復帰初日 その6 長い１日だった

午後

昼休憩後の気だるさを引きずりながら次の取引先へ

長時間、助手席に座っていたせいか、ふくらはぎ(漢字だと脹ら脛)が浮腫む。

エコノミークラス症候群が怖いので、下から上、アキレス腱から膝へと向かってふくらはぎのリンパマッサージを施す。

(老廃物が溜まっているのか、痛かった。)

そうこうしながら、次の現場、次の現場とこなしていき、配達、集荷共に終了。

1BOX内は積み荷で一杯だ

でもこれ…会社に戻って全部降ろすんだよなぁ

(　ＴДＴ)

荷物は取引先ごとにパレット(運搬用の板)に積み直し、いくつかの営業所の倉庫に運ばれ、一時保管される。

営業所ごとにパレットの形状や色、並べ方も違う。これが厄介なのだ。

ベテランは瞬時に対応できるのだが、スポット(１日、短期)で来る派遣やアルバイトはたまったものではない。

教えながら作業すればと思うのだが、この会社は、やりながら覚えろ！のスタンスらしい。

で、モタモタしていると、派遣、バイトをどやしつける。

(ま、そんなことするのはM西一人だけなんだけどね( -д-)ｯﾀｸ)

自分は相方がスポットなら、帰りの車内で軽く説明するのだけど。(知らないなら教えるのが当たり前でしょ？)

今時珍しい、古臭いやり方で、うんざりする。

気を取り直し

高速に乗り、帰社する。

渋滞にハマり、予定時間より帰社が遅れてしまった。戻ってみると、ほとんどのチームは、おろし終わっているようだ。

車をホームに着け、皆に荷おろしを手伝ってもらう。終業10分前に作業終了。間に合った。

クールダウン中に終業のチャイムが鳴る。さぁ帰ろう。

服に着替え、同僚達に挨拶を済ませ、バス停へ向かう。

クタクタだ…

バスに乗り込み空席を探す。出勤時とは真逆だ。つり革も埋まるほど混んでいる。

( ;´･ω･`)ﾏｲｯﾀ

立ったままバスに揺られ、帰宅。

帰るなり熱めのシャワーを浴び、自律神経を労う。久しぶりの労働で疲れただろう。

寝間着に着替え、夕飯もとらずに(プロテインだけ飲みました)ベッドに倒れこむ。

疲れた…

明日大丈夫かな…

あ、やべ足つりそ…ｱｼﾉﾊﾞｼｰ

収まった…

寝よ

(-д-)Zzz・・・・

続きます

復帰初日 その5 お昼にしましょう

大口作業を終えて小休止中

ホットコーヒーを飲み、衣服が乾くのを待つうちに、段々と身体が暖まっていく。

大丈夫そうかな？

F本「そろそろ次、行きますか。終わったら昼にしましょう」

次の取引先へと、車を走らす。

サクッと終わり

一時間、昼休憩だ。

さて、我々外回りの食事方法だが、人によって様々だ。

駐禁対策のため、一人は車内に残り、交替で３０分ずつ使って飲食店で済ます者。(各々好きな物食べたい人は良いよね)

止められる駐車場があれば、コンビニ、飲食店等で二人同時に済ます者。

絶対に二人で食事。しかも、店の決定権は譲らない奴！

(これが一番ウザい！ちなみにM西がこのタイプ)

F本「どこで食べます？なんか希望ありますか？」(F本さんはあまりこだわらない派)

F本さんステキ　社会人の鑑

(　＾∀＾)ｷｮｳﾊｺﾝﾋﾞﾆﾃﾞｵﾅｼｬｽ

コンビニで軽くすませよう。

惣菜パン、プロテイン、ゆで卵、そしてポッ○レモン(ミニ)を購入。

食欲はないが、筋肉を取り戻すため、たんぱく質は多めに。

この時はまだ味覚異常だったため、F本さんにポッ○レモンの直飲みを披露してみせる(全然酸っぱくない)

F本氏　ドン引き

( -д-)ｳﾜｧ…

食事を終え、軽く昼寝。

休憩から一時間後

F本「さて、いきますか」

我々の食後の気だるさとリンクするように、そろそろと重い荷を積んだ車が動き出した。

続きます

復帰初日 その4 あれ？夏なのに…寒い…

最寄りの高速入口へ。電光掲示板を見上げる。行程ルートの渋滞情報は無し。うん、空いている。時間通りには到着できそうだ。

バタバタと半開きの車窓から風が入ってくる音がする。窓を開けたのは、会社主導のコロナ感染拡大防止対策の一環。冷房は入っているが、外からの生ぬるい風で効きはイマイチ。

