![]() オドリコソウ「踊子草」(シソ科オドリコソウ属) オドリコソウに出会えた。 これからが本番となるのだろう。 まだ蕾のようだ。 シソ科オドリコソウ属の仲間には、この他、ヒメオドリコソウ「姫踊子草」やホトケノザ「仏の座」などがあるが、後者の中でもヒメオドリコソウは、邪魔になるくらい何処にでも出現する。 畑の厄介もののの一つだ。 ホトケノザもまた、厄介者の1つだが、我が家には顔を出さない。 あちこちで何度も出合っている割には、カメラを携帯している時に出合えないのが不思議だ。 これらに対して、オドリコソウは、滅多に出会えない野草である。 |
![]() オドリコソウ「踊子草」(シソ科オドリコソウ属) 踊り子達が輪になって踊っているように見える事から付いた名前だそうだが、花の形からすると、花笠音頭でも踊っているのかも知れない。 |
![]() ヒメオドリコソウ「姫踊子草」(シソ科オドリコソウ属) 前にアップした写真と同じだが、参考の為再度アップした。 |
![]() カタクリ「片栗」(ユリ科カタクリ属) 例年と違い今年は花を見に何処へも出かけていない。 庭のフレームなどの再構築、パソコンLANk作り直し、塀の工事、室内の色々なツールの製作と、家の仕事に追われてしまい花ツアーが皆無となっている。 このため、やっと今頃カタクリに出会えた。 蝉はその一生の大半を土の中で過ごし、地上に出ると1週間足らずでその寿命を終えてしまう。 カタクリなどのスプリング・エフェメラルの花達を目にすると、何時も蝉を思い出す。 蝉は、その一生の大半を地中深く過ごし、夏の1週間ほど地上に顔を出し、素敵な音楽を奏でて、そして死んでしまう。 一方、カタクリなどのスプリング・エフェメラルの植物は、地中深く球根や根茎を持ち、早春の短い期間、その背丈に対して大き過ぎる美しい花を付ける。 そして直ぐに花を終わらせ、春の期間、葉を茂らせるが夏にはその葉も枯れてしまう。 その後、じっと地中深く夏秋冬と球根や根茎に栄養を蓄え続ける。 そして、再び早春になると、その蓄えた栄養で、見事な花を咲かせる。 弱いものの宿命だろうが、他の植物が顔を出さず邪魔されることもなく、昆虫などにも痛めつけられない早春の寒い時期を選んで顔を出すスプリング・エフェメラル。 寒いが故に、大きくなる事も出来ず。その一時だけ、スポットライトを浴びる花たち、それがスプリング・エフェメラルの花たちだ。 目にする度に守って上げたくなる。 |
![]() カタクリ「片栗」(ユリ科カタクリ属) |
![]() ショウジョウバカマ「猩々袴」(ユリ科ショウジョウバカマ属) これもスプリング・エフェメラルの1つなのだが、こちらは、常緑性で、年中葉をつけている。 最も見た目からしても、これは他のスプリング・エフェメラルに比べて弱そうな感じがしない。 猩々とは中国の物語に発する想像の動物である。 赤い顔をした人間のような容姿で、酒が大好きらしい。 日本の昔話にもたくさん登場する動物で、その為か、こんな名が付いたのだろう。 猩々の付く植物には、猩々草や猩々木(ポインセチア)があるが、どれも赤いところがあるのが特徴だ。 |
![]() ショウジョウバカマ「猩々袴」(ユリ科ショウジョウバカマ属) |