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一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

特定健診の通知

2015年05月10日 | 最近のできごと
 今年も特定健診の受診券が郵送されてきた。注意書きと問診票と医療機関リストと健康情報のチラシが同封されている。
 それらを眼にすると、
(今年こそ受けようっと)
 何となくワクワクしたような気分で、そう呟く。
 けれど、注意書きを読み始めて間もなく――。
(やっぱり、やめようかしら)
 迷い始める。
 ――受診する医療機関をリストから選び、電話をかけて、健診を受けたいと伝えてから受診して下さい。――
 と、書いてあるからだった。リストから選ばなくても医療機関は決めてあるが、電話をかけるということが面倒というか億劫というか、嫌なのである。
(どうして、わざわざ電話しなくちゃいけないの)
 いつも、ここで受診の意欲をなくしてしまう。毎年、5月に郵送されてくる特定健診通知を見て、
(今年こそ受けよう)(やっぱり、やめようかしら)(でも、今年こそ)(電話をかけるなんて)
 と、この心理の流れが全く同じなのである。
 さらに、半年前、
 ――厚労省の健診制度が日本人を「薬漬け」にしている(SAPIO 2014年11月号掲載)――
 という記事を、『niftyニュース』で読んだことを思い出した。
 それを読むと、特定健診の無意味さどころか、害悪さえ感じられて、健診を受ける意欲がなくなってしまう。その記事は、2人の専門家の対談で、健康な人が検査結果の数値の異常で薬を飲むことになるとか、健診は8000億円という予算で多くの人が食べている公共事業なので止められないとか書いてある。
 私の周囲でも、人間ドックや健康診断で数値の異常を医師から指摘されて、薬を飲んでいる人が少なくない。その人たちは、医師からよほど説得力のある専門的な説明を聞かされて薬を飲んでいるように私には思える。そして薬を飲み続けることで、自分の健康を安易に保証されていると思い込んでいるように見える。
 もし、私が健診を受けて、医師から何かの数値を指摘されたら、数値が下がるような努力をすると思う。ずっと標準体重以下を維持しているので、血液検査はすべて正常値のはずだけれど、
(あの採血が……注射針が……)
 と、想像すると、さらに受診に迷いが生じ、
(受診券の有効期限日までに体調が悪くなったら、特定健診を受けようっと)
 封筒の中に受診券と注意書きと問診票と医療機関リストと健康情報のチラシを戻しながら思った。
 その決意もまた、毎年同じで、有効期限が過ぎると、その封筒を捨ててしまうことになる。けれど――。
 やはり、今年こそ、健診を受けようと決心した。
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