雑誌 「道」より

2019-02-06 13:49:03 | 日記

 

書道雑誌 「道」2019 より

①  心に残る言葉  平野 健                    

居間に今なき松原泰道老師の額を掲げている。老師が95歳の時に揮毫された「一隅を照らす」。私は60代の時老師の講座を受講。私の菩提寺である北鎌倉の雲頂庵から長女がご子息に嫁がれていて雲頂庵の行事にお見えになり法話をきく機会があった。私が日頃から大切に心がけていたものと老師の揮毫が偶然に一致した。その喜びは大きく大切な宝ものをなった。要は自分の身近なところから一隅を照らしなさいということだと解釈している。「必要とされる存在たれ」これも好きな言葉。生きている限りこの言葉は深くて重い。

 

②現在は情報の氾濫も著しく「ぼけている暇」はない。松原老師の座右の名は「生涯現役臨終定年」であった。まさにその通りで101歳の天寿を全うされた。老師ほどの高僧が私に対してそのように生きなさいと教示されたのだと私は真摯に受け止め生きている。

仏教の教えに「脚下照顧」という言葉がある。「理屈を言う前に足元をよくよくみろ」。まずは出来るところから実行に移せということだろう。いずれにしてもしみじみ感じるのは「感謝」だ。すべてに対して「ありがとう」と素直にいえる日常は心が穏やかである。

 

③  文字文化の継承を 三上 栖蘭

平成も本年4月に終わります。31年前小渕官房長官が「年号は平成です」と毛筆で書かれたパネルが出されたことを懐かしく思い返します。平成の世もいろいろありました。夏季の猛暑の連続などがありました。隣国北朝鮮、韓国、中国、台湾などの動向も気にかけることが多くありました。日常生活では電子機器やスマホなどの普及で日常生活も大変便利になりました。脳が退化しないかと心配になりました。

 

④  文字文化の継承を 三上 栖蘭

書道において先般、伊勢神宮法展の審査にいきました。全国の幼児から90代の人々の出品が14300点の応募があり、しかも昨年より500点ほど増加しているらしい。日本の伝統「書」に対する意識がますます盛んになっていることに感動しました。漢字・ひらがな・カタカナと三様の文字を日常使っている民族は他にないとのことで優秀な頭脳をもった日本人には切っても切れない文字文化があります。これを大切に、また、筆を使って書く素晴らしいものを芸術にまで高めてまいりたいと思っています。末長く続けて世界に誇れる文字文化を発展させたいものです。

 

⑤  学び続ける楽しさを  篠崎 重雄

日本人のノーベル賞受賞者が出て勇気づけられた。受賞者の会見をみていて研究の道に進み続けてその成果を社会に還元させたことの素晴らしさに学び続ける楽しさに大きな喜びを感じました。書を通して学び続ける楽しさを皆さんと一緒に共有していきたいと思います。

 


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