全く、クラスターが起きてから慌てて始めても遅いんだよ。

(･´д`･。)

肺がチクリと痛む

本調子じゃないことはわかっている。

好きで感染したわけじゃないんだがな。

朝の所長の戯れ言を思い出し、少し、苛立つ。

最初の取引先に到着。滞りなく、サクサクと仕事を済ます。

F本「さて、それでは…O○○Yへいきますか」

( -д-)ﾍｲﾍｲ…

数分で到着

F本「今日は1BOXなんで、地下(駐車場)いれますね」

車のラジオアンテナが、地下の天井をなぞりながら、搬入口へと向かう。

入館手続きを済ませエレベーターへ。今回は"大口"引き取りなので台車を使用する。

フロア到着

内線で担当者に連絡し、案内していただく。会議室の壁際にびっしりと、それ(段ボール箱)は並んでいた。

サイズ的には、ニュースでよく見かける、国税や特捜の捜査員が押収物を入れている段ボール箱と同じくらいだろうか。

台車一台で10～12個しか乗せられない。一個がめちゃくちゃ重い。二人作業なら四往復で済む。

二人共、汗だくでそれを積み、地下の車へと下ろす。

エレベーターが混んでいて乗れなかったりしたので、まあまあ、てこずった。

一時間以上、かかっただろうか。作業を終え、担当者からサインをもらい、車に乗り込む。

疲れた

午前中で１日分の仕事をした気分だ。

汗で濡れた作業着が冷たい。

いや、作業着だけじゃないぞ…

体が冷たい

なんか寒気がする

自律神経がおかしい

とりあえず作業着を脱ぎ、日にあてて乾かす。車窓からの日差しが強い。

隣のF本氏はぐったりしながら冷房をMAXにして冷たいドリンクをゴクゴクと飲んでいた。

自分「すみません、ちょっとコンビニ。」

急いでホットコーヒーを買い、チビチビと飲みながら体を暖めた。

こちら側の冷房の送風口をそっと閉じる。

今日１日、持つだろうか？

嗅覚異常で香りを感じない、ぬるくなった薄味のコーヒーをすすりながら、募る不安を抑えようとしていた。

続きます

復帰初日 その3 おい、俺…病み上がりだぞ…( ´;ﾟ;∀;ﾟ;)

M西の愚行に面食らったまま、朝礼が始まる。(密は避けています)

所長「えー、おはようございます。ぼちぼちと(コロナから)復帰してきた方が増えて来て、嬉しいですね。」

二枚舌め…

(･´д`･。)

所長の朝の挨拶、グループ組み合わせ確認、腰痛防止の軽い体操、標語唱和等、普段通りの朝礼だ。

さて、自分の復帰初日の相方は…F本さんか。

自分「F本さん、今日はよろしくお願いします。」

F本「はーい、よろしくお願いします。復帰初日でしょ？無理しないでのんびりやってください。」

F本さんは自分とほぼ同世代。ちなみにZ先輩(詳しくは過去記事参照)の高校の後輩でもある。

F本「あ、でも今日、O○○Yの大口があります。」

　ﾟ　ﾟ ( Д 　)ｹﾞｴｪｪｰｯｯ!

大口とは、文字通り大量の口数(配達、若しくは引き取りが多いことである。)

F本「あと、今日トラック使わないんで。1BOXで行きます。」

あそ、繁華街だから、小回りきくほうがいいしね。

配送伝票をめくりながら他に罠が仕掛けられていないか確認する自分。うん、大丈夫そうだ。

ちなみに、配送コースやグループ組み合わせの最終決定は所長が行う。事務所の若手にほとんどやらせているのだが(この時点で完璧に出来ている)、土台つくらせて、所長が最後に謎の修正や変更をするのだ。たまったものではない。

所長が、今日はこいつに○んでもらうかーなどと言いながら修正、変更しているのを目撃したことがある。信用ならない。

そんなもんだから、現場の人間(特にベテラン)は、伝票を見て首を傾げながら、独自に組み直したりしている。

なんだかなー

( ;´･ω･`)

F本「そいじゃ、いきますか!」

荷の確認を終え、出車する。

すでに汗ばむ気温に体力的な不安を覚えながら、車は高速道路に向かっていった。

続きます

※写真は某有名洋菓子店のプリン。エネルギー補給におすすめです。