奇乃堂

不意打ち、椅子の角度 歯医者において

 最近、悩んだ。
 歯医者って医師である人、その医師がいるところを指す。
 歯科病院って書くと的確? とか……。

 さて、定期的に通っている歯医者。
 長い間同じ歯科衛生士さんだった。

 ところが、今回、新しい人になっていた。
 大変小柄で、私より年長そう。
 場所になれていないためか緊張感が漂う。
 椅子に座るまでの動線も怪しい。

歯科衛生士「いつもと変わりませんか?」
私「特には」

 毎回、同じ所が気になるところはあるけど、様子見で済ましている。この方がどういう雰囲気かも分からないから、下手なことは言えないという患者側の緊張感。

 最近こちらに来たか、週一にこの日に入るようになったか……とりあえず、歯科衛生士さんから慣れてなくて緊張オーラが漂う。

 椅子を倒すの間違う――そう、倒そうとして、起こした。
私「……」
歯科衛生士「すみません!」
 ちなみに私、起こされる時、途中で腹筋で起きてしまうため、椅子の力で起きたことないから非常に違和感。
 早く終わらせたいと思うからか、腹筋で起きてうがいする癖がある、いつからあるんだろう……。

 なお、この歯科衛生さん、口内掃除中、細かく椅子の位置を直す。あの間違いが過り、私は緊張感に包まれる。
 勝手な想像だけど、小柄だから、覗き込んでも見えないところがあるとかで椅子を下げたり、あげたりしているのか。それは別にいいのだ。
 口の中の掃除は大変丁寧で、歯磨き粉が唇の外に着ける大雑把さ。ちょっと口の周りが痛かった……ミントおそるべし。

 職場が変われば道具の位置も変わるし、器具の扱いも変わるだろうから仕方がないだろう。丁寧だし、時間は掛かろう。

 歯科はコンビニより多いし、歯科衛生さんも引く手あまた、争奪戦のような気がすると考えながら帰るのだった。

今後ともよろしくでございます。

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