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小平市議会議員★あぶかわひろしのあぶログ★

☆★☆小平をキーステーションとした,地域密着型活動リポート☆★☆あぶかわ浩のブログ

◆黒石市で悲しみ再び!〓大津以来いじめ撲滅のセーフティーネットの再構築は進化したのか!

2016年10月19日 | つれづれ随想

いじめ撲滅のためには、まず子どもの最も近くにいる大人である教師が、教育委員会が、「自分が縁した子ども達は、断じていじめで苦しませてなるものか!」との強い一念を持つことから始まるのではないか━。

数日前の小平市議会決算特別委員会で、市議会公明党を代表し、私が教育委員会に投げかけた質問の冒頭だ。残念なことに直後、青森県の黒石市でまた悲しい事件が報道された。

大津市のいじめによる中学生自殺事件発生後、小平市においても大きな議論が起こり、いじめの予防対策、早期の発見と解決、そして重大事態に至った場合の対応等について、教育委員会の検討が進められた。

そして平成25年いじめ防止対策推進法により、小平いじめ防止基本方針が策定、対策連絡協議会と、いじめ問題対策委員会による協議が定期開催され、各学校にも学校いじめ対策委員会と学校別いじめ防止の基本方針が作成されたことが報告された。

抜本的には、「いじめる心」を撲滅する、そして「いじめは、いじめる側が100%悪い」という精神風土を醸成していく事が必要だ。

これまで新設された機関や仕組みによって、大津事件当時の小平市のいじめの実態と対応が、具体的にどのように変化・進化をしたのか。

小平では重大事例が発生しなかったことが果たして、当時指摘された、どんな子どもでも、いじめる側にもいじめられる側にもなりうるとの「教室の悪魔」とも表現される、人間の生命の奥底に存在する問題に、対応できることになるのか。

答弁では、現場に一番近い教育長から「いじめは、いじめる側が100%悪い」という思いを共有している事、いじめられる側も悪いという論調は、その次に来ると考えるものとの趣旨の表明があったことに、ひとまず安堵感を覚えた。

黒石市の事件では、アマチュアカメラマンの撮った写真の女の子が自殺したことを知った上で、市長賞内定について、ご両親に承諾を得たものだ。

この写真の採用によって、あるいは後日、心無い論評が起こったかもしれないが、この話が来たとき、ご両親は悲しみの中で間違いなく娘に救われる思いを感じたに違いない。決定した首長さんのはからいも暖かく評価されたであろう。

内定取り消しという、翻意の裏側には、死という事実を忌み嫌う日本人の精神風土がある。死=不浄=縁起が悪い、と言う抜き難い差別感情だ。

しかし本来の「縁起」とはそんな浅薄なものではなく、全ての事柄はひとつも欠けることなく、過去から現在、そして未来とつながっていることを表しているものだ。死もまた一つの通過点である以上、未来に向かって今何をするかが一番大事なのだ。

市長賞授与の目的とは何か、それは未来に向けて喜びを「今」に留めることでなければならない。いじめ問題はここに光を当てなければ、撲滅することはできないと感ずる。

写真の中の女の子は、そんな賞などまるで関係なく、とびきりの笑顔で輝いている。

彼女のご冥福とご両親の哀しみが少しでも癒えることを祈らずにはいられない。

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◆大阪母子の孤立死報道!〓真面目な生活保護の申請は恥ずかしいことではない!

2013年05月27日 | つれづれ随想

大阪の北区天満のマンションの一室で母子の孤立死が報道
された。死に至る経過は明らかではないが、住民登録もなく、
電気も止められ、数カ月間誰にも気づかれなかった母子。

20代の母親と3歳の子どもの餓死━
残されたメモには「最後にお腹いっぱい食べさせてあげられな
くてごめんね」と書かれてあったそうだ。

二人の近くに相談に乗る誰かがいなかったのか?近所のおば
ちゃんや民生委員、行政の職員、そして議員等々‥

先の見えない経済の閉塞感の中、民生費の占める割合の激
増と不正受給の問題ばかりが問題視されている。

そんな中、今日も経済的困窮の市民相談を受けた。その方は
何十年間も体を酷使する仕事を続けてきたが、持病と手術が
重なり、職を失った。

とても申し訳ない思いがあり、生活保護だけは受けまいと努力
してきたがここに来て万策尽き追い込まれてしまったという。

すでに手持ちの現金はなく今日の食事にも事欠く状況に数日
前から陥っていたという。たまたま立ち寄った近所の方が心配
して私に連絡をくれたのであった。

その方がここ数か月、どれほどの不安と心細い思いをしていた
かは、相談が終わり玄関に送りに出た際の、押し殺すような
男泣きの姿が雄弁に物語っていた。

「大丈夫、真面目な生活保護の申請は決して恥ずかしい事
じゃないですよ、一緒に相談に行きましょう!」そうお伝えし、
アパートを辞した。

地方議員には制度としてのセーフティーネットの構築と共に、
せめてわが地域のセーフティーネットの受け皿としてのアンテ
ナを草の根を分けても張り続けることが求められている。
             
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◆「オマエが来い、今すぐ来い、3秒で来い!」〓「社長を出せ」のクレーム対応、会ってみれば結構いい人!

2013年03月02日 | つれづれ随想

「おまえが来い!今すぐ来い!3秒で来い!」
「‥大変申し訳ございませんが45分ほどお時間頂きます。
電話を切った私は、いつもの様に駅への道を急ぐ。

私があるメーカーのお客様相談室マネージャーを務めていた
時の日常の電話でのやり取りのワンシーンだ。


普段は仕事のできるコールクルーが踏ん張ってくれるのだが、
話がこじれ「責任者出せ!」となることもしばしば。


お客は沸騰したヤカンの様にモノスゴイ勢いで怒っている。
しばらくは何に怒っているのかさえわからない状況だ。

ハンドルを握ると性格が豹変する人がいるが、見ず知らず
相手それも金を払って使ってやっている商品の、メー
カー窓口
に対するユーザーの圧力には、凄いものがある。


ある意味真面目すぎる担当者は、この言葉の直接的な圧力そ
のものに立ち直れないほど深く傷つけられてしまうこともある。


うまく乗り切れればいいが、声の響きに不誠実さが微塵でもあ
れば、怒れる相手はそれを決して聞き逃してはくれない。

故に初動のやり取りでかけ違うこと程不幸なことはないのだ。

一息深呼吸して呼び鈴を押す。反応があるまでの数秒間が
異様に長く感じる。そして、「ガチャリ‥」

「あっどうも‥」面と向かい合った時の会話は、ほんの45分前
のあの脅迫じみたやり取りとは打って変わって大体はバツが
悪そうにモソモソと始まる。

     ━ 「ご迷惑をおかけいたしました!
」 ━

その瞬間のこちらの第一声がほぼ勝負を決する。理屈はとも
あれ、責任あるメーカーとしてあなたに不愉快な思いをさせた
という事実に対する心からのお詫びである。

誤解されやすいのだが、テクニックとしてとりあえず上手に謝る
と言うのとはまるで異質な人質をとった犯人と折衝するネゴシ
エイターに近い感性だ。信頼関係を作れなければ命はない。

一日100件、年間で数万件に及ぶクレーム対応は神経を
すり減らす過酷な業務でもあるが、人と人とが接触する現場
全てに共通して応用できるヒントがあると密かに私は思う。

「社長を出せ!」この恐るべきキーワードの先には結構いい人
が待っていたりする。数十万件に及ぶ私の経験の中でも直接
お会いし、胸ぐらをつかまれるに至ったのは、ほんの2件だ。

公務員はそういう意味では身分が保障されている。民間の理
不尽さに比較すれば悩みどころは全然違うのであろう。それな
らば、地方公務員はやはり、雇い主である市民に尽くし切って
見せるという意地を是が非でも発揮するべきだ。
              
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◆世界一幸せな国は最貧国ブータン?〓国民の97%が幸せと感じる源は「希望」だった!

2012年07月17日 | つれづれ随想

世界一幸せな国として注目されるのがインドの東北に位置す
るブータンだ。経済的な見方では最貧国とされるこの国の
9割以上の国民が自分は幸せだと感じている。

ブータンはヒマラヤの麓に位置し、面積は九州と同じ位の小
さな国だが、もう40年以上も前から国民総幸福量〓GNHを
政策の指標として来たのだという。

先進国を始めとして諸国が、国民総生産〓GNPという経済
指標を基本とする中で、1976年にジグミ・シンゲ国王が提
唱した。

長い間鎖国が続いていたが、1999年にはテレビ放送が始
まり、情報の公開により若者の犯罪の増加がみられるよう
になったとはいえ、国民の97%が今も幸せと感じている。

ブータンのGNH委員会長官は、必要以上のものは望まない
こと、多くを望むと不幸になるという充足の哲学を強調する。

暮らしは貧しくとも、子どもたちの瞳は輝いている。それは何
故か?そこには、今年は電気が通った、今度は水道が来る
かもしれないというささやかでも希望があるからだ。

日本の学校におけるいじめによる自殺、亡くなった同級生を
その死の事実を知っても更に踏みにじる言動、知ってか知ら
ずか防ぐことができない学校と大人たち。

ブータンに比べ圧倒的に物も情報も豊かな日本。しかしささ
やかでもそこに希望はあるのか?

日本が置き去りにしてきてしまった精神と哲学の復権が
いま、何よりも大切なのかもしれない。
           
 
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