=6月16日の活動=
滞在二日目、
朝一で共同ネットの石巻事務局の方と石巻事務所(桃生小学校横公民館)に行き
配給する物資を車に乗せた後、女川市や牡鹿半島の避難所、仮設住宅の訪問に行きました。
少しずつ瓦礫の除去が進み始めた女川町の様子
とある小学校
この五階建てのビルの屋上ぎりぎりまで波がきていたようです
ちにみにこの女川町にも原発があります。
今回の震災では従来仮設住宅の建設を請け負うプレハブ協会だけでは供給が間に合わないようで、
一般の住宅会社にも発注され一万戸以上が建てられるとか
これが、女川市の沿岸部に住友林業が建てた人気倍率の高い仮設住宅
全体的に木を多く使った非常にすみやすそうな雰囲気で扉や網戸、スロープなども住居者のことを考え細かい気遣いが垣間見えます
それに比べこちらが一般的な仮設住宅
やはり少し無機質な感じ。雪国なのに屋根が浪板で大丈夫かなーと心配になります。
入居者によってはどんな住宅でも感謝する方もおられるそうですが、
2年すむとなればどちらが魅力的かは歴然としていますよね。
急ぐのはわかるがもう少し中長期の目で被災者の生活について想像できないものかと
現地のスタッフも嘆いておられました。
こちらは避難所から自主的に出て、アパートを借りそこで共同生活をされている人たちのところに
蚊取り線香などの物資を届けたときの一枚
非常に明るいこの夫婦は、物資を持って行ったお礼に“喫茶店”でコーヒーをごちそうしてくださり
津波襲来時の様子や
やいつまでも他の人に頼ってないで自分たちで生活していかねばならないことなど
話を聞かせてくれました
なんでも、このお母さんが流された自宅で漬けていた味噌の壷が避難所の木の上にフタされたままひっかかていたとか。
次きたら、その味噌でみそ汁を作ってもらう約束をしてこの自主避難所を後にしました。
この日の活動箇所
この右側の牡鹿半島がリアス式海岸の始まりの部分でこれより南側は広範囲に比較的浅い波が押し寄せ
北側の地域(~岩手)は波が絞られ勢いの増した高い波が内陸部まで押し寄せ、浜ごと壊滅的な打撃を受けたそうです。
津波に教われた被災地を訪れ、絶望的な光景を目の当たりにしながらも、そこで必死に生活を立て直そうと強い意志を持つ方々から元気をもらった一日でした。