会社の昼休み、子供の頃なに考えてたか覚えてる?
という話になって、色々思い返していました。
私はいわゆる「いつどこで誰がどうした」は
ほとんど覚えていません。
でも考えていた事だけは、昨日の頃のように覚えています。
あの頃、私は運動も勉強も出来なくて。
ジャングルジムなんて、こわくて一段以上登れませんでした。
授業でジャングルジムに登れと言われたら、
それがどんなにイヤなことか
大人にはわからないのかなって思いながら
泣いてばっかりしているダメダメな子でした。
でも、授業が終ったあとのジャングルジムはスキでした。
登ることを強制されない遊具は
まるで大きな秘密基地のようでした。
私は一段目のシカクイ箱の中に
体育すわりして
下から空を見上げていました。
空が隙間から見えて
鉄の棒の間を雲が途切れながら移動していました。
時々、子供が楽しそうに
空と金具と私の間を、高く高く通過してゆくのが見えました。
すぐ下にはスミレの花が敷き詰められるように
咲いていました。
所々に、ちいさな種の袋があって
ソレを集めていつも宝物にしました。
あの頃、私は早く大人になりたいと思っていました。
だって、大人になれば大っキライな勉強をしなくていいし。
クラスの子に、いたずらで髪に毛虫つけられたりもなくなるのです。
よそのクラスの子と遊んじゃダメーって
クラスの女の子に言われたりせず
一番仲良しの子といっぱい遊べるのです。
そして、好きなだけ本が読めるのです。
でも、大人になったら
空想の世界がなくなってしまうと聞いたので
それはとてもイヤでした。
小人がいないことは知っていたけれど
色んなお話を作るのはものすごく楽しいし。
それに、大人になって全部忘れてしまって
子供は何にも考えてないと信じて
今の自分と同じくらいの子供を
そういう感覚で見るのもイヤだなって。
ジャングルジム登れって、勉強しなさいって
私もいつか言うのかなって。
そんなの
まるで、自分が違う人間になってしまうようです。
それに、大人になったら
この隙間に、もう入れなくなっちゃうなって、思うと
すこしさみしくなりました。
私はいつのまにか、大人になって
すっかり背も伸びて、横幅もふえちゃったけれど。
ちゃんと覚えてるよ
案外なんにも変わってないよ
そして、大人になっても
楽しい頃はたくさんあるよって
あの頃のちいさな自分に、
もし会えるなら言いたいです。
という話になって、色々思い返していました。
私はいわゆる「いつどこで誰がどうした」は
ほとんど覚えていません。
でも考えていた事だけは、昨日の頃のように覚えています。
あの頃、私は運動も勉強も出来なくて。
ジャングルジムなんて、こわくて一段以上登れませんでした。
授業でジャングルジムに登れと言われたら、
それがどんなにイヤなことか
大人にはわからないのかなって思いながら
泣いてばっかりしているダメダメな子でした。
でも、授業が終ったあとのジャングルジムはスキでした。
登ることを強制されない遊具は
まるで大きな秘密基地のようでした。
私は一段目のシカクイ箱の中に
体育すわりして
下から空を見上げていました。
空が隙間から見えて
鉄の棒の間を雲が途切れながら移動していました。
時々、子供が楽しそうに
空と金具と私の間を、高く高く通過してゆくのが見えました。
すぐ下にはスミレの花が敷き詰められるように
咲いていました。
所々に、ちいさな種の袋があって
ソレを集めていつも宝物にしました。
あの頃、私は早く大人になりたいと思っていました。
だって、大人になれば大っキライな勉強をしなくていいし。
クラスの子に、いたずらで髪に毛虫つけられたりもなくなるのです。
よそのクラスの子と遊んじゃダメーって
クラスの女の子に言われたりせず
一番仲良しの子といっぱい遊べるのです。
そして、好きなだけ本が読めるのです。
でも、大人になったら
空想の世界がなくなってしまうと聞いたので
それはとてもイヤでした。
小人がいないことは知っていたけれど
色んなお話を作るのはものすごく楽しいし。
それに、大人になって全部忘れてしまって
子供は何にも考えてないと信じて
今の自分と同じくらいの子供を
そういう感覚で見るのもイヤだなって。
ジャングルジム登れって、勉強しなさいって
私もいつか言うのかなって。
そんなの
まるで、自分が違う人間になってしまうようです。
それに、大人になったら
この隙間に、もう入れなくなっちゃうなって、思うと
すこしさみしくなりました。
私はいつのまにか、大人になって
すっかり背も伸びて、横幅もふえちゃったけれど。
ちゃんと覚えてるよ
案外なんにも変わってないよ
そして、大人になっても
楽しい頃はたくさんあるよって
あの頃のちいさな自分に、
もし会えるなら言いたいです。