文藝春秋  

2019-02-15 10:04:43 | 日記

文藝春秋201711より

①   もう一人の家族:猫  

 人生の師匠。猫は気まぐれ屋さん。こちらが彼らの行動や気持ちに合わせなければならない面白さが私にとって楽しい。ココロ(雑種、メス、2歳)はいあやだとなったらてこでも動かない。その意志頑固さは感心する。アクアは(スコテッィシュフォード、オス、18歳)は何事にも動じずドーンとしている。生後二か月のタック(雑種、オス)は保護された病院から引き取ったもので今後の成長が楽しみ。これまで4匹の猫をみとってきましたがそれぞれが精一杯命を使い果たして旅立ちました。その姿は実に見事。人生の師匠だと思っています。川上麻衣子。

 

②   建築で挑戦し続けてきた。安藤忠雄 

 設計事務所を開設して間もなくの頃「住吉の長屋」と呼ばれる住宅を設計した。すこぶる評判が悪かった。狭い長屋なのに真ん中に中庭があり2階のベッドルームからトイレに行くのに雨の日は傘を差ささねばならない。不便だというものでした。冷暖房なし。ところが、最近は風向きが変わった。やたらとほめられるようになった。太陽の光、自然の風、それに居住者の体力によって動く。是こそ完全なエコ住宅であると。住宅は居心地の良さだけをもとめればいいものではない。家とは「魂の居場所」であり人の魂に残る空間こそ建築は実現すべきだと考えている。

 

③   日本の先を行く中国

電子決済や顔認証でキャッシュレス社会に。            富阪聡氏(拓殖大)

中国の若者は基本的に財布を持っていない。アリペイやウィチャトペイはあると便利なのでなくないと生活できないのだ。今の中国はスマホの普及によりライフスタイルは劇的に変化。ネット上の商品取引だけでなく実生活にも浸透し、中国人は財布を持たない生活という新しいステージに突入している。中国のサービスはこれまで不満も感じたが今は想像を超えて便利。逆に中国の生活に慣れすぎると日本に帰った時不便を感じるだろう。上海に出張した時中国版ウーバーで車を呼んでもらい現金で払おうとしたとき、おつりがないので受け取れないと言われた。結局友人のアリペイから引き落してもらった。

 

④   ヨガ修行  片岡鶴太郎 p329

片岡鶴太郎は5年前からヨガにはまっていて毎日午前1時おきで4時間のヨガを一日も休まず続けているという。その結果インド政府公認のヨガのインストラクターまで取得。日本では19名しかいないという。徹底的な肉体改造も実現。食事は朝1回。野菜中心の料理と果物を2時間かけてとる。そんな禁欲生活をつづけた挙句体重は43キロだとか。我々が愛した鶴ちゃんとは何かがかわったのだ。現在62歳の鶴太郎。120歳まで生きることを目標にと公言しているがいつ死んでも満足できるように一日一日を一生懸命生きたいという。一生懸命働いた夜はよく眠れるように一生懸命生きた人生の最後は“良く死ねる”はず。ヨガはその一環だという。画家であり、俳優であり、ボクサーであり、ヨギである片岡鶴太郎。それでも真ん中の柱の部分は「芸人」なのだ。ジャーナリスト長田昭二。

 

⑤   医心方 (いしんぽう) 古典医学研究科 槙佐和子 p340

平安時代の宮廷医・丹波泰頼が984年に朝廷に献上した「医心方」がいま世界の注目を集めている。イギリスのオックスフォード大学では最先端治療と医心方を融合させたプロジェクトが2014から始まった。きっかけとなったのは2012年のこと。槙佐和子氏(84歳)による医心方、全訳精解33巻が完結。国内では医心方のユネスコ「世界の記憶」(世界記憶遺産)への登録を目指す運動も始まっている。現代に通じる処方やテーマも多く掲載している医心方。有史以来9世紀までの中国の二百数十もの医書、本草書、養生書、鍼灸・宗教・思想・史書、文学書などから選集。当時の人々が命についてどのように考え、死の恐怖とどう戦ってきたか、出土品の意味を知る手がかりともなる貴重な資料である。多様な文字・・今昔物語 さとうあさこ


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