私が家づくりの勉強を始めた頃、純粋に疑問に思ったことがあります。
(今日の記事は素人が感じたイメージで書いています。
裏付けデータはありませんので、ご了承のうえ読んでください。)
新興団地に建築されたモデルハウスを初めて見学に行った時、その価格のあまりの高さに
「自分にはとても手が出ない。家づくりなんて夢物語なんだなぁ。」
と感じました。
積水ハウスの物件でしたが、家屋の躯体の部品を工場で生産し、現場ではこれを組み立てるだけのいわゆる「プレハブ」工法なのに、なぜこんなに高いんだろうという疑問が沸きました。
軽量鉄骨造のメーカーが使用しているC鋼は、厚さ3.2mmのものがほとんどで、ミサワセラミックでも4.5mm厚
材料費は木材より高いでしょうが、その差はそんなに大きいものではないはず
材料的には工賃を含んだ「材工共」で見れば、木造の方が高くなるはずです。
(ただし、実態として高くで売られていますから固定資産税などの評価額は木造より2~3割程度高くなります。)
躯体工事の現場での作業は、組み立てだけですから、工期も圧倒的に短く、人件費が大幅に縮減できます。
工期が短いということは、年間に建築できる棟数も増えるわけで、そういう面では、軽量鉄骨造は木造より安くて当たり前と思うんですが、実際にはかなり高い。
軽量鉄骨造の歴史を見てみると、積水ハウスが昨年、50周年
日本も高度成長期に入ろうかという頃、住宅も工場で大量に生産できないものかという発想から出てきたのがプレハブ住宅
大和ハウスは、グループ企業に「大和工商リース」(現大和リース)というプレハブ専門会社を抱え、そのノウハウを商業施設や賃貸住宅に活かし、住宅業界売上トップ企業となりました。
一方、積水ハウスは高級ブランド化に成功し、戸建て棟数業界トップの地位を守り続けています。
積水ハウスの完成見学会に行くと、確かに設計もいいですが、建具・住宅設備や仕上げに高級品を使用することで、全体に高級感が溢れています。
ここで、私が思い出したのが学生時代に経営学で学んだ「ヴェブレン効果」という言葉です。
ヴェブレン効果
高価な製品を持つことでの顕示的効果。
ヴェブレン(T.B.Veblen) が『有閑階級の理論』のなかで主張した概念で、消費というのは財・サービスがもつ本来の性質だけに行われるのではなく、他人にその製品を見せびらかすためにも行われるとする。
その意味では、むしろ高い物のほうが売れるので、価格の上昇に対して需要も増加することになる。
高級ブランド品や宝石、毛皮などがその典型で、「顕示的消費」、「見栄のための消費」ともいわれる。
私のような庶民には、高い=デメリットなんですが、高い=魅力的と感じる人たちもいるわけです。
同じく住宅業界で高級ブランドが売りの三井ホームが企画商品のバーリオを発売した際の逸話ですが、
三井ホームのオーナーの方から、
「三井ホームが安い商品を出すな!」「ブランドを大事にしろ!」
といったクレームが寄せられたそうです。
これは、三井ホームのオーナーに「ヴェブレン効果」があったことの証でもあります。
話を積水ハウスに戻しますが、もちろん、積水ハウスのハウスメーカーとしての総合力はピカイチですし、住宅の性能も耐震性などに優れた点がありますから、積水ハウスを選ぶ方が多いのも納得ですが、このヴェブレン効果もうまく活用しているのではないかという気がします。
その結果、施主は満足し、会社は利益率が上がります。
営業やアフターケア、CM、モデルハウスに経費を費やしているから価格が高い。
それでも積水ハウスにまかせておけば安心と感じる方は多いでしょう。
住宅の建築に施主自身が勉強したり、現場のチェックをしたりする時間がないという方にはぴったりのハウスメーカーでしょう。
一方、性能(特に温熱環境)を重視したいという方には、手を出しにくいハウスメーカーでもあります。
【関連記事】
大手ハウスメーカーが気密性能(C値)を公表しない理由
積水ハウスは三井ホームより固定資産税が高い
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新興団地に建築されたモデルハウスを初めて見学に行った時、その価格のあまりの高さに
「自分にはとても手が出ない。家づくりなんて夢物語なんだなぁ。」
と感じました。
