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2010年9月台湾の旅(その14・高速バス社会)

前回から続く

さて新竹駅前に戻るとします。
既に16時過ぎ。そろそろ台北に戻るかのう。というところですが、行きは列車だったので、帰りは台北までは高速バスに乗ってみるとします。
台湾は高速バス社会で豪華な車両も投入されている」とよく聞きますが、その一端を体験してみよう。
という作戦です。



駅に向かって右側の路上に建明客運と豪泰客運の乗場が並んでいますが、今回は豪泰客運に乗るとします。
前を歩いていたら、係員が「台北、台北~」呼び込んでいました。
早速、路上の係員から切符を買うとします。



台北まで130元。もっと距離が短い桃園機場から台北と値段が同じぐらい。
ということは、日本と一緒で台湾でも空港路線の運賃は上乗せされているだろうか。
ちなみに列車だと自強號で180元、区間車だと116元

掲示によれば「23時以降170元」だそうな。
公式サイトによれば新竹発は5:30~24:00間に10~15分間隔だそうです。

ガイド本によれば台北までは80分程度だそうですが・・・。



車内の様子。
1+2の3列配置

總統座椅なる1+1配置の車両も来るという話を小耳にしていたので、期待していたもののちょっと残念。
とはいえ、80分程度の路線とは思えない豪華さですね。

ちなみに電動リクライニング式。スイッチを押すとモーター音がします。
しか~し、後席のモニターに当るのであまり深くは倒せなさそうです。

乗降時に座席のモニターが邪魔にならないように90度回すことが出来ます。



LCDモニター
これはテレビの料理番組の模様
上部に音量やチャンネル切替・電源のボタンがあります。
なんと驚くべきは音は座席の背もたれに内蔵されていて、耳の近くから聞こえます。
東武スペーシアみたいですね。

16時23分頃に発車、乗客は私の他に4人ぐらい。夕方の台北行とはいえ妙に空いているなぁ~という感じですが・・。

少し走って橋を渡って線路の反対側に出ます。
新竹の街中を走りつつ途中の停車地に。



外を見ると、路上のバス停なのに切符売場の小屋があります。
ここでは乗ってくる人が沢山いてほぼ満席に。
どうも近くに大学がある模様。
ここで乗ってきた人は学生風の若い人が殆ど。

最後に女性の係員が乗車してきて、切符を回収して回ってました。

ちなみにここでは10分近く停車。
初めてだし分からないので「いつになったら発車するんじゃい」と

16時53分頃に中山高速道路に入ります。
何気に既に新竹駅を出て既に30分経過。

この辺りでウトウトとおやすみ状態に・・・。

目が覚めると、外は結構な雨の上に渋滞にひっかかったところ。
この後はずっと、少し走ってしばらく止まって・・・・・と、ノロノロ運転で多少マシになったか?と思うような走りの繰り返し。

案内表示機のようなものも発見したものの「○○Kー○○K塞車」(渋滞)のような表示でよく分からな~い。
しかもさっきまで寝てたお陰で今どの辺りなのかも不明。
桃園を過ぎてればいいんだけど・・・と思うものの・・・。

座席のモニターではハリウッド版ハチ公の映画を英語音声・中文字幕でやっていたので、見ながら暇をつぶすとします。
字幕のお陰で結構内容が分かるものの、中国語には日本語でいうカタカナがないので、西洋人の人名や地名も漢字で当て字にするので、慣れるまで解釈しずらいですね。
ニュースとかもそうですが、名前や地名のような固有名詞はアルファベットそのままで表記してくれた方が、分かり易いんだけど。

車窓の看板などから、どうやら今は中壢付近ということが判明。
「おいおい、桃園どころかまだ中壢なの
「こんなことなら、新竹から列車に乗っていれば良かった・・」という気がしてきますね。

モニターのハチの映画の方は、ラスト近くのいいところで突然電源が切れて見れなくなってしまいます。
私の席だけ故障とかではなく、他の席も一斉に切れた模様。
あれこれとボタンを押してみたりするものの無理・・。もしや所定の運行時間分ぐらいしか見れないようになっているのでしょうかね

17時55分頃にようやく「桃園機場出口」のような看板のところを通過。
「ようやく桃園か・・・」ともう一体いつになったら台北に着くのか・・と思えてきます。

それにしても夕方着の飛行機で桃園機場に着いて「台北市内までバスで出て・・」となれば、この渋滞に巻き込まれるわけで、去年の旅行の時のように夕方着なら、高鐵で台北に出るのも悪くないかな?と思います。



反対側の南行車線も渋滞中。
すれ違う高速バスの行先を見ていると「屏東」や「台南」のような長距離便を初め「台中」「員林」「埔里」「台中港」など色々な行先を発見して面白いですね。
東名高速に較べると、すれ違う高速バスの台数も桁違いに多く「台湾は高速バス社会だ」という話を実感します。

去年の旅行で行った「鹿港」行も発見。鹿港は最寄に鉄道がないので高速バスは便利そうですね。
私が乗っている新竹便も豪泰客運や先ほどの建明客運の他にも、國光客運など他社の路線もある様子。

途中で横で台南発のバスと並んだので見ていたら、向こうはこっちよりも大きそうな座席のモニター画面でなにか見ていて、妙に口惜しい様な気が・・。

車線が増えてETCだからか集中料金所を通過するところで速度が上がり今までにない順調な走行に。しか~し料金所を通過した後はまた元のノロノロ走行に戻ったものの、すぐに速度を上げ快走とは言わないまでも、今までのノロノロ運転からようやく脱出。
渋滞の原因は、もしやこの泰山の集中料金所??

