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いいかげんにいい加減

From和田中WithLove/大P学ニ

2020-08-17 16:46:07 | 大人ならわからなくてもいいPTA学入門

書体等はオリジナルと異なる。

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慣性の法則から抜けられないPTAのみなさんへ、和田中より愛を込めて2008年3月22日杉並区立和田中学校校長藤原和博全国のPTAのみなさんが泣いて喜ぶ大改革。和田中5年目にして改革の最終章は、誰もできなかったPTA組織のスリム化だ。まず、この4月からPTA組織を「地域本部(保護者のOB・OGと地域ボランティアでつくる任意団体で学校内に拠点がある)」に編入。PTA会長はおかず、「P協」からも脱退。これを機会に、PTAの仕事について大幅な見直しを図る。余計な事務負担や必要のないイベントへの参加を軽減し、子どもに向き合う仕事に集中してもらう目的だ。名付けて『地域本部・現役保護者部会』。会費の中から「教員と保護者の特別研修費」に大きな予算をとって、数名の教員と数名の現役保護者部会役員に交通費を渡し国内留学(たとえば私立校を含む先進校への研修視察)をしてもらう計画もある。こういう予算を持つことで保護者と教員とがよりフェアな関係を築けることになるだろう。保護者も、他にどんな中学校が生徒たちのために素晴らしい取り組みをしているか、勉強する必要が出てくる。こうした一からの見直しで、「慣性の法則」によるPTA活動のマンネリを解消し、新しい時代の親と先生との関係の手本づくりを進めたい。たぶん、PTA活動を経験したお母さんのほとんどが気づいてはいても、誰も言い出せなかったことのはず。黙って引き継ぐのが当然のように勘違いするからだ。これで、和田中「地域本部」は名実共に「保護者と地域が協力して、子供たちの学びを豊かにするために、教職員だけでは手の届かないサポートをする」学校支援組織に生まれ変わる。和田中をモデルとした全国の中学校区への学校支援のための「地域本部」(学校支援地域本部と呼ぶ)の設置は既に文部科学省の基本政策に位置づけられており、平成20年度には50億円の予算がついた。1800か所に補助金がつく予定だ。和田中では「地域本部」が、生徒たちの土曜日の学習や平日の図書室の運営、学校の緑の維持管理などをサポートしている。土曜日に英語を3コマ積み増して3年生までに英検準2級(高校2年級)を目指す「英語アドベンチャーコース」や、今年始めに話題になった「夜スペ」(進学塾と組んで平日の夜に英数国の受験勉強をするコース)などは、みな「地域本部」の仕事だ。公立校は必ず「学校支援地域本部」の設置によって蘇るだろう。そのほかに期待する効果は次の通り。(1)PTA的な感覚では、どうしても「タテの関係」で自分の息子、娘のためにとなってしまう。地域本部的な感覚で、その同級生や先輩後輩を「ナナメの関係」で育ててもらうと、自然に自分の子に返ってくる。中学生は「ナナメの関係」が大事。(2)PTA活動というと、お父さんはじめ経験豊かなプロフェッショナル技術を持つ方々がどうしても敬遠してしまう傾向がある。団塊の世代を含むこうしたプロの技術を地域本部の様々なサポートの中で役立てたい。人材の掘り起こしである。(3)余計な仕事をリストラすることで、生徒を伸ばす仕事に集中できる。以上