまり必要でないところの”暗い線”を彫(きざ)む。過去を捨てよ。過去は既に過ぎ去ったのである。未来を新しき希望をもって想望せよ。希望の輝きは、容貌に輝きを増(ま)し、瞳(ひとみ)に清々(すがすが)しき光を添える。過去の失敗、失意、欲求不充足、悲しみ、悩(なや)み――それらは、自分の魂の冷水摩擦(れいすいまさつ)または体操訓練(たいそうくんれん)として、自分の魂を鍛(きた)えるための役目を既に果して、役目が終ると共に過ぎ去ったのである。過去を放(はな)て。放つときに過去に感謝して過去に訣別(けつべつ)せよ。過去を放したとき、人間ははじめて自由になる。
つとめて快活に振舞え。ついに本当に快活になり、明るい人生があなたの前に開けて来る。たとい朝起きたとき、重苦しい暗雲が自分の頭に蔽(おお)いかぶさっているような不快な気持がしようとも、つとめて快活にふるまい、快活な表情をし、つとめて明るい語調で物を言うようにし、つとめてすべてのものに感謝するようにしていたならば、屹度(きっと)、その日が半(なか)ば過ぎぬうちに、本当に楽しい気持の人生があなたに開かれて来るにちがいないのである。
谷口雅春先生の【新版女性の365章】
第五項・あなたが長く若く美しくあるために
160ページ つとめて快活に感謝しましょう より
取越苦労というのは、よく聞きますね。起こってないことを心配してうしまうことです。 持越苦労というのは、起こってしまって過去になったことをくよくよ悩むことです。どちらも容貌の美にはよくないと教えていただきました。
過去に起こったことは、既に魂を鍛え上げて役目が終わり過ぎ去ってしまったものなので、くよくよ悩むことなく、過去を放ち去りましょうと、書かれてあります。