何気ない日々

我が家の庭と近郊の花の写真などと共に、我が家の行事など、日記代わりに綴って行きます。

天覧山、多峯主山

2010-07-20 14:22:01 | Weblog

能仁寺本堂

7月17日、18日とあまりに暑く、何をする気も起きず。

何処へも行かず自宅でゴロゴロしていた。

それでも朝早くと夕方だけは、近所を10000歩ほど歩いたりした。

折角の3連休、これだけでおわってしまうのは、もったいないので、近場の低い山でも歩いてみようと思い天覧山に向かって車を走らせた。

天覧山は、飯能市街地の北西にあり県立奥武蔵自然公園の玄関口であり、鳥居観音や、さわらびの湯、そして秋の有馬渓谷などに出かける度に、この登山口の前を走っているのだが、子供の時以外に訪れた事が無い山だった。

最も山と言っても、高々195m程の山で、僕たちの子供の頃には、遠足で何度か訪れている。

数十年ぶりに麓の公園に車を止めて、目の前の能仁寺をお参りした。

能仁寺の守護神は愛宕権現であり、この為、昔は愛宕山と呼ばれていたそうだ。

所が、徳川綱吉の生母、桂昌院が、病気平癒の祈願をし無事病が治ったため十六羅漢石像を寄進した事から、その後、羅漢山と呼ばれるようになったが、明治16年に、明治天皇が近衛諸兵対抗の大演習をこの山から統監したことにより、天覧山と呼ぶようになったそうである。

能仁寺に入っていくと、「豊川悦司の必死剣鳥刺し」のポスターが貼ってあった。

去年の11月、ここで撮影がされたなんて書かれていた。

確かに、ここなら昔の面影が残り、撮影には適しているのかもなんて思いながら天覧山に向かって歩き始めた。

「こんな低い山に登ったって仕方ない。早く「さわらびの湯」に行こう。なんて妻が言いながら、助手席に乗りついてきたのだが、このお寺や天覧山に向かって歩き始めた途端、「とても言い所ね。何故もっと早く連れて来てくれなかったの」なんて言葉に変わっていた。

炎天下の太陽がジリジリ肌を焼く季節だが、登山口から頂上まで、大きな木に囲まれ、適度に風がながれ、ずっと日陰のまま頂上まで続く。

十数分ばかり上り坂を歩くと、頂上に着いた。

小学生がたくさん来ていた。可愛い子供達を見ていると、自分の子供の頃、先生に連れられてここに来た遠い昔を思い出す。

低い山の割に眼下への展望が良く、飯能の町並みがとても素敵だった。

そして、天覧山を後に尾根伝いに、多峯主山「とおのすやま」まで行くことにした。

子供の頃から慣れ親しんでいるので何気なく呼んでいた山だけど、妻に取っては、全く読めないらしく、地図が表示されている看板を見ながら、「とおのすやま」って何処にあるのなんて言っている。

「右上にあるじゃない」と言うと、「何処よ。無いよ」なんて言っている。

そして、「えっ、これでとおのすやまって読むの」なんてびっくりしていた。

確かに言われてみれば、どうしてとおのすなのか・・・・。

小学生の頃から自然に覚えてしまっただけに、何となく自然に誰でも分かっているそんな錯覚に陥っていたことに気がついた。

そんな多峯主山(270.8m)に向かって歩を進める。

多峯主山へは、天覧山を牧野富太郎博士によって発見され、地名をとって飯能ササと命名された葉の裏面にビロード状の細毛がある笹が群生する湿地帯まで下る。

すると、目の前に長い急な坂が現れる。

義経を追った母の常盤御前が、人目を避けてこの坂を振り返りながら登ったということでこう呼ばれているらしい。

ここが唯一の長い急な上り坂だ。

子供の頃は、駆け足でも上れたこの道が、今の体力では、結構きつい。

しかし、この登山道も、殆どが森林により陽が遮られ、炎天下の所はほとんどなく快適だ。

何度か休みながら、汗びっしょりになり多峯主山の頂上へついた。

ここも展望が良く、都心の方まで視界が広がっていた。

但し、残念ながら夏のこの時期、空気が濁り、富士山は全く見えず、新宿の高層ビル群や東京タワー、スカイツリーなど見えるか見えないかのぎりぎりの状態だった。

しばらくここで休憩し、多峯主山を後にした。

帰りは元来た道を通らず、直接町の方に下り、駐車場に戻った。

ここからは、良く出かけている「さわらびの湯」に向かって走る。

ここで、ゆっくりし、汗を流して、仮眠を取り、帰路についた。

帰り、ラーメンでもと思い、「チャーシュー力」に入ってみた。

通勤路にある店なので毎日見ているが入るのは初めて、予想はしていたが、店内プロレスの写真が所狭しと貼られていて、メニューを見るとサソリ固めとかブッチャーなんて名前が羅列されていた。

何が何だかさっぱり分からないが、僕が、味噌チャーシュー、妻が醤油チャーシューを頼んだ。

確かに味は良いのだが、やたらしつこい味である。

若い人には良いのだろうが、高齢者には一寸耐えられないしつこさだった。


天覧山頂上より


天覧山頂上より












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