積水ハウスの物件でしたが、家屋の躯体の部品を工場で生産し、現場ではこれを組み立てるだけのいわゆる「プレハブ」工法なのに、なぜこんなに高いんだろうという疑問が沸きました。
軽量鉄骨造のメーカーが使用しているC鋼は、厚さ3.2mmのものがほとんどで、ミサワセラミックでも4.5mm厚
材料費は木材より高いでしょうが、その差はそんなに大きいものではないはず
材料的には工賃を含んだ「材工共」で見れば、木造の方が高くなるはずです。
(ただし、実態として高くで売られていますから固定資産税などの評価額は木造より2~3割程度高くなります。)
躯体工事の現場での作業は、組み立てだけですから、工期も圧倒的に短く、人件費が大幅に縮減できます。
工期が短いということは、年間に建築できる棟数も増えるわけで、そういう面では、軽量鉄骨造は木造より安くて当たり前と思うんですが、実際にはかなり高い。
軽量鉄骨造の歴史を見てみると、積水ハウスが昨年、50周年
日本も高度成長期に入ろうかという頃、住宅も工場で大量に生産できないものかという発想から出てきたのがプレハブ住宅
大和ハウスは、グループ企業に「大和工商リース」(現大和リース)というプレハブ専門会社を抱え、そのノウハウを商業施設や賃貸住宅に活かし、住宅業界売上トップ企業となりました。
一方、積水ハウスは高級ブランド化に成功し、戸建て棟数業界トップの地位を守り続けています。
積水ハウスの完成見学会に行くと、確かに設計もいいですが、建具・住宅設備や仕上げに高級品を使用することで、全体に高級感が溢れています。
ここで、私が思い出したのが学生時代に経営学で学んだ「ヴェブレン効果」という言葉です。
ヴェブレン効果
高価な製品を持つことでの顕示的効果。
ヴェブレン(T.B.Veblen) が『有閑階級の理論』のなかで主張した概念で、消費というのは財・サービスがもつ本来の性質だけに行われるのではなく、他人にその製品を見せびらかすためにも行われるとする。
その意味では、むしろ高い物のほうが売れるので、価格の上昇に対して需要も増加することになる。
高級ブランド品や宝石、毛皮などがその典型で、「顕示的消費」、「見栄のための消費」ともいわれる。
私のような庶民には、高い=デメリットなんですが、高い=魅力的と感じる人たちもいるわけです。
同じく住宅業界で高級ブランドが売りの三井ホームが企画商品のバーリオを発売した際の逸話ですが、
三井ホームのオーナーの方から、
「三井ホームが安い商品を出すな!」「ブランドを大事にしろ!」
といったクレームが寄せられたそうです。
これは、三井ホームのオーナーに「ヴェブレン効果」があったことの証でもあります。
話を積水ハウスに戻しますが、もちろん、積水ハウスのハウスメーカーとしての総合力はピカイチですし、住宅の性能も耐震性などに優れた点がありますから、積水ハウスを選ぶ方が多いのも納得ですが、このヴェブレン効果もうまく活用しているのではないかという気がします。
その結果、施主は満足し、会社は利益率が上がります。
営業やアフターケア、CM、モデルハウスに経費を費やしているから価格が高い。
それでも積水ハウスにまかせておけば安心と感じる方は多いでしょう。
住宅の建築に施主自身が勉強したり、現場のチェックをしたりする時間がないという方にはぴったりのハウスメーカーでしょう。
一方、性能(特に温熱環境)を重視したいという方には、手を出しにくいハウスメーカーでもあります。
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さて,完成見学会は3/26・27に決まったようです。場所は川上ですが,もしお時間がありましたらお越しください。
川上ですか。ちょっと遠いですが、時間がとれれば是非、うかがいたいと思います。
楽しみにしています。
うちもお金があったらそういう効果に流されていたかも知れません。
元々、あのタマホームにさえ相手にしてもらえなかったので、他の大手ハウ
スメーカーは見学にもいかなかったの
ですが、ヤマサさんのモデルルームを
見たついでに一条工務店を見たことがあってその豪華さに驚きました。
でも、営業さんはこんな豪華な家を建てる人はいないって言ってましたが(^^;)
何をおっしゃいますやら、
私だってお金があればM建設で建てたいと思っておりました。
でもM建設も社長と意気投合すれば、結構な値引きなんですよね。
知らなかった。(涙)