若槻の木次小校長ブログ(2015.4.1~2019.3.31)

若槻の木次小校長時代の4年間の記録です。(今後の更新はありません)

卒業式の式辞

2018年03月19日 21時34分53秒 | 日記

卒業式の校長式辞を紹介します。

<式辞>

 桜土手の桜のつぼみもだんだんふくらみ始め、春の気配が感じられる頃となりました。本日巣立ちの日を迎えた29名の皆さん、卒業おめでとうございます。

 本日の式に際しましては、たくさんのご来賓の皆様にご来校頂きました。ありがとうございます。

 みなさんは明るく元気な学年で、木次小学校をこの一年間引っ張ってくれました。「明日も行きたくなる楽しい学校」になるように、委員会活動やあきば班活動で、みんなが仲良くなったり、お互い良いところを見つけ、認めたりする活動を進めてくれました。お陰で、木次小学校は、温かい雰囲気があり、あいさつの声や笑顔があふれる楽しい学校になりました。これは、六年生さんのお陰だと私は思っています。

学校行事でも活躍してくれました。
(ロボホン登場)
ロボホン:「運動会」は、「花咲く笑顔、心一つに」のテーマの通り、6年生がリーダーとして活躍し、全校が一つになったね。

ロボホン:「学習発表会」は、平和への思いを舞台装置や衣装なしで表現した「アオギリにたくして」。感動的な手話ダンスを披露したね。
(ロボホン退場)

立派に木次小学校のリーダー役を果たしてくれたみなさんに心からお礼を言いたいです。どうもありがとう。

 「明日も行きたくなる楽しい学校」とは、楽しいことがあるだけでなく、自分が新しいことを学んだり、できることが増えたりして、「行くのが楽しくなる学校」です。木次小学校の子どもたち、先生たち、みんなで成長する学校にしたいと私は考えていました。

 6年生のみなさんは、学習面でも活躍してくれました。総合的な学習の時間では、課題解決型の学習に取り組みました。「魅力的な生き方サポートプロジェクト」に取り組み、自分で考えた具体的な提案を根拠をもって説明する「提案集」を作成しました。魅力的な生き方を実現させるポイントをこの中から紹介します。

・「できるかな」と思わず「できる」と強く思う。
・厳しいところに自分を追い込む。
・こうなりたい自分をイメージして目標を立てる。そして今の自分がどこにいるかを考えて努力する。

 いろいろな人にインタビューし、今の自分はどうなのかを振り返って考えました。そして、どうしたらよいかを深く考え、具体的な提案にまとめました。担任の先生の指導を受けて、熱心に取り組んだ成果が表れています。一人一人の成長を感じます。

立派に成長したみなさんに、最後にお話したいのは、私の考える「魅力的な生き方」についてです。

 ピョンチャンオリンピックのスピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒選手。 小平選手は、4年前のソチオリンピックで、メダルが期待されましたが残念がら5位になりました。そして、悔しい気持ちをもってオランダに一人で渡って、オランダチームの仲間に入れてもらって厳しいスケートの練習をしました。オランダ語も自分で勉強したそうです。夢を実現するために、諦めないで努力をする姿は、魅力的な生き方だと思います。

 そして、小平選手は、このレース後、3連覇を逃して2位となった地元のイ・ソンファ選手に韓国語で「よく頑張ったね」と声をかけ、ライバルを抱き寄せました。イ・ソンファ選手は泣きながら小平選手にしがみつき、2人はそれぞれの国旗を手にラストランをしました。地元の応援で埋まった客席から、盛大な拍手が送られました。世界中の人がこの小平選手の行動を褒めました。

 優勝して大喜びしたい場面なのに、破れたライバルに励ましの声をかける。しかも、国が違い言葉も違うのに仲良しになっているのです。その大切な友だちのことをまず考えて、やさしい行動をした小平選手。これも本当に魅力的な生き方だな私はと思います。

 どうか、小学校で魅力的な生き方について考えたことを忘れないでください。そして、29人の絆をいつまでも大切にしてください。
 
 最後になりますが、保護者の皆様、お子様の小学校ご卒業おめでとうございます。心からお祝いの言葉を申し上げます。お子様は立派に成長されました。きっと、中学校でも活躍されることでしょう。今後、ますますのご成長をお祈り申し上げております。これまで学校に対してご協力、ご支援いただきましたことに深く感謝いたしますと共に、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 さあ、卒業生の皆さん。羽ばたきの時です。伝統あるたくましい木次小学校の卒業生としての誇りを持ち、胸を張って、、中学校での生活に羽ばたいてください。

 


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