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開業10周年のみなとみらい線と落日の横浜市営バス(前編)

今年2014年2月1日で横浜高速鉄道みなとみらい線が開業から10周年を迎えました。

東横線桜木町駅がなくなりみなとみらい線が出来た時を昨日のことのように覚えている(大げさか?)私には、もう10年と月日の経過の速さを改めて実感するものです。


(馬車道駅にて)

横浜~元町・中華街間の僅か4キロ強の短い路線ですが、みなとみらい・県庁周辺・中華街と横浜中心部の拠点を結び、実質的に市営地下鉄に変わり「横浜の地下鉄」とも言える路線。
一方で開業した頃を「昨日のように覚えている」といっても、今や10両編成の特急が横浜駅を満員近い混雑で発車するところを見ると、隔世の感も感じます。


(2003年12月下旬。現・馬車道駅近くにて)

みなとみらい線開業翌月の3月半ば頃、平日の夕方18時半頃に日本大通り駅を訪れたことがありましたが、地上から地下に降りると、自分以外に人がいない。事務室内には係員がいるのかもですが改札は無人。ホームにも殆ど人影がない。という本当に閑散とした状況でした。

当時東横線ダイヤの関係で夕方下りは特急の変わりに通勤特急なので日本大通駅に止まる。上りは特急なので止まらない。よって馬車道・日本大通駅の夕方は、元町中華街方面の方が横浜方面より本数が多いというアホなダイヤでしたが、それでも横浜方面行の電車はガラガラで到着。
この先、先行きが大丈夫なのか不安になるぐらいの状態でした。

開業から数年経っても平日の日中などは横浜駅から乗ると、本当に空いていて座れて当たり前というか好きなところを選べるぐらいの乗車率。
東横線が桜木町終点だった頃も、特に日中は横浜で大半の人が降りてしまい、横浜~桜木町はガラガラでしたが、その頃といい勝負じゃないか思えるぐらいでした。

そんな状況を知っている私からすると、横浜からみなとみらい方面で座れるか分からないとか、平日の夕方はみなとみらい駅は元より日本大通駅から乗っても座れるか分からないほど利用者が多い。というのは、本当に驚くものです。

利用客の増加は横浜市の統計でも如実に表れていて、年間乗車人数(各駅総数)で2004年度で4425万人から2012年度で6390万人と1.4倍以上に増加しています。

ここまでみなとみらい線が成長した背景として、この10年間のみなとみらい地区の開発の進展や東急などによる観光客誘致のPR活動の成果というのももちろんありますが、それだけではないでしょう。

運賃が高いとも言われるものの、横浜からみなとみらい・馬車道まで180円、終点元町中華街まで200円。また1日券が450円という「安くはないとはいえ常識的な値段」で納まっていること。
根岸線なら桜木町・関内まで130円・石川町まで150円と言っても駅から10分以上歩くことを考えると・・。


(横浜駅にて 2014年3月21日)

そしてなんと言っても本数の多さ。
みなとみらい線の日中の1時間辺りの本数は、「特急と急行が毎時4本ずつ8本、各停が8本の合計16本」
特急が止まらない馬車道・日本大通駅で見ても毎時12本もあります。

この本数は日中時間帯で、山手線が毎時16本(4分間隔)、東京都心の地下鉄では日比谷・千代田・半蔵門・副都心線(急行込み)で毎時12本であることなど、東京都心の各路線と比較しても驚異的な本数です。

ちなみに、みなとみらい線の近くを走る、横浜市営地下鉄ブルーラインは毎時8本。JR京浜東北・根岸線は横浜から桜木町までは毎時16本とみなとみらい線と同じなものの、その先の関内・石川町方面では毎時10本。
どちらも決して少ない本数ではありませんが、みなとみらい線の前では霞む本数と運転間隔です。

この本数のお陰で、ちょっと高い運賃と地下ホームまで降りる手間と時間を差し引いても、短い待ち時間でストレスなく乗れるのは利便性に大きく寄与しているでしょう。


開業から10年で最早横浜中心部の主要な動脈へと成長したといっても過言ではないみなとみらい線。

昨今は横浜市でもLRT構想などが出ていますが、正直私からすれば「何を今更・・最低でも10年遅い」というのが私の率直な感想。
市議会の発言でも「観光資源として(補助金を投入して)維持していく覚悟があるのか?」という発言もあったようですが、「それもごもっとも」という感がします。



5直(みなとみらい・東横・副都心・西武・東武)陣営ではヒカリエ号に次いで派手なみなとみらい線(横浜高速鉄道)所有の電車「Y500系」。東横線初の21世紀の設計の電車。



みなとみらい線1日乗車券。(この券は前売券)450円
みなとみらい線の運賃は180円か200円なので、3回以上乗るなら元が取れます。

各種1日乗車券類が乱立する横浜中心部ですが、よく分からなければこれを買ってみなとみらい線中心で回るのが一番無難??観光循環バスの「あかいくつバス」と共通の券(500円ぐらいで)がないのが不便。


後編では大動脈に成長したみなとみらい線の盛況の影で、横浜中心部の交通の主役から凋落した横浜市営バスを取り上げます。

次回に続く


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2014/3/24 00:05(JST)

コメント一覧

八草きよぴ
違いますよ
みなとみらい党代表
当時から上下通特だったのでは?
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