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平飼い養鶏の産卵率

食品スーパーで販売している卵を産む鶏と違って平飼いの鶏の産卵率はかなり低いです。だいたいですけど春は７０％、夏は５０％くらいでしょうか。年間平均して６０％くらいだと思います。

平飼いとケージ養鶏の一番の違いは、平飼いは餌以外に発酵した床土や新鮮な野菜などつつくものが周りに一杯あって、産まされるための完全配合飼料をイヤイヤ食べなくてもいい状態で飼われているということだと思います。

ケージ養鶏と平飼い養鶏の卵に成分的な違いはないそうですが、多くの方たちが「この卵しか食べられない」といって１０個４８０円もする高価な卵を毎週定期購入してくださっています。卵をおいしくする添加物などの工夫は一切していませんので固定客の皆さんがそう思う要素はケージ養鶏との飼い方の違いにあるはずです。国産中心の自家配合飼料、つねに発酵している床土、生の緑餌、全面開放鶏舎と違いはいろいろありますが、食べたい時に自分が必要なものを食べるという自由摂取が一番の違いかもしれません。

夏は産めないんじゃなくて産むのをみずからやめていると考えています。

「暑い。食欲がない。でもつつくのは本能だし目の前に餌しかないから餌をつついてついつい食べちゃう。あ、卵産んじゃった。産んだとたん一気に体力落ちちゃった。じゃ、食べるのやめなきゃ。だってこのまま産み続けたら私死んじゃうもん。」

・・・こんなかんじかな。

夏の餌は工夫します。商売とは関係なく無理に産ます必要がなければ夏季は体調を整えて暑さを乗り切る餌を中心にします。わりと人間の嗜好と同じ発想でいいと思います。水分を多く含み、胃腸の働きを整え、元気のでる食べ物。夏野菜、そうめんひやむぎ、みそ納豆などの発酵食品、ぬか漬け、すいか・うりなどの高糖度の果菜類などをヒントに与えてやってください。