ボランティアグループきずな活動BLOG

東日本太平洋沖大震災復旧・復興ボランティアグループ「きずな」の活動ブログです。

大槌おいしいもん

2012-03-01 19:02:34 | 現地滞在
タイムラグがありますが、再び大阪から更新のミホです。
大槌町では、おいしいものも食べてきました!

まずは、吉里吉里という地区にある「よってったんせぇ」。
吉里吉里は、井上ひさしさんの小説「吉里吉里人」でも有名なところです。
響きもなんだか素敵。

「よってったんせぇ」は、吉里吉里で水産加工品の製造拠点が流され、
そこで働いていた女性メンバーが中心となり、立ち上がりました。

震災が発生してまもなくは、吉里吉里にたくさん来られるボランティアの方に
何かできないかと、あったかいごはんなどを拵えていたそうです。
そのなかで、こんなにたくさんの方がいろいろしてくれるのに
ごはんを食べられる場所もろくにない、またここには豊富な海の恵みがある。
私たちにできることはなにか、と考え、県の農村起業復興支援事業を活用し、
この食堂をオープンしたそうです。
確かに、今だこのあたり一帯にはローソンが1軒あるだけで、
店というようなものは見当たりません。
 
 
お店の外観。海の家風デッキ。
今では、ボランティアの方や、仮設などに入っている支援員さんや関係者の方、
また復興作業をしている現場の方々の寄り合い場所になっています。
 

また、周辺に住む地域の方、子どもたちも集まる拠点になっているようでした。
この日も、外のデッキに子どもたちが座って遊んでいたり、店内にも中学生とおぼしき子どもたちが、
子どもたちだけで来てラーメンを食べていたり。
顔の見える関係なのか、おばちゃんたちと「今日はなにするの?いつものやつ?」
みたいな会話が交わされていました。
また、ちょうど新メニューの開発をしておられ、(カレーラーメン)中学生に
味見をしてもらって、品評されていたり、なんか微笑ましい雰囲気でした。
 
メニューも海産物をつかったメニューもありますが、ラーメンやカレー(どれもボリューム満点)
など、みんなが好きなメニューも積極的に取り入れたそうです。

外に出るとそこには、流されて更地になった地帯が広がって、
また風もびゅんびゅんと吹いていましたが、この中は温かい空気が流れていました。

これからも、地域の人や吉里吉里に足を運んでくれた方の居場所になるようにやっていきたい、
と語ってくれました。

こころが温かくなる料理、おいしく頂きました。



 


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