紳士のスポーツ

主としてゴルフに関した独り言です。他のスポーツとかにも話が及ぶことがあります。

島抜け

2008-02-19 16:09:14 | Weblog
 タイトルの本は練馬区立図書館で借りて来たうちの一冊である。
 著者は吉村 昭さんで、新潮社から2000年8月に発行されたということだ。ブログのタイトルに使った「島抜け」の他に「欠けた椀」、「梅の刺青」の3編が収められている(本日現在、読んだのは「島抜け」だけだが)。
 島流しというと八丈島を連想するが、小説の主人公達は大阪あたりで御用になったためか、流された島は種子島であったという。大阪から薩摩、それから種子島に護送されている。島流しといっても、東と西では行き先が異なっていたというわけだ。
 さて、「吉村 昭」でインターネットで検索すると二つの重要な事項を発見する。一つは史実に忠実な作家ということ、もう一つは癌治療中に自ら点滴等のパイプをひきぬいて覚悟の死を遂げたことである(奥さんが津村 節子さんということを重要視する方にとっては三つの重要事項ということになるかな)。
 前者の史実に忠実ということからは、事実に出来る限り近づけた小説ということになるのだろうか。実際に、種子島に流罪となり、その後脱走(「島抜け」)し、中国経由で帰国した人たちがいたということなのだろうか。
 さて、インターネットでいろいろ調べていると、最晩年に書いていた「死顔」という本が出版されていることがわかった。吉村さんの最後は上述のように劇的なものであるので、読んでみようと思い、早速セブンアンドワイで注文した。
 読んだ後、書く意欲があるならば読後感を後日。
(129話、2月19日記)

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