インドの風と共に

インド(ニューデリー)での生活・体験、新聞記事など見たまま感じたままを書いています。

事件たち(洪水・テロ・ストライキ)1

2005-07-31 22:22:59 | インドニュース
毎日ムンバイ(ボンベイ)では、洪水被害が報道されている。
しかし、今も雨が降り続いているという。
車の中で36時間何の助け手もなく過ごしたと言う人々もいる。

発表された内容によると、
28.3万世帯が浸水、約5億円以上の経済的な損害を被った。
電車も5日間止まったが、一番ひどいのは、
ボンベイの空港封鎖によって、400フライトがキャンセルされたことである。

今年は水災害がひどい。また、政府の対応もひどい。
グジャラート州では、8,000の村が浸水(水没含む)、その被害は州の70%になると言う。
3,500の電車が止まり、予約者が立ち往生した。
グジャラートはテキシタイル(織物)で有名だが、工場浸水の為、
毎日約5千万円のロスが出た。また、浸水によって機械の被害もあり、
4日間で約2,000台の織機が浸水し、工場関係者の不安は募る一方だった。

その間、食事も充分に配給されず、病気に対する手当て、薬の配給も間に合っていなかった。
こんなビジネスまで登場した。水をかき出すのにお金を請求するのだ。
お金も流され、生活に不安を抱いている人にそんな商売をすることが
信じられない話だと、住民の怒りは相当だった。


デリーでもあった。ヤムナ川が決壊し、洪水被害が起こった。
たまたま通ってきた道に自分たちで作ったと見られる仮設住宅が、
並んでいた。
写真を撮ってきたけれど、あまりうまく撮れなかったが
一応紹介したい。
水から見えているのは屋根の部分。インドで生活している所為か、
間近で撮るには心痛く、申し訳なくてできなかった。

そのほとんどは、農家の人達だった。
その所為で野菜が高騰。2倍ほどの値上がりだった。
そんな人々に対する政府の配慮はほとんどない。
いつか乾くのをひたすら待つのだった。

ヤムナも政府により、いろいろな改善が発表されているが、
ほとんど手付かずの状態である。

ムンバイの雨は今も続いている。
インドのインフラ整備はいつになったら変るのか?

働く人々、地域の人々、どんな人も何かに貢献して助け合っている。
政府が国民の為に貢献することの大切さにいつ気が付くのか・・・

こういうことを通して、まだまだ疑問が消えない。

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