スーパーナチュラル シーズン14 そぞろ感想10

第10話　ディーンの奪還

これまでの展開。前回の深刻な前振り。
ミカ・ディーンのモンスター開放指パッチン…！
が。
『ロッキーズ・バー』???　ヘラジカ(ムース)がいるぞ！
パメラ？！　懐かしい。眼も無事だぞ？！
ディーンがバーのマスター！　夢っぽい。
サムとキャスは人食い鬼を追っている、という設定。狩りもある世界なんだね。
ディーンが経理してる！？　パメラはバーテンで良き友人みたい。パメラの女優さん筋肉すごい。
寝ていた酔客はヴァンパイア。さっさと断捨離。
楽しそうな兄。ここはディーンの望む世界。 

ミカ・ディーンはあっという間にスリーピースに。
この器ならオサレしたいのはわかる。だが相変わらずもったいつけ。
ご高説してるうちにサムとキャスの決死の連係プレーで手錠をかけられる。
天使の定番。
まだまだ余裕かますミカエル。なんか東地さんの喋り方ヘン(笑)
ミカエルもトランクにぶち込んでバンカーへ運ぼうとサム。
しかしガースがすでに収納済み。
「二人くらい入る」　ベイビーのトランク、ドラちゃんポケットか！　ガースもディーンも長身だぞ。
ミカエルが怪物を招集し、VIPルーム突入寸前。

危機一髪にアイデアをひねり出すウィンチェスター脳により、サムは「いつも見張ってる」担当死神ジェシカを呼ぶ。
出てきたのはインド系のヴァイオレット。ウィンチェスター担当は激務ゆえ、シフト制にｗ
今はヒトのジャックはともかく、なんでキャスにも見えんのだよ。またも天使扱いされてない。
死神は手出ししないの規則重視を説くが、のっぴきならぬ状況に4人はバンカーにテレポート。
やったのはヴァイオレットではなく、上司。
ビリーってこまめだよな。良くも悪くも。先代は兄がおやつを用意しないと出てこなかったのに。 

ミカエルは柱に鉄でグルグル拘束。ヒマなのでしゃべり続けておる。
怪物たちはバンカーを目指してる。ミカエルの指令。
「その目で最後に見るのは、兄さんの微笑みだ。お前を八つ裂きにする」
ミカエルの性癖がわかりやすい。
悪いミカ・ディーンの顔は良い。
見張りのジャックに揺さぶり。兄弟信仰が固いジャックではあるが、まだコドモ。
ディーンにとってはサムほど大事じゃないしキャスより下だ。あの三人に愛されてると思うか。仕方なく面倒を見てる。云々。
大事じゃないのに苦労して生き返らせるかよ。ちょっと考えても穴だらけの脅し。
教育上、キャスが取って代わる。キャスにも揺さぶりをかけるミカだが、おおキャス、さすがに余裕だ。慣れておる（それもな）
逆に誘導尋問で、ミカエルの本音を聞き出す。
「この素晴らしい世界を破壊したい理由は？」「力があるから。それと」

私と弟-ルシファーだ、は最終戦争を起こしたら神が戻ってくると思ってた
我々を置いていなくなったわけを説明してくれると思った
神は無視した。戻らなかった
チャックは作家だ　原稿を何度も何度も書き直す
私の世界も、こっちも、どちらもただの書き損じ。モノにならないと思ったら、神は見捨てて次に行く。そうして書き損じを量産する
神はすべてに対して関心がないからだ
はじめは神になるつもりだった　今は違う　神の書き損じの世界を一つ一つ焼き払い、神に追いつく　神も殺せるんだ

 色んな点で物申したい(後述) 

サムはディーンの頭に入るために、UKトニが使った装置を持ってくる。リサイクルするべく取っておく賢人の鑑。
サムとキャスとでディーンの頭の中に入り、ミカエルが見せている幻想から連れ出す算段。ジャックはまたも見張り番。
一方、異次元からの新米狩りメンバーは、マギー指導の下にバンカーと兄弟を死守の構え。
マギーいつからサブリーダーに！
ディーン脳内。まっくらけ。
悲鳴と叫び。苦痛の声。兄はトラウマだらけ（そこは兄弟お揃い）
ミカエルがディーンを閉じ込めているトラウマを見つけようとするキャスだが、サムは違う考え。
ミカエルが一度ディーンを手放したのは、兄がずっと反撃してたから。
「ディーンはトラウマを糧にしてきた」「もしディーンの気をそらすなら、手に入れたことのないものを与える」「満足感を与えてるものを探すんだ」
兄貴を知り尽くした弟の推理だが、せつねえ( ；∀；)
ストリップとか言う声も聞こえる。兄、どんだけ好きかよ。
バーにいる声を聴きつけ、ここだと確信を持つサム。「現実に無かったことだから」
兄の人生の大半を把握している弟(逆もまたしかり)
キャスの目が青く光るの久しぶりに見たな。こういう能力はまだあるのか。場合により無能にされる設定どうにかしろ。

 ロッキーズバーに入る二人。狩りはどうだったと聞き、気づかないディーン。
再現ドラマを繰り返し見せられるサムとキャス。
二人の説得と、パメラの様子が変わるところから、徐々に思い出すディーン。
ポキプシーは魔法の言葉。すべて思い出す兄。
ミカ・ディーン登場。脳内では分裂アリ。
またも揺さぶりのミカ。ディーンがカスティエルを大目に見てるのは借りがあるから。君をがっちりつかんで引き上げた、とかなんとか。それ以降は役に立たない。
サムはもっと酷い。心の奥ではまだ疑っている。こいつらは家族じゃない、お荷物だ。本当はこの二人にうんざりしてる。
手口が相変わらず悪魔のやり方。そんなんでこの3人を揺さぶられると思ってる時点で何もわかってない。
彼らの、“迷惑かけて、かけられて　でも大好きだからしょうがない”の壮大な歴史を知らないね。
時間稼ぎを見抜くキャス。今回使えます！
サム「おまえはしゃべるしか能がない」　天使たいていそれ。
出たよミカエルより邪悪な不敵な弟の笑み。
脳内では力は互角という設定がなされ、安定の肉弾戦。
さすがにミカエル強い。ジェンの動きが相変わらず素晴らしい。
バンカーでは、憑依されていた仲間の手引きで怪物ら突入。
全員が殺される…！というところで、ジャック「やめろー！！」
怪物みんな消した…。ジャックのパワー戻った。というか、使ってしまった。
ミカエルをディーンから出しても、地上で他の器に入り世界を滅ぼす。ならば閉じ込めておくと、バーの倉庫にミカエル軟禁。
「これからは俺がやつを支配する。俺が檻になる！」兄の宣言。
嫌な予感しかない…。

その後のバンカー。マギーに礼を言うサム。ジャックのおかげよ。力が戻ったって知らなかったというマギー。僕も知らなかったよと言うサム…。
ジャックにこんこんと説教するキャスパパ。みんなを守るためだったと言うジャック。
「魂を失くす恐ろしさを間近で見てきた。君が君でなくなるんだ」
うん、本当にね。悪魔の石板読まなければ大丈夫だったドナテロとかもいるけどね(遺恨の件)
ニ度としないと誓うジャックだが。
頭の中で暴れまわり、倉庫の扉を叩きまくるミカエルに苦しむディーン。
ビリー現る。
沢山あったディーンの死にカタログは、今は一つの結末になってしまった。
ミカエルがあなたを器にしてこの世界を滅ばす。たった一つのシナリオを除いては。
ア〇ンジャーズ/エ〇ドゲームっぽい。
そのファイルを渡され、見るディーン。
「俺はどうしたらいい」「あなた次第よ」
嫌な予感しかありません２！

 

 異次元ミカエルの動機がこっちのルシファーと大差なかった件

まずチャック神がクソという設定はもうわかりましたわ。しかし次元が無限にあり、そこにはそれぞれの大天使や人間や悪魔がいるが、神は一人だけですべてを創造してるという設定なのか。
ふーん。

言いたいことはありますが、先に延ばすわ。めんどくさくなってきたぜ。
しかし父親の気を引きたいがために、兄弟喧嘩ならぬ兄弟殺し合いをすれば出てきてくれるかもと思うっつうのは、いかなる精神年齢だよ。まだこっちのミカエル、ルシファーとの大げんかの時は、そこまでの期待はしてなかったような。してたのか？
あっちのルシファーも同意して、どっちが殺されても親父が出てきてくれればOKだったってこと？　
私が悪かったと神が後悔し、殺された方を復活させてくれることを期待してた？
それとも異次元ミカルシには兄弟愛は皆無で、ファザコンだけこじらせまくってた？
出てこないヘボ作家である神にキレ、神の書き損じを燃やし尽くしてやる。
それがあんたの言う、「より良き世界」なわけか。

シーズン11でルシキャスが見捨てられた息子の悲哀を見せ、結構な同情も引いたし、ぺリルシも被害者だと贔屓する人もいる。
見ている人がそれぞれキャラクターに感情移入するから、色々なキャラがいるのはいいことだ。
しかし私は、億年だか兆年だかの単位で延々と変わらない大天使の心理を気の毒がれないんだ。
ガブリエルはなんとかなったけど、成長というものはないのか。 

何度も書いてしつこいんだが、大天使の動機が同じなので繰り返さざるを得ない。
親に期待するな。親は親だ。
人間でも、元は人間の悪魔でも、必ず親にも親がいた。子を辛い目に合わせた親もまた、その親に何らかの負の影響を受けている。
しかし神には親がいない。子供時代もない。その時点で神は子供の気持ちなんかわかりっこないのだ。ミカエルの言う通りの書き損じ、果てしなく書いたその中の1作品の創作物。粘土細工。
神に愛があるのか。その問題は、この後のファイナルシーズンで明らかになるんだろう。

全能にして創造主の父に見捨てられたから絶望した大天使たち。それはわかる。気がする。わかるんじゃないかな。いやちょっとわからん。
だって、大天使だって力のある大きな存在でしょ？
なんで破壊しか思いつかないのさ。
オヤジの書き損じだとひがんで、兄弟や自分の世界を破壊して、神が怒ってまたでてきてくれる、出てこないならどの次元も破壊して、神も殺す。
幼稚だろそれ。消えた親父はほっといて、自分でまともな世界を構築しろよ。 
ルシキャス以上に、ミカディンのあのお顔で説得されがちだけどさ。俺はほだされんぞ。

これも何度も書いてますが、SPNの天使も大天使も擬人化だし、見捨てられた子供としての大天使という設定が固定なのはわかるんだけどさ。正直、飽きた。

というか、その後始末を全部引き受けてるウィンチェスター兄弟。
確かにビリーが言った通り、ホイホイと異次元越えとかしまくったから、あっちの世界の厄介物まで持ってきちゃったのはある。
しかし大天使がこじらせてるのに、人間の兄弟が家族愛で墓穴を掘り続けることをとやかく言えんでしょうが。
ビリーさん、干渉しないと言いつつ兄弟には干渉しまくってるが、力あるなら大天使にも何かしてくれや…。

ガドリエル、ポキプシーと懐かしいが、ルシファーの器、ガドリエルの憑依と経験したサムに続き、ディーンはミカエルでまとめて経験してる。ネタは同じなんだよね。
ビリーに提示された唯一の方法ってのも、かつてのサムのことを想えば、だいたいは予想つく…。
その上、ジャックの件がある。能力が戻って、というか魂消費すれば戻るとわかって、二度と使わないはずがない。

ロッキーズバーは色々興味深かったですね。バーを開くのが夢なのかディーン。夢のひとつなのかもね。
兄弟が引退して、兄はバーを開き、弟は弁護士兼で共同経営。そのたぐいの二次創作は山とあるので、たぶん制作陣は読んでるし拝借した。SPN制作側はよく逆輸入する(笑)
面白いのは、ほとんど流行ってないバーであり、バーテンがパメラなこと。

キャスが言うには、パメラはディーンの思い出を組み合わせたもので、現実を思い出さないよう気をそらせてる存在とか。
ミカエルはディーンの記憶の中から、痛みが大きすぎない人を選んだのか。バーと言えばエレンとジョーだが、二人だと辛さが現実を思い出させるかもしれない。アッシュ（なつい）はバーの仕事はしない(笑)　でもかつて天国でアッシュがザカリアからかくまってくれた際、パメラに再会した。
その思い出を読んで、パメラにあたりをつけたのかも。彼女は自立していて強いし、ジョーやチャーリーより歳もいってる。バーテンでディーンと気軽に話せる相手として美味い設定。

こういうチョイスができるわりに、時間稼ぎとはいえディーンがサムとキャスをお荷物と思ってるとかの揺さぶり。それ誰に向けての攻撃だよ。弟はまた裏切ると心配してるとか、ディーンが言われたくない事じゃん。
ディーンに拒否されたくないから理想の場所に入れたのでは？　
大体がサムとキャスは、自分らはディーンのお荷物なんてずっと思ってきたこと(逆もまたしかり)
すでに「重荷だけど、大いに愛されてる」と思ってるぞ(笑) 

ミカってルシ以上にそれまでの歴史をすべて把握して利用できるスキルはあるんだが、通り一遍の流しムービー一気見なので、繰り返された豪雨の後に地固まりまくった3人の絆がわかるはずがない。
悦に入ってるミカエルって、ほんと滑稽なんだよな。それがまた、ジェンが上手いんだ(笑)

 ただミカエルがディーンにこだわるのは、最強の器である(ルックスも最上級)以上の理由はあるんだよね。こっちにはすでに大天使がおらず、その点でセレブ女性でも他の器でも事足りるはず。もう肉弾戦しなくていいから。
でもウィンチェスター兄弟は、チャックが特別に目をかけた存在。
彼らはこのミカエルの次元では生まれなかった。殺しも利用もできなかった。兄弟が神に対するキーを握ってると知ったから、ミカエルはやはりディーンを器に利用してることを神に知らせたいんだよね。

だが、ウィンチェスターズを器にすることイコール、破滅なのだと知る日はそう先でもなかろう。
兄弟を苦しめるものは、落とし前として万倍返しになるのだよ。