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本日はネガティブな感情について考えていきたいと思います。
とかく引き寄せの法則界隈では「今の感情が未来を引き寄せるため、ネガティブではなくポジティブに考えましょう」と言われます。
これ自体は間違いではありませんが、これだけを見ると「ネガティブを否定してポジティブな感情で上書きしてしまいましょう」と思ってしまいます。
ところが、実際はネガティブとポジティブは同じものであったりします。
ネガティブだと思っている感情は実はポジティブでもあり、ポジティブな感情はネガティブでもあるということです。
写真でもネガとポジがあります。
ポジフィルムは色や明るさが見た目と同じように反映されたものです。
一方でネガフィルムは色や明るさが反転しています。
※ 画像は以下サイトよりお借りました。
どちらも同じものを撮影したもので、見た目が異なっているだけです。
質感などの詳細を省けば、どちらのフィルムからも同じ写真が現像できるはずですね。
感情もこれと同じで、同じものを別の見方で見ているに過ぎません。
ここに良い悪いはないということです。
例えば、畑で取れた新鮮なキャベツがあるとします。
太陽の恵みを受けた野菜はみずみずしく、栄養に満ちあふれていていかにもおいしそうです。
ふとよく見ると、キャベツの中から一匹のあおむしが顔をひょっこり出しています。
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ここで、二通りの見方が発生します。
A. うわ!あおむしが出てきた!よく見たら食べられてるじゃないか。気持ち悪!もうこのキャベツだめだな!
B.あおむしが食べたということはこれは本当に安全で栄養価の高いってことだな。こんなにいいキャベツはないだろう
同じもの、現象を捉えていますが、一方ではこんなにいいキャベツはないと喜び、一方はもう捨ててしまおうとしています。
予備知識があるかないかという違いもありますが、単なる見方の選択に過ぎないことがわかります。
人間ですから、一瞬、あおむしが出てきたことに驚いて反射的に「気持ち悪い!」と思ってしまうかもしれません。それでも、深呼吸して落ち着いてみると「あおむしがほしがるほど美味しくて安全なものである」と良いように捉え直すこともできるでしょう。
上書きするのではなく、一歩引いてネガティブとポジティブの両方を見る。その上で、最終的にどちらにするかを選択するということです。
どちらを選んでも正解不正解はありません。
どうせ食べるなら安全で美味しい方がいいという人と、美味しいキャベツにありつきたいけど、あおむしがどうにも気持ち悪すぎるということであれば食べないという選択もできます。その人次第です。
良い悪いの違いはなく自身の選択の問題だけであるということを意識する。
すると、例えば、目の前の現象に対してイライラや怒りを感じている場合に、イライラや怒りの感情を持ったままこの後の時間を過ごすのか、それとも良い面を見て心を鎮め、一日を穏やかに過ごすという選択をすることもできるようになります。
ネガティブとポジティブはフィルムと同様、同じものを見ているので、例えば、目の前で不幸が起こっているとすればそれと同じ大きさの幸福も孕んでいることになります。
それは後で起こるかもしれませんし、見方を変えるだけですぐ起こってくるかもしれません。そのように考えれば、目の前の不幸もポジティブに見られるようになるかもしれませんね。
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