ボランティアグループきずな活動BLOG

東日本太平洋沖大震災復旧・復興ボランティアグループ「きずな」の活動ブログです。

特派員さゆっぺの仙台滞在報告(4)災害ボランティアセンター

2011-04-21 12:54:30 | 報告
おつかれさまです。
さゆっぺです。

今日は、昨日に比べて寒くなく、でも厚着しないといけないくらいの中、
雨も降らずの仙台でした。
ちなみに、暴風警報が出るくらい風が強かったので、朝方はその名残がありました。

また、毎日余震が何度かあります。
宮城県沖で起こっているものが少ないため、そろそろ大きな地震が
来るのではないか、と地元の人たちは話しているようです。

では、報告です。


4/20
本日の活動

8:20  宮城野区災害ボランティアセンター到着
    朝のミーティングまで、セッティング等の準備
9:00  ボランティア受付開始
    ボランティアの方々に、必要な道具を貸出
    手が空いた時間に、効率がよくなったり、誰が支援班の担当になっても
    大丈夫なような仕組み作り
12:00 休憩
12:30 ボランティア対応
16:30 班ミーティング
16:40 全体ミーティング
17:30 終了

今日は、雨が降らなかったこともあり、屋外での泥かきや泥だしの
作業が中心でした。
支援班としての仕事自体は単純で、いかにボランティアさんのニーズ
(必要な用具の貸し出し)に迅速にこたえられるか、というところなので、
ボランティアさんへの対応をしながら、仕組み作りも考えながらの一日でした。

今日は、災害ボランティアセンター(以下、災害ボラセン)の
仕組みについて説明します。

宮城野区の災害ボラセンは、現在仙台市社会福祉協議会の方が中心となり、
企業やNPO、仙台YMCAなど5つの団体が運営スタッフとして機能しています。
現地の団体と、県外からの応援でまわしている団体とが共存しています。
現在の宮城野区災害ボラセンは京都や大阪など、関西圏の応援がとても多いです。



主な機能は、被災者、被災地域のニーズと、ボランティアとしてやってきた
人々のできることのマッチングをすることです。

なので、それぞれの役割で班が分かれています。

ボランティア受付班、ボランティア調整班、ボランティア支援班、
ボランティア要請班、総務班です。

ボランティア受付班は、各地からやってきたボランティアの方々の
最初の窓口です。
マッチングされるまでの、基本情報の収集などをおこないます。



ボランティア調整班は、ボランティアの方々ができること、
したいことを聞き、被災者のニーズとマッチングをおこないます。

ボランティア支援班は、ボランティア先に行くために必要な備品、
用具等を貸し出します。(私は現在この班にいます。)



ボランティア要請班は、被災者の方からの電話対応や来訪対応によって、
ニーズを聞き出します。



総務班は、それぞれの班や災害ボラセンの機能がうまくまわるよう、
事務局的な存在です。



それぞれの班が、それぞれの班で最善の方法を見つけ出しながら、
ほかの班と連携してボラセンがうまくまわるように動いている状態です。


今日は、自分がやることの見通しもたち、支援班としての仕事をこなしながら、
ボランティアとしてやってきた方々とやりとりができるように、心がけました。

今日も多くの高校生が参加していたのですが、県内の高校は、
明日から学校が始まる、だとか、大学も5月から始まるといったことを
話してくれる高校生、大学生と話したりしました。

2人の高校生が、関西弁を話す私たちに興味があったようで、
長い間話をしていたのですが、地震のことや、津波のことを訊くことは、
私にはできませんでした。
その子たちは、ボラセンまで徒歩で来れる範囲に住んでいるとの
ことだったので、その子たちも被災者であることは確かです。

ボランティアの中には、被災者の方もおられ、長靴についたどろを落とす
作業をしていたときに、地震のときのこと、津波のこと、ご家族のことなどを
話される方もいらっしゃいました。
ほかのスタッフもその方の話を聞いているので、そのようにして
ご自分の気持ちを落ち着けておられるんだろうなぁ、と推測して、
ただうなづくことしかできませんでした。


宮城野区の災害ボラセンは、避難所と併設になっていますが、
どう共存していくか、お互いが気を遣いあうこともあり、
避難所におられる方に声をかけるのがためらわれます。

グローブをもちながら、外で野球をしている男の子たちを
見つめる子がいたので、気になったのですが声をかけれず、もどかしかったです。

そういった「事情」から気を遣うというのは、大人の事情であって、
こどもは関係ないよなぁ・・・と、ひっかかったままもやもやしています。

ただ、短い期間しかいないわたしが、「こう思う!」と思って行動したことが、
被災者の人たち、現地の社協の人たちとの関係性に響くことがあることで、
及び腰になってしまっているなぁ、、という状態です。

よそ者であるわたしたちが現地でできることとはなんなのか。
また、遠く離れた場所からできることとはなんなのか。
それを考えながら、明日も活動したいと思います。

明日は、京都YMCAからの派遣メンバーのうち若手3人で、
ボランティアとして現地にいくことになるかもしれません。

それでは、また明日に。


松村幸裕子

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