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2017年9月香港の旅(その10・香港島トラム・レアな120号車にまたまた遭遇)

次回に続く

さて香港駅に到着して香港島に上陸



ちょうど14時近く。香港駅の山側、中環は香港随一のオフィス街。ランチタイム(香港でのランチタイムは13~14時が多いそう)だからか人が多いです。
連絡通路を通ってランドマーク(ショッピングモール)の方に向かい歩いていくと2階(日本式表現)のデッキから香港島トラムの姿が見えます。写真を撮るのにちょうどよさそうな場所なのでここで少し撮影することに



香港の街の喧騒の中をモーター音を響かせながら走っている姿が特徴的ですね。



背景はティファニーやルイビトンなどブランドショップ街



香港の人口密度を感じる風景ですね



トラムと2階建てバスの並走シーン



さて撮影もこの辺りにして電車の停留所の近くで降りれそうなルートを見つけて下に降りるとします。
建物の中は小さいお店が並んでいて中にはSIMや携帯電話を売るお店もあるものの、POPなどを見るとどうやら東南アジア系の人向けのようで・・・。中環は日曜日はフィリピン人などのメイドさんのたまり場になるのでその関係かな??



2~3台続行で来る姿も香港名物??



さてさて、70W・畢打街停留所から堅尼地城行きに乗るとします。



車内は日本では今となってはレア?な非冷房。走ると風が入ってくるので「暑くて乗れない」というほどには暑くはないですが、さっきまで屋外で写真を撮っていたこともあって、やはりそれなりに蒸暑いです
冷房試験車も登場しているという話らしく、冷房化が今後の課題だそうですが・・・。

資料によると車体幅は2mしかないのですが、意外に幅があるように見えますよね。



何かあったわけではなく信号待ちで人が滞留しているだけな風景。香港の人口密度を説明するにはいい画像かなと・・。出発前に知人に「今度香港に行く」という話をしたら「地下鉄並行でもトラムが残っているのは観光資源だからか?」のように聞かれて、「いやいやそれは・・」というか答えに困ってしまったもので。

香港に行ったことがある人なら、香港は集積度や人口密度が高く東京を超える都市であることは、まぁ感覚として分るだろうし、独自のミニバスシステムも人口密度とそれによる移動需要の絶対量の多さという背景があるのはなんとなくでもわかることだと思うのですが、知らない人に分かりやすく説明するにはどうしたらいいかな?と。
同じ区間に地下鉄と路面電車が走っていて更に並行路線バスがバンバン走っているというのは、なかなか日本の常識では理解しずらいといえばしずらいかなと・・。

鉄道とくに都市鉄道の話をするにはまず都市の話をしなければダメなんじゃないかと思うわけで・・・。鉄道論議とかでも「自治体人口と都市規模や移動需要は比例する」のような困った捉えられ方されている部分が大きいというか・・。



中環から上環まではMTR(地下鉄)でも一駅なのでせいぜい10分強。
西港城(ウエスタンマーケット)にでも行ってみようかと、上環で下車してふと後ろを振り返ると・・なんと後続の屈地街車庫行で120号車がこれは乗らないと・・・

香港島トラムの現在の主力車両はMTR港島線開業直後の85年頃から更新(リニューアル)した翻新型車両とも呼ばれるタイプ。この120号車はそれ以前の戦後すぐの頃からの外見・内装を再現する形で更新した車両。
俗にいうところの「レトロ調車両」の分類になるのかもですが、2階が半オープントップの貸切・観光用車両よりもずっと古く見えますね。

1両だけの稀少車で運用も決まっていないので、遭遇できるかは運次第・・ですが、この車両に乗れたのは2006年の時以来の2回目香港では意外に運がいいような



車内(2階)の様子。木製の固定クロスシートですね。
この写真は終着点で撮影しましたが、上環で殆ど降りてしまい乗客はまばらに・・。



2階席からみた駅名表示。停留所の屋根に駅名表示があって2階席からも駅名がわかるようになっています。2011年頃から駅名表示とナンバリングが整備されたそうで・・・。
駅に名前が付いているのかどうかも不明瞭だった一昔前に較べれば驚きの進化ですね。路線図は公式サイトでも見れるほかに「るるぶ」に日本語版(駅名は中文)の全駅掲載の路線図が載っていて分かりやすいので、香港島トラムに興味がある人には一見の価値があります。

次の記事で書きますが、車内LED表示機での次駅名表示・車内放送がある車両も登場していて隔世の感といいたいところですが・・・、実際の乗車の際は駅名表示を見ながら・・というよりは、googlemapなどスマホの位置情報を確認しながら降りる駅を見つけた方が便利そうかなと・・・
私はもう香港に何回も来てるので景色とか雰囲気で何となくわかる部分が大きいですね。

ちなみに降車ボタン式ではなく乗降の有無にかかわらず各駅に停車します。



全線併用軌道で自動車の軌道敷内立ち入り可能ですが、所々に実質専用軌道(リザベーション)化されている区間があって、意外に運行はスムーズな感が。



都市の高層ビルが増えて、道路が谷間のようになっている状態のことをアーバンキャニオンと呼ぶそうですが、最前部や最後尾の席から見てるとこのアーバンキャニオン化がよくわかります。
しかし見ていると上環から西は以前に較べてすれ違う電車が減って減便されているような印象が・・・。

といったところで終点の屈地街車庫に到着。まぁここが終点かな?という停留所に停車したのですが・・・以前に読んだ香港本で「2階席でウトウトしていたら気が付いたら終点で降りそこない車庫に入ってしまった」という記述があったことを思い出します。
これは私も降りないでいれば車庫の中を垣間見ることが出来るかも・・・と思い降りないでいたら・・・運転手さんが上がってきて「終点だよ」と・・・。
入庫に備えて車内点検+窓を閉めに回ってるようで・・・。まぁ若くてイケメンな運転手さんだったからよかったかな・・・笑。いやいや終点では降りるのが当然だろうと。

香港ではバスや電車の運転士は黒いサングラスをかけている人が多くてイケメンに見えますねバスやトラムに何回も乗ってるとそういう楽しみ方もあるかもですね



運賃の2.3HKドル(約35円)を貯まってきた小銭で払います。セント単位の硬貨はこうでもしないと使えなくて・・。トラムの運賃は格安の2.3HKドル。地下鉄の初乗りが大体5HKドルなのに較べて安いです。短距離利用でも気にならない運賃の安さもトラムが生き残ってる秘訣の一つかも



車庫に向かって発車する120号車。窓が全部閉まっているところも結構レア??



車庫に消えていく120号車。この裏道のようなところを入っていく姿もなかなか・・・。
車庫は東側西湾河と西側屈地街の2か所。書物によればこちらの屈地街の方は工場機能もあるメインの車庫になっているそうです。本を見ると横から撮影した車庫内が見渡せる写真があったので、次回はその見渡せる場所を探したいものです。

車庫の入口には電車専用信号があって「去」の字が点灯すると進出OK。折返駅などでも見かけましたが、単に進路構成がOKという意味なのかダイヤや運行間隔の管理もしてるのか気になるところです。

次回に続く

2017/11/6 00:54(JST)
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