教会学校奮戦記

日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の全国各地の教会学校を紹介します。

オンライン教会学校インタビュー(神召キリスト教会)

2021年10月22日 | 教会教育部より
  • 回答者紹介

高橋正人師(東京都北区・神召キリスト教会牧師)
高橋恵子師(神召キリスト教会牧師)

教会学校ブログ「マナ・マナーキッズ」 http://www.shinshochurch.org/blog_ss/

  • 新型コロナウイルスの流行(コロナ禍)の当初、教会学校にどのような影響がありましたか

昨年(2020年)4月の緊急事態宣言下において、
(1)朝9時~10時に行っていた子ども礼拝(教会学校)は、最初の二週間ほど休止せざるを得ない状況になりました。影響としては、子ども礼拝に来ていたノンクリスチャンホームの子どもたちが教会に来られなくなりました。クリスチャンホームの子どもたちは、動画・オンラインでの礼拝に保護者と共に参加するようになりました。
(2)地域に向けた「福音の種まき」として月に二度ほど行っていた子ども会は、プログラムにクッキングが含まれていたこともあり、状況を鑑みて中止しました。
(3)月に一度持っていた教師・スタッフ会が開けなくなりました。

  • その影響を受けて、どのような対策を講じましたか

・子どもたちが教会に集えない状況の中で、特にクリスチャンホームの子どもたちが、どのような状況の中でも神様を礼拝することを第一とできるように、聖書のお話を中心とした短い動画「おうちでバイブルタイム」を作成、配信することにしました。その後、Zoomによるオンライン子ども礼拝に切り替えて、現在に至っています。

・ノンクリスチャンホームの地域の子どもたちと家庭に対しては、繋がりが途絶えないように、定期的に「聖書のお話動画の案内」を記載した通信ハガキを送付しました。

・教会学校の奉仕者には、メールで連絡・報告を一斉配信するようにしました。現在は、Zoomで教師・スタッフ会を持っています。

おうちで神召メイト
動画「おうちで神召メイト」より

  • 実践しておられるオンライン教会学校について教えてください

・オンラインの取り組みについて、コロナ禍の当初は、ノウハウがほとんどありませんでした。必要に迫られて、試行錯誤を繰り返しながらここまで来た、というのが正直なところです。ネットを通して、子どもミニストリーのために多くの教会の多様な実践例から様々な事を学ばせて頂けることは感謝です。その中で、教会の状況に即した等身大のスタイルが生まれて行ったように思います。

・[ツールに関して]
 動画作成は、パワーポイントを中心的に活用しました。賛美や視覚教材のスライド作成ソフトとしてある程度使い慣れていたこと、その延長で、音声などを吹き込んで手軽に動画に変換する機能が付いていることを知った事が大きかったです。教会教育部の視覚教材こひつじをフル活用できることも大きなメリットでした。
 動画編集ソフトは、Windows標準ソフトのフォトエディターを使いました。編集ソフトとしては必要最小限の機能ですが、一回一回の動画作成に凝り過ぎず、毎週子どもたちと一緒に礼拝をささげることにフォーカスするために、あえて現在まで使用しています。

・現在は、前撮りの録画ではなく、Zoomでリアルタイムのオンライン子ども礼拝を行っています。コロナ禍の中で、Zoomの配信チームが備えられたことを感謝しつつ、さらに、動画作成・編集に携わる奉仕者がチームに加えられることを願っています。

  • 新しい取り組みの中で体験した主の恵みをお証ししてください

・あるオンライン礼拝で、牧師がメッセージの最後に信仰決心の招きをしたところ、大人より先に、子どもたちが真っ先に招きに応答しているのを見て、直接会えない間も、聖霊が働いて下さっていることを覚えて慰められました。

・地域に向けた子ども会については、従来の、子どもたちを集めて行うスタイルではなく、聖書のお話の動画を配信し、教会の入り口に来て、聖書の言葉の「合言葉」を言えたらプレゼントを渡す、というような苦肉の策?のアイディアが与えられました。案内は、教会の掲示板に貼り出したポスターと、レギュラーのお友だちに郵送したわずかなハガキだけでしたが、案内を見たお友だちや保護者の方々が次々と教会に来られ、感謝しました。この取り組みは、現在も続いています。オンラインでの教会学校の働きは、子どもたちの反応や状況がわかりにくく、奉仕者としては「一方通行」の感覚を覚えることもありますが、一歩踏み出して、今できる小さなことに取り組んでいくなら、必ずそこに主のみ働きが現わされること感じています。

合言葉でチャレンジ
教会ホームページより「合言葉でチャレンジ」

  • 全国の教会学校への励ましのメッセージをお願いします

 コロナ禍の中、全体としては、子どもが子どもを教会に誘ったり、子ども会を通して新しい子どもたちが教会に出入りすることが途絶えています。一年以上、オンライン子ども礼拝や動画を用いた子ども会、その他の教会学校行事を続けて来て、メリットと同時に、バーチャルの限界も感じています。特に、顔と顔を合わせて話すことや、スキンシップから生じる子どもたちとの繋がりが希薄になっていると感じます。教会学校の活性化の鍵は、色々挙げられるでしょうが、改めて、バーチャルだけではない、身体を伴う、様々な機会をとらえた伝道にあると感じています。今だからこそ開かれているオンラインの取り組みにチャレンジしつつ、アフターコロナを見据えながら、子どもミニストリーの新しい戦略が与えられることを主に期待しつつ、兄弟姉妹と共に祈っています。


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