別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン8 雑感感想その4 

2014-10-15 20:01:11 | シーズン8
第7話 キャスの帰還。
みんな大好き、カスティエルの帰還(笑) そしてケビンはいつも不憫。
煉獄で兄貴とベニーは汚れてても髭は整えてるのに、キャスだけ伸びっ放し、だが髪は伸びてないという半端な浮浪者ルックになってたのが気になったんですが。
これも、キャス自身が『つぐない』の場にいる自分は、こんな感じがふさわしいという設定をしたせいじゃないのかね。戻ったとき、コートを綺麗にする力もあるんだから、髭くらい無くせるはず。
つまりはみんな選択なんだと。(おれの口癖)
サム&アメリア昼メロは今回は無し。なのに無いならないで、兄貴は今度はキャスの件で悩むんだよな。難儀な。

キャス本人に言われてしまいますが、「煉獄から(キャスを)助けだすのが仕事じゃない」「何でも自分のせいにするな」
これ全くそう。そこが兄貴の切ねえところでもあるんだけど。
キャスを見捨てたと思い込んでいたディーンに、本当にあったことを見せるキャス。人の記憶は実際、本当にあてにならないものなんですよ。
『脳は嘘をつく』という本があるくらい。人は、絶対に忘れない、昨日のことのように細部まで覚えてると信じてることが誰でもある。でもそれも、脳が後で作り変えたことかもしれない。というか、ひとつの事実があるように見えて、すべて各人の主観でものを見て世界をつくり、自分の真実どころか事実も、他者にとっては無いものであると。
わかりにくいけれど、つまりは今回のディーンが幾度も思い返していたキャスを見捨てる場面がそのまま。
「大事な人を助けられない苦しみを、また味わいたいと思うわけがない」と言ってるにもかかわらず、ディーンは自分自身を責め立てるシーンを繰り返し思い返してる。兄の主観と責任感が、キャスを置き去りにし見捨てたという“事実”をディーンの中に作り出す。
実際はキャスは自分の意志で留まったのに。

サムの意志、キャスの意志、それらより彼らと共にあることだけを願ったディーン。それは罪でもなんでもないけど、裏を返せば、自分とは違う価値観で彼らが行動するたびに、兄は傷つくことになる。

手を振り払ってディーンを行かせた時の、キャスのかすかに満足げな表情。これはいいね。

キャスに対する兄の悩みには、結構大人風を吹かせるサム(笑) 対等だからいいんですがね。
「乗り越えなきゃだめだ」とか「わだかまりは解けた?」とか、自分と兄との問題を小休止できるからか、態度が楽(笑)
夜中にひとり、キャスの姿を窓の外に見るディーン。眠ってたはずのサムは、音も立ててないのに起き上がり、「どうした兄貴」
兄の苦悩センサーには敏感な弟(笑) だけど煉獄での兄の様子が、彼の予想より悲惨だったことを知ってきて、何か感じてる風の弟。

それから車の中でディーンがキャスに「外で話そう」と言った時、キャス派の人は“弟抜きで話したいのねv”と思ったか知らんが、
キャス自身がサムに、「なんだかわからん」みたいに小さく首を振って出ていくのね。サムの了承を取ってるみたいな。
さすが、この兄弟の扱いに長けてきたわキャス(笑)


ケビンママは母親らしい余計なお世話で、またクラウリーを引き寄せてしまうけど、ある面ウィンチェスター兄弟より不遇な目にあってるケビンには、あのママのパワーも必要でしょう。強いおばさんだが普通の人間に、聖水鉄砲だけで摑まる悪魔部下が何としても弱すぎる。
しかし、チャックはそんなひどい目にあってないのに、福音書担当と石板担当の違いよ(^_^;) まあチャックはまだ謎が残ってるんだが。
作家と秀才の二人はともかく、他の預言者候補はまさにデタラメなチョイスだぜ。死んだ人は気の毒ですが。

サマンドリエル君の拷問はマジ、胸糞悪い。でもクラウリーの毎度の前掛けは笑える。預言者候補の無反応にイラつくクラウリーは、軽口の応酬ができる兄貴がやっぱり気に入っている。
初登場ナオミ。スパナチュバージョンとはいえ名前の知られた天使達と、ナオミ、アンナ、レイチェルといった普通の女性名の天使もいる。ナオミは何の天使なんだろう。
あの無機質な天界の彼女の部屋。どこぞの新地獄の王が、拷問を待つ順番列をつくらせた合理性のニュー地獄を彷彿(S6)。二人は実は。

と言ったところで、帰国後突貫書き終了。



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