18時33分頃にようやく台北交流道で高速を降りて一般道に。
一般道のに入ってすぐと、重慶北路のバス専用道上の2箇所のバス停で、降車ボタンを押して降りる人が・・。

バス専用道を順調に走り、臺北轉運站の看板が輝く巨大なビルに吸い込まれてます。




ターミナルを3階まであがり18時50分にようやく到着。
1時間20分のはずが約2時間30分かかってしまいました。
とはいえゆったりな3列シート車で途中でモニター見れなくなった以外は快適で、疲れは感じなかったです。



この台北駅前の「臺北轉運站」というのは2009年8月に出来た、巨大統合バスターミナルだそうです。
まだ出来て1年経っていないからか随所に新しさを感じるバスターミナルですね。
21世紀のバスターミナルという雰囲気です。

東京も新宿に建設中の統合高速バスターミナルは、完成したらこんな感じになるのでしょうか



私が乗ってきた豪泰客運の新竹行は、在りし日のつくば線高速バスを思い出す長蛇の列。
乗ってきたバスはすぐにお客さんを乗せて、列がちょっとだけ進んで発車していきました。

ターミナル内はあちらこちらの乗場に長い列が出来ていて大混雑。
ちなみに2~4階が発着場になっていてかなりの大規模な上に、発着場以外の待合スペースなども広くて、混雑しているとはいえ壮観ですね。



切符売場。
ここもすごい行列が出来ています。
会社・行先別に分かれている様子ですが、人が多くてよく分からない・・・

1階に降りると、コンビニや土産物店、飲食物を売る店などが並んでいますが、こちらも人が多くて盛況。

台湾では週末に都市部から地方へのプチ帰省ラッシュのようなものが発生するので、鉄道など交通機関は混雑して指定券が取りづらくなる。
という話は書物で読んだことがありますが、この巨大ターミナル内の活気をみると「なるほど・・」という感ですね。

渋滞に巻き込まれて新竹から2時間30分かかってしまったとはいえ、この雰囲気を見れただけでも高速バスにして良かったとかなと思えます。
とはいえこの活況振りを見てしまうと、やはり鉄道好きなものとしては不安を感じるのも事実です。

日本の鉄道は新幹線による長距離輸送と都市圏通勤輸送のみが活路となり、それ以外や行楽輸送は廃れる。
という傾向が徐々に見えつつありますが、
台湾新幹線(高鐵)開業のお陰もあって注目を集めている一方で、実は台湾では鉄道の時代は既に終わっているのではないだろうか・・とも感じます。
日本の鉄道が「ここ10~20年前から今後5~10年ぐらい」でたどる変化を、もっと短いスパンで既に先取りしているのではなかろうか。そんな気もします。
客車急行列車の旅が出来たりするのも、実は今が最後のチャンスなのかもしれませんね。

そんなことを考えながら、併設されている「京站時尚廣場」なるショッピングモールを見て歩きながらMRTの駅に向かうとします。



「京站時尚廣場」の1階の出入口付近にあったモニター装置?
ビル内の滞留人数が表示されている模様。
どうやって測っているのか気になりますが・・・。

ということで高速バス体験でした。
一人旅の醍醐味ということで、次の機会には1+1配置の高速バスなどにも是非乗ってみたいものですね。
また台北~高雄など、24時間運行している路線もあるそうなので気になりますね。

次回に続く

2010/10/18 00:16

コメント一覧

きよぴ
MAKIKYUさん
話に聞いただけですが、韓国も高速バスの普及は凄いらしいですね。
韓国では高速道路にバス専用レーンがあるとかなんとか・・・。

今回私が乗った台北~新竹線は80キロ程度の路線ですが3列シート車なのは日本と較べると・・ですね。
日本では昼行便だと2~3時間以上乗る路線でも4列シート(+補助席)が当たり前なので、
もし台湾の人を案内する機会が出来たとして、
「座れて早くて割安だから、電車より便利なんですよ」と高速バスに乗せたら、「言う割に大したことない。騙された」と思われそうで心配です。

あとツアー旅行の空港送迎や市内観光の際は、どんなバスになるのか気になりますね。

DK-Kawachiさん
多分、座席の配色の影響じゃないですかね?
モニターはかなり使い込まれているようですね。
DK-Kawachi
http://dkkawachi.blog58.fc2.com/
なんか、写真のバスの内装を見て古臭いな~思うのは私だけ?
MAKIKYU
http://blog.goo.ne.jp/makikyu
こんばんは。

この記事の様子を見ていると、日本では比較的高速バスが発達している九州ですら…という雰囲気で、鉄道は日本に比べて振るわない反面、バスは相当なものですね。

やはり市内バスから近距離都市間路線、ソウル~釜山の様な長距離に至るまで、至る所でバスの勢いが凄まじく、巨大なバスターミナルの姿も壮観な韓国の光景を連想しますが、韓国と比べると、どちらが凄まじいのかも気になります